おはようございます! (^O^)/
中小企業診断士の山田まり子です。
今年の2月13日に損益分岐点売上高を考えるという記事をアップし、損益分岐点売上高の算出方法を説明しました。
起業セミナーなどで、ビジネスプランをつくりましょう!というと、とくに数字の部分で悩む方が大勢いらっしゃいます。「どれくらい売れるかなんて、わからないです。」というのがその理由。
ちょっと待って!
どれくらい売れるかではなくて、どれくらい売らなければ商売を続けることができないかです。ビジネスのルールは、とってもシンプル。売上-費用(仕入+経費)=利益という式があり、ゼロやマイナスが続けば退場しなければならないというものです。
ですから、まずは損益分岐点売上高を算出し、最低限、それだけは売らなければならないのだと考えましょう。ただし、前回の記事で説明したように、損益分岐点売上高は「利益がゼロになる売上高」ですので、実際にはこの売上高では足りません。そこで、目標利益を加えた必要売上高を算出します。
■必要売上高 =(販売費および一般管理費 +目標利益)÷(1-変動費率)
前回と同じ条件で、(月額)家賃20万円、人件費60万円、その他経費50万円とし、これに目標利益20万円を加え、原価率を35%(飲食店の例)とした場合、必要売上高は約230万円になります。
商売を続けるには毎月230万円売り上げなければならないという数字が出ました。さあ、どうですか? 売れそうですか? この数字からいろいろ考えてみましょう。
◆1日いくら売ればいいか?
月230万円ということは、週1日定休日があるとして営業日数を26日とすれば、230万円÷26日≒8.8万円。つまり、1日あたり8.8万円売らなければなりません。
◆1日何人のお客さんが来てくれればいいか?
昼はランチ:客単価850円×22人、夜は居酒屋:客単価3,500円×20人で、合計88,700円になります。
◆さらにいろいろ考えましょう!
お店の広さと営業時間から考えて対応可能ですか? 冷蔵庫のキャパシティ、人員配置などはどうでしょう? 駐車場は足りますか?
また、これは平均ですので、混むときと暇なとき。曜日によって、給料日前か後か、忘新年会や暑気払いなどの書き入れ時はどうなるか。
そして、そもそもこれだけのお客さんに来ていただけるだけの目途(自信、計画、作戦)は?
数字が肌身に染みるまで、いろいろ考えてみてください。
著作権:山田まり子
中小企業診断士の山田まり子です。
今年の2月13日に損益分岐点売上高を考えるという記事をアップし、損益分岐点売上高の算出方法を説明しました。
起業セミナーなどで、ビジネスプランをつくりましょう!というと、とくに数字の部分で悩む方が大勢いらっしゃいます。「どれくらい売れるかなんて、わからないです。」というのがその理由。
ちょっと待って!
どれくらい売れるかではなくて、どれくらい売らなければ商売を続けることができないかです。ビジネスのルールは、とってもシンプル。売上-費用(仕入+経費)=利益という式があり、ゼロやマイナスが続けば退場しなければならないというものです。
ですから、まずは損益分岐点売上高を算出し、最低限、それだけは売らなければならないのだと考えましょう。ただし、前回の記事で説明したように、損益分岐点売上高は「利益がゼロになる売上高」ですので、実際にはこの売上高では足りません。そこで、目標利益を加えた必要売上高を算出します。
■必要売上高 =(販売費および一般管理費 +目標利益)÷(1-変動費率)
前回と同じ条件で、(月額)家賃20万円、人件費60万円、その他経費50万円とし、これに目標利益20万円を加え、原価率を35%(飲食店の例)とした場合、必要売上高は約230万円になります。
商売を続けるには毎月230万円売り上げなければならないという数字が出ました。さあ、どうですか? 売れそうですか? この数字からいろいろ考えてみましょう。
◆1日いくら売ればいいか?
月230万円ということは、週1日定休日があるとして営業日数を26日とすれば、230万円÷26日≒8.8万円。つまり、1日あたり8.8万円売らなければなりません。
◆1日何人のお客さんが来てくれればいいか?
昼はランチ:客単価850円×22人、夜は居酒屋:客単価3,500円×20人で、合計88,700円になります。
◆さらにいろいろ考えましょう!
お店の広さと営業時間から考えて対応可能ですか? 冷蔵庫のキャパシティ、人員配置などはどうでしょう? 駐車場は足りますか?
また、これは平均ですので、混むときと暇なとき。曜日によって、給料日前か後か、忘新年会や暑気払いなどの書き入れ時はどうなるか。
そして、そもそもこれだけのお客さんに来ていただけるだけの目途(自信、計画、作戦)は?
数字が肌身に染みるまで、いろいろ考えてみてください。
著作権:山田まり子