おはようございます! (^O^)/
中小企業診断士の山田まり子です。
みなさんの会社では、人事考課は誰がしているでしょうか。中小の会社では人事考課というよりは「社長が給料を決めているよ。」という状況のところも多いのではないでしょうか。
人事考課の目的はさまざまあり、そのなかの一つとして賃金に反映させるということもありますね。しかし、人事考課の目的はそれだけではありません。私が人事考課で大切だと思うのは、その結果を本人の能力開発に役立てるという目的です。そのために教育訓練を行ったり、人事異動も有効かもしれません。
さて、その人事考課ですが、人が人を評価することのむずかしさ、大変さがあると思います。そこで、きょうは考課者(人事考課をする人)が陥りやすい心理的な傾向をお話ししたいと思います。
◆中央化傾向
これは通信簿でいうと(5段階評価で)オール3をつけちゃおう!というもの。よくわからないから「真ん中」にしておけば無難とする考えです。「よくわからない」の原因は、考課者の能力不足や効果基準の不明確があります。
◆寛大化傾向
その名のとおり「寛大な」評価をすること。考課者が自信がなかったり、被考課者を日頃きちんと観察していなかったりすることが原因で、評価が甘くなり、評価結果が実際よりも上位になってしまうことです。
◆ハロー効果
ハローとは、「後光が差す」というときの「後光」という意味。だから、後光効果ともいいます。後光が差して見えちゃう。つまり、あの人、東大卒なんだって!と聞いたら、すっかり後光が差して見えちゃって、じゃあ、きっと仕事もできるよね!と思ってしまうこと。学業成績がいいことと、仕事ができるかどうかは別ものなんですが。
後光なので、通常はいいことのほうに使いますが(ポジティブ・ハロー効果)、逆のこと(ネガティブ・ハロー効果)もあります。煙草の吸い殻がトイレで見つかったら、日頃、態度の良くない生徒に向かって「どうせ、お前だろう。」と決めつけるのがこれに当たりますかね(人事考課ではありませんが)。
◆対比誤差
考課者が、自分自身と比較して被考課者を過大に、あるいは、過小に評価すること。つまり、自分(考課者)が得意な項目については「何でこんなこともできないんだ!」と過小に評価したり、逆に不得意な項目については「すごい!えらい!」と過大に評価してしまうことです。
他にも人事考課時に陥りやすい心理的傾向はいくつかありますが、まずは、これらを知ることが大事だと思います。知って、そして、自社に合った対策を立てましょう。とはいっても、ガチガチの人事制度をつくればいいというものではありません。何よりも大切なのは、部下の成長を願って人事考課をすることではないでしょうか?
著作権:山田まり子
中小企業診断士の山田まり子です。
みなさんの会社では、人事考課は誰がしているでしょうか。中小の会社では人事考課というよりは「社長が給料を決めているよ。」という状況のところも多いのではないでしょうか。
人事考課の目的はさまざまあり、そのなかの一つとして賃金に反映させるということもありますね。しかし、人事考課の目的はそれだけではありません。私が人事考課で大切だと思うのは、その結果を本人の能力開発に役立てるという目的です。そのために教育訓練を行ったり、人事異動も有効かもしれません。
さて、その人事考課ですが、人が人を評価することのむずかしさ、大変さがあると思います。そこで、きょうは考課者(人事考課をする人)が陥りやすい心理的な傾向をお話ししたいと思います。
◆中央化傾向
これは通信簿でいうと(5段階評価で)オール3をつけちゃおう!というもの。よくわからないから「真ん中」にしておけば無難とする考えです。「よくわからない」の原因は、考課者の能力不足や効果基準の不明確があります。
◆寛大化傾向
その名のとおり「寛大な」評価をすること。考課者が自信がなかったり、被考課者を日頃きちんと観察していなかったりすることが原因で、評価が甘くなり、評価結果が実際よりも上位になってしまうことです。
◆ハロー効果
ハローとは、「後光が差す」というときの「後光」という意味。だから、後光効果ともいいます。後光が差して見えちゃう。つまり、あの人、東大卒なんだって!と聞いたら、すっかり後光が差して見えちゃって、じゃあ、きっと仕事もできるよね!と思ってしまうこと。学業成績がいいことと、仕事ができるかどうかは別ものなんですが。
後光なので、通常はいいことのほうに使いますが(ポジティブ・ハロー効果)、逆のこと(ネガティブ・ハロー効果)もあります。煙草の吸い殻がトイレで見つかったら、日頃、態度の良くない生徒に向かって「どうせ、お前だろう。」と決めつけるのがこれに当たりますかね(人事考課ではありませんが)。
◆対比誤差
考課者が、自分自身と比較して被考課者を過大に、あるいは、過小に評価すること。つまり、自分(考課者)が得意な項目については「何でこんなこともできないんだ!」と過小に評価したり、逆に不得意な項目については「すごい!えらい!」と過大に評価してしまうことです。
他にも人事考課時に陥りやすい心理的傾向はいくつかありますが、まずは、これらを知ることが大事だと思います。知って、そして、自社に合った対策を立てましょう。とはいっても、ガチガチの人事制度をつくればいいというものではありません。何よりも大切なのは、部下の成長を願って人事考課をすることではないでしょうか?
著作権:山田まり子