またしても素晴らしいご縁を頂いた。
福島県郡山の庭師、新さんより土橋制作のお話。
湯島天神で土橋を作ったのは2010年。
あの時以来12年ぶりになる。
一生に一度、作れるかどうかの大仕事にまたしても声をかけていただいた。
感謝しかない。
ここは福島県矢吹町。
元々は江戸時代の藩庁が置かれた「陣屋」跡。
樹齢何百年であろうすごい迫力のカヤがあるのが現場だ。
そもそもお話をいただいたのは2月。
設計と施工方法を新さんと電話でやり取りしながら進んだが、
話が二転三転し、お断りする雰囲気まで漂っていた。
が、しかし流石は新さん。
見事施工が決まり、7月に着工。
材料は施主の所有する山から切り出した山グリだ。
この太さの栗は関東には無いな〜
とにかく手斧と曲面ガンナでハツリ、ハツリ、ハツリ…
この池に
事前に護岸の石を新さんに組んでいただいていた。
軟弱地盤の為施工が容易ではないが、流石の二日で石組み完了。
早い。そして上手い。
護岸の石組みに橋桁をのせる
新さんとユンボの青コーデ
ぴったりだ。
後15センチ丸太が短かったらのらなかった。
橋桁に横桟の栗ナグリ丸太をつけていく
新さん、會田さん、ユンボに工具箱に青空のコーデ…
丸太の小口がバラバラにならないよう、太さや向き、勾配に気をつけながらムクリと丸太同士のあたりを取りながらつけていく。
第1期工事はここまで。
次は着岸の処理と手摺つけに伺うことになった。
そして日を改め第2期工事。
今回から竜も参戦。滅多にない機会なので燃えてます。
手摺のいい曲がりの丸太を山に探しにいく。
いいのがあった。
湯島天神の土橋はムクって雁行しているので、曲がりに合わせて丸太をカマボコ状に削り出したが、新さんと相談して
ここは丸太のまま使おうとなりました。
取り付け。
これが難しい。
丸太と丸太の接合部、柱の高さや位置を考慮しながら向きを考えつけていく。
厳選した4本を仮置きしては順番を変えてみたり、向きを変えてみたり。
取り付け状況の確認。そしてまたしても青のコーデ…
どこで継いだかわかるかな〜
設置完了!!
最後の仕上げは第3期工事になりました。
9月10日にイベントがある為それまでには…
完成後、またアップします!
9月は寺平さんの一周忌。
完成したら墓前に報告しに行こう。