日日是好日 山口庭園の日々

埼玉県入間市で植木屋をやってます
山口庭園です。

青梅の羽音。。

2011年10月30日 20時52分50秒 | 日記
最近なかなか動けずにいたが、今日は鎌仲ひとみさんと語ろう会!にいってきた。
青梅ぶんぶんの会http//oumebunbun.exblog.jp/主催で青梅の聞修院というところで話会に参加してきました。。

また、いー所なんです。作業着やで脚絆買って半纏の話をしていたら遅刻してしまい、ゆっくり見れなかったので今度ゆっくりいって写真アップしますね。
会場には手作りの竹灯籠があり、またろうそくの灯りがいい感じなんです。。



話会の様子。

いつもながら、勉強になります。デキル事をヒトツズツ。一歩ずつですが、前に!!





秋深まる。。

2011年10月27日 01時24分02秒 | 日記
霜降もすぎ、冷え込みが厳しくなってきた。

友達に誘われ、一杯やってきた帰り道。ふと空を見上げると。。。満天の星とは言えないが、すごくきれいな星空だ。。
気持ちいい。。

今日は早く現場が終わったので寄り道してきた。





秋も過ぎようとしている。。


山の中へ。  竣工!!

2011年10月22日 15時26分50秒 | 日記

 ついに「山の中へ。」が竣工しました。
しかし、植えた木や土、石が馴染みこの土地にとけ込むには少なくとも五年はかかるであろうと思う。
これからはご家族とともに「育む」ことでお庭をよくしていきたいと思います。


















こちらのお庭ですが、つくっている間に旦那様がお亡くなりになりました。
旦那様は大学で樹木生態学の教授をなさっていた方でした。もう現役は退き、塾の先生をなさっていました。
お庭の依頼は、旦那様の妹であり私の同級生のおばさんからでした。小学生からの付き合いで、多感な年頃にはよく悩みを聞いてくれたもう一人の母親みたいな人です。
「たっちゃん、癌で末期なんだ。アニキの好きなようにつくってもらいたい。」
旦那様に私のこれまでつくったお庭の写真を見て頂き、木の話、山の話、先生の論文の「樹幹流」について、音楽について、教育について。。。様々なことにつてお話を伺いました。
その中で、旦那様は職業柄よく山の中に入って研究なさってたと伺いましたので、是非家にいながら山の中を感じてもらいたい。山の木を植え、絞り水を利用して蹲踞を組みましょう。
喜んで頂きました。しかし、条件があり畑も欲しいとのこと。かなり悩ましい問題です。山と畑の共存。普通田畑をつくるには、山の木を切り、根を掘り、日当りを良くします。
しかし、それと逆に高い木を植え日陰をつくります。 悩んだ末、結界をつくり山の中と生活空間を分ける事にしました。

旦那様は自宅で静養されていたので、なるべく作業を見て、音を聞いて変化を楽しんで頂けたらと思い、サンダーなど機械は使わずに石ノミとコヤスケだけで水鉢を掘り、石を加工しました。
日数はかかるけど、手作りでいいものをお見せしたい。想いを込めて刻みました。







作業が進みます。しかし旦那様の容態もあまりよくありません。娘さんにも「あまりよくないので、少し急いで頂けますか」といわれ、骨組みも軒内まわりを残して先に植栽するように変更しました。
山のにおいがする木。なかなか見つかりませんでしたが、これは!という木が見つかったので早速手配し、急ぎで人と車の手配をしました。
絶対喜んでくれる!確信の持てるモミジです。
しかし、お見せすることはできませんでした。木を頼んだ翌日にお亡くなりになりました。。。


その後、ご家族から連絡を頂き『是非完成させてほしい。」といっていただき、49日の納骨までに完成するように頑張りました。
そして今日、お引き渡しいたしました。

お庭をつくる事は想いを形にする事。心を形にする事。なんだと思いました。

今日のお引き渡しにおばさんもきていただき、「これはアニキ喜んでるわ。いいお庭だね。ありがとう。」
ご家族の方にも「大事にします。ありがとう。」といっていただき、大変うれしく思います。

旦那様も必ず見て頂いていると思います。



旦那様の指定席からの眺めです。

お庭をつくらせて頂き、心を込めてありがとうとお伝えしたいです。

ありがとうございました。。。














樹木葬。

2011年10月04日 23時12分49秒 | 日記


タマスダレ。。
やっと写真がアップできました。
今日は先輩であるデザインアートライズさんhttp://www.design-art-rise.com/
の仕事で樹木葬の納骨に行ってきました。

樹木葬とは、NPO法人スノードロップさんhttp://www.snowdrop-npo.com/
が行っている外柵や墓石などをおかず直接土の中に遺骨を埋葬し、樹木を墓標とする葬送で、自然葬の形態のひとつです。
埼玉県嵐山町にある曹洞宗金泉寺内に、樹木葬「こもれびの里」はあります。
ライズ栗原さんの依頼で施工をお手伝いし、今は納骨をさせていただいております。






今日納骨されたかたに、「土をかけられて良かった、本当にありがとう。」と涙ながらにいわれ、ご家族との
納骨という特別な別れに立ち会え、お手伝いができる事に格別の想いでいます。

樹木葬は土に還るというすばらしい自然葬です。
自然と共に生き、暮らしてきた人間が自然へと還る、理想の形ではないでしょうか。
そのお手伝いができる事に植木屋として誇りに思います。

明日も納骨があります。精一杯のおもてなしができるよう、つとめます。