新潟市にある山田コンサルティング事務所

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お休みのお知らせ。

2013年08月19日 | お知らせ
おはようございます! (^O^)/
中小企業診断士の山田まり子です。

いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。
都合により、しばらくの間ブログをお休みさせていただきます。

よろしくお願いいたします。<(_ _)>

「なぜ」と「だから」の両方を考えよう

2013年08月12日 | 販売・接客
おはようございます! (^O^)/
中小企業診断士の山田まり子です。

あるケーキ屋さんが近隣に割引券付きのチラシをまくと言いました。チラシの内容は、フツーにお店の紹介を書いてあります。ケーキは写真だけで、あとは地図。

(私)なぜ、チラシに割引券を付けるのですか?

(店主)まだ当店のケーキを食べたことのない人に食べてもらいたいからです。

(私)つまり、新規顧客の開拓ですね。では、それはどんな人ですか?

(店主)ケーキが好きで、ケーキの味がわかる人です。

(私)舌が肥えていて、ケーキにはうるさい人ですね。どうして、そういう人に食べてもらいたいのですか?

(店主)うちのケーキは材料にもこだわっているし、手づくりなので、どうしてもある程度の価格になってしまいます。ですから、少し高くても味や品質がよければ買うという人に来店してもらいたいからです。

(私)そうですか。では、割引券を付ければそういう人たちが買いに来てくれるでしょうか?

(店主)えっ?

(私)もちろん、そういう人も来店してくださると思いますよ。でも、どれくらいの人数でしょうかねぇ?新規来店客の何パーセントくらいが、おっしゃるようなケーキが好きなお客さんでしょうか。私、思うんですけれど、割引が好きなお客さん…というのもいるのではないでしょうか?

(店主の奥さん)あ、それ、私だわ!高いお店には割引のときしか買いに行かないもの。一度、割引で買ってしまうと、次の割引まで待ってしまうのよね。普段は安いもので我慢というか間に合わせていて、割引のときに高いお店で贅沢するって感じかな。

お店の方はみなさん「なぜ、(それを)やるか。」は考えていらっしゃいます。前述のケーキ屋さんでいえば「まだ当店のケーキを食べていない方に大勢ご来店いただいて、そのなかで味のわかるお客さんが固定化してくれればと考えているから」です。これだけを聞いていると「ふむふむ、なるほどね。」と納得しそうです。でも、本当かな?ということを確かめるために、「だから」のほうも考えてみましょう。

割引をやる。 → だから → 味のわかるお客さんが増える。

どうでしょう?
なぜ、割引をやると味のわかるお客さんが増えるのか。意味不明というか、つながっていませんよね。

では、どうすればいいでしょうか?

ぜひ、考えてみてください。
私からみなさんへの夏休みの宿題です。(^^)/

著作権:山田まり子

半径10キロ作戦!

2013年08月05日 | 経営
おはようございます! (^O^)/
中小企業診断士の山田まり子です。

成長経済の時代は終わり、成熟経済の社会になって久しいというお話は、以前からブログでも何度かしております。戦後何もないところから、少しずつ復興してきて人口も増えている時代には、真面目にコツコツがんばっていれば売上は伸びていきました。欲しい・買いたいというお客さん(=需要)が、お店の数や商品・サービスの種類(=供給)を上まわっていたからです。今は逆で、供給が需要を上まわっています。

コンサルティングも、昔(成長経済の時代)は例えば「これからはティラミスというお菓子が流行ります。私がレシピを教えてあげますから、つくって売りましょう。」ということで、よかった。つくって売れば、売れました。しかし、それは「山田洋菓子店」だから売れたのではなくて、「ティラミス」だから売れたのです。みんな「ティラミス」というものを食べてみたかった。都会で流行っている、あるいは、雑誌に紹介されていた「ティラミス」というものが、山田洋菓子店でも売られているから買ってくれた。

今はどうでしょう?
例えば、モンシェール(旧社名はモンシュシュ)が販売している「堂島ロール」。人気が高いからといって、山田洋菓子店がロールケーキを販売しても売れるわけではありません。ロールケーキだからではなく、堂島ロールだから売れているのです。

では、どうすれば?
山田洋菓子店にとっての堂島ロールは、いったい何なのか?を探し出すのです。店主さんだけでなく、お店の従業員さんも一緒に、みんなで考えることが重要です。さんざん考え、話し合った結果、もしかしたら、それはシュークリームかもしれないし、フルーツタルトかもしれない。仮に、シュークリームであったら、山田洋菓子店のシュークリームは、他店のシュークリームと、どう違うのかをきちんとアピールしましょう。もし、現時点で他店との違いがないのでしたら、新しいシュークリームを商品開発しましょう。

まずは、お店の半径10キロで流行ればいいのです。

著作権:山田まり子