今年第三弾は地元氏神様の出雲祝神社にて社務所新築に伴う記念樹木ハナミズキの移植作業だ。
独立して10年。氏神様の神社の仕事を依頼されたこと。
ただただその事に感謝をしたい。
頑張ってきてよかった。
社寺の仕事は文化を後世につなげる大切な役割を持っており、何かない限りは必ず残る。
樹木一本の移植工事だが、このハナミズキが自分の子、孫や地域の人々に花を長々と楽しませてくれる事を切に願い仕事に取り掛かった。
解体中の社務所より大正9年伊勢参りの時の記念の旗が出てきた。
大正9年。ばあさまが産まれた年だ。
この旗を見つけた80過ぎた土木屋の親父さんが、
「これはよう、俺の爺さんの名前だよ。こっちはあそこの爺さんだわ。」
嬉しそうに、少し誇らしそうに言っていた言葉が印象的だった。
敷地内でなければ許されない積載w
根の状態はあまり良くなかったが、根鉢崩すこともなく無事に植え付けを完了した。
いつか、子か孫か、
「あのハナミズキはうちの爺さんが動かしたんだよ。」
そう少し期待しながら、元気に根付く事を願う。
神恩感謝。
忘れまい、感謝の心。