おはようございます! (^O^)/
中小企業診断士の山田まり子です。
あるケーキ屋さんが近隣に割引券付きのチラシをまくと言いました。チラシの内容は、フツーにお店の紹介を書いてあります。ケーキは写真だけで、あとは地図。
(私)なぜ、チラシに割引券を付けるのですか?
(店主)まだ当店のケーキを食べたことのない人に食べてもらいたいからです。
(私)つまり、新規顧客の開拓ですね。では、それはどんな人ですか?
(店主)ケーキが好きで、ケーキの味がわかる人です。
(私)舌が肥えていて、ケーキにはうるさい人ですね。どうして、そういう人に食べてもらいたいのですか?
(店主)うちのケーキは材料にもこだわっているし、手づくりなので、どうしてもある程度の価格になってしまいます。ですから、少し高くても味や品質がよければ買うという人に来店してもらいたいからです。
(私)そうですか。では、割引券を付ければそういう人たちが買いに来てくれるでしょうか?
(店主)えっ?
(私)もちろん、そういう人も来店してくださると思いますよ。でも、どれくらいの人数でしょうかねぇ?新規来店客の何パーセントくらいが、おっしゃるようなケーキが好きなお客さんでしょうか。私、思うんですけれど、割引が好きなお客さん…というのもいるのではないでしょうか?
(店主の奥さん)あ、それ、私だわ!高いお店には割引のときしか買いに行かないもの。一度、割引で買ってしまうと、次の割引まで待ってしまうのよね。普段は安いもので我慢というか間に合わせていて、割引のときに高いお店で贅沢するって感じかな。
お店の方はみなさん「なぜ、(それを)やるか。」は考えていらっしゃいます。前述のケーキ屋さんでいえば「まだ当店のケーキを食べていない方に大勢ご来店いただいて、そのなかで味のわかるお客さんが固定化してくれればと考えているから」です。これだけを聞いていると「ふむふむ、なるほどね。」と納得しそうです。でも、本当かな?ということを確かめるために、「だから」のほうも考えてみましょう。
割引をやる。 → だから → 味のわかるお客さんが増える。
どうでしょう?
なぜ、割引をやると味のわかるお客さんが増えるのか。意味不明というか、つながっていませんよね。
では、どうすればいいでしょうか?
ぜひ、考えてみてください。
私からみなさんへの夏休みの宿題です。(^^)/
著作権:山田まり子