「マニュアル」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。
以前、私はマニュアルをつくる仕事をしていたことがありますが、「マニュアルをつくりましょう」というと、「マニュアル?うちの仕事はマニュアルどおりにはいかないよ。経験と勘が大事なんだから。マニュアルなんてムダ、ムダ」とおっしゃる方が、結構、いらっしゃいました。
マニュアルといえば、ファーストフードのマニュアル、マニュアル人間、マニュアルどおりにしか動けない、うちの会社にもあるよ(埃をかぶっているけど)などなど…あまりいいイメージではなく、どちらかという少しバカにした印象があります。
多分、マニュアルに対して誤解があるのだと思います。
その誤解とは、マニュアルを「満点」だと思っていることです。満点とは、マニュアルは完璧で、だから、マニュアルどおりにしていれば十分であり、マニュアルに書いてある以外のことをしてはいけないといったような意味です。
私は、いつも、マニュアルは「及第点」だと申し上げています。
最低限これだけはきちんとやってくださいね、これすらできないようだと落第ですよ、というのがマニュアルなのです。
マニュアルに書いてあることを押さえたうえで、自分なりの創意工夫をしてください。そして、その工夫がいいものであるなら、マニュアルに書き加え、他の従業員にも伝えてください。現場の実態に合わせて、常に書き換えていくのが正しいマニュアルの使い方です。つまり、マニュアルは進化するのです。ですから、百科事典のように立派で分厚いマニュアルではダメなのです。区切りのいいまとまりごとにファイルし、用紙を加えたり、内容を修正したりできるようなバインダー式がいいのです。
そして、「プロに全部おまかせ」にしてはいけません。つくり方を教わり、つくったものをチェックしてもらうことは必要ですが、内容は、自分たち(現場の従業員)でつくってください。そうしないと、使えるマニュアルはできあがりません。
著作権:山田まり子
以前、私はマニュアルをつくる仕事をしていたことがありますが、「マニュアルをつくりましょう」というと、「マニュアル?うちの仕事はマニュアルどおりにはいかないよ。経験と勘が大事なんだから。マニュアルなんてムダ、ムダ」とおっしゃる方が、結構、いらっしゃいました。
マニュアルといえば、ファーストフードのマニュアル、マニュアル人間、マニュアルどおりにしか動けない、うちの会社にもあるよ(埃をかぶっているけど)などなど…あまりいいイメージではなく、どちらかという少しバカにした印象があります。
多分、マニュアルに対して誤解があるのだと思います。
その誤解とは、マニュアルを「満点」だと思っていることです。満点とは、マニュアルは完璧で、だから、マニュアルどおりにしていれば十分であり、マニュアルに書いてある以外のことをしてはいけないといったような意味です。
私は、いつも、マニュアルは「及第点」だと申し上げています。
最低限これだけはきちんとやってくださいね、これすらできないようだと落第ですよ、というのがマニュアルなのです。
マニュアルに書いてあることを押さえたうえで、自分なりの創意工夫をしてください。そして、その工夫がいいものであるなら、マニュアルに書き加え、他の従業員にも伝えてください。現場の実態に合わせて、常に書き換えていくのが正しいマニュアルの使い方です。つまり、マニュアルは進化するのです。ですから、百科事典のように立派で分厚いマニュアルではダメなのです。区切りのいいまとまりごとにファイルし、用紙を加えたり、内容を修正したりできるようなバインダー式がいいのです。
そして、「プロに全部おまかせ」にしてはいけません。つくり方を教わり、つくったものをチェックしてもらうことは必要ですが、内容は、自分たち(現場の従業員)でつくってください。そうしないと、使えるマニュアルはできあがりません。
著作権:山田まり子