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藁をも掴む22! 喜田 剛(横浜)内野手

2011-10-31 00:38:00 | 今日の更新
喜田 剛(32歳・横浜)内野 (福岡大-02年阪神7位)

蔵の入団前評価:

大学時代は、パワフルだが意外に器用な一面もあり、それが単なるパワフル打者ではないと判断して、当時を付けたのだろうと思う。また走力も肩も、見た目ほどは悪くなく、身体能力的にもプロの基準を満たしていた。

しかし身体能力はあっても、寸評にも「外野守備は、球への反応等見ていると正直かなり不安であるだけに、相当鍛えないといけないだろう。」と書いた通り、外野手としては頼りなく、一塁などで起用されるなどポジションが制限され、出場機会に影響したことは否めない。

また「打撃は強烈かつ器用さも意外にあり、対応力もある選手なのだが、この選手も柔軟性に欠けるきらいはある。それだけにプロでもパワーで圧倒できないと苦しいタイプの選手だと言えよう。」と書いたように、ファームレベルではパワーで圧倒できても、一軍レベルではそれができず苦しんだ。なかなか打率が上がらなかったのは、当時からの柔軟性の無さを克服できなかったからだろう。

入団した阪神では、ファームでの活躍が目立ったが、一軍には定着できず。むしろ広島に移籍してから、一軍での活躍をするようになる。ただそれでも、打率は2割5分を満たないなど、対応力で苦労する。あくまでも代打・控えの貴重な戦力的な役割を果たす。

オリックスに移籍してからは、一軍での活躍もままならないまま横浜へ今年トレード。しかし一軍のチャンスを与えられることなく解雇に。ただファームでは、63試合 2本 17打点 打率.246厘 という数字であり、かつてウエスタンの2年連続本塁打王や打点王を獲得したような迫力は陰潜めていた。

ポジションも横浜では一塁であり、ハーパーがレギュラーに座り、更に期待の星・筒香が一塁で台頭。更にシーズン中に、中村紀も加わって出場機会は絶望的になった。ただファームでも文句なしの打撃を魅せつけていたら、中村紀の獲得もあったのかなと思えてくる。元々なんのために獲得したのかよくわからなかったのはあるが、彼に関しては致し方なしか。彼のようなパワフルな代打を欲している球団が、果たしてあるかどうか?現役を続けるのは、微妙な状況だと言わざるえないだろう。現役10年と平均である8年を上回る生活を送ったが、結局アマ時代の根本的な欠点を最後まで改善できなかった気がする。なかなか本質的な部分を、プロ入り後改善するのは、やっぱり難しい。そこを見極めるのが、スカウティングなのだろうと改めて思った次第です。ただトライアウトで、最後の望みをつなぐ予定だという。


藁をも掴む18! 秦 裕二(横浜)投手

2011-10-30 14:45:00 | 今日の更新
秦 裕二(28歳・横浜)投手 (智弁学園-02年横浜1位)投手

蔵の入団前評価:☆☆☆

滑らかな体重移動、柔らかい腕の振りは惚れ惚れするようなフォームでした。ただその割に、ボールが手元まで来ない不思議な投手でもあります。しかし投手としてのまとまりがあり、低めに安定した制球力を兼ね備えていました。そのためストレートがよくなれば、安定してローテーション投手に育つと期待を抱かせました。

高卒1年目ながら、シーズン終盤に一軍登板を果たしプロ初勝利をあげ順調な滑り出し。しかしその後2勝目をあげたのは、プロ4年目と順調には行きませんでした。しっかりファームで体作りを行なってきたはずなのに、ボールの質や球速は目に見えて変わることはありません。それでも、天性の試合をまとめる能力があったので、ファームではローテーション投手として、それなりの数字をあげていたと記憶します。

ようやく期待に応えたのは、プロ入り5年目の時。ローテーションに入り、一軍で 5勝3敗 防御率 2.93 と数字を残します。翌年は、大矢監督にキャンプから期待されるも、不調や故障などで期待を裏切ります。以後の08~11年には、首脳陣の評価が低下し、不当にチャンスをが減ったように思われます。ファームでも驚くような成績・球は投げませんが、一軍でもチャンスを与えさえすれば、それなりの数字を残せるタイプ。それだけにこのベイ首脳陣の扱いには、今でも不満が残ります。

今年は春先から気合が入っていましたが、一軍登板はなし。ファームでは21試合に登板し、1勝0敗 防御率 3.38と悪くない数字でした。もう少し詳しくみると、32イニングを投げて、被安打は同じ32。ただ秦の持ち味は、ランナーを背負ってからの粘り強さにあります。四死球14は、丁度基準であるイニングの1/3。ただ奪三振は、1イニングあたり、0.41個とかなり少なめです。そのため目に見えて見栄えのする投球はしないので、なかなか首脳陣の目を惹くことがなく、淡々と月日が経って行きました。ただこんな状況で3年ぐらい飼い殺しだったことを考えると、もう少し前にトレードに出してあげる、あるいは解雇して他球団へのチャンスを与えてあげても、結果してよかったのかなと思います。年齢・実績的・球の見栄え的には、何処か拾ってくれる球団があるかは微妙です。ただチャンスをあげれば、それなりに仕事をする選手なので、野球を続けて欲しいと願います。一軍投手が連投連投で疲弊する一方で、方やファームでチャンスも与えられないまま解雇。こんなことをしていれば、そりゃダントツの最下位にもなるはずです。非常に申し訳ないことをしたと、頭を下げたくなる選手です。こういう選手起用する尾花監督は、私は許せないのです!その不完全な現役時代を終わらせたくないと、トライアウトに挑戦予定だとか。


藁をも掴む23! 川口 盛外(広島)投手

2011-10-29 23:31:00 | 今日の更新
川口 盛外(26歳・広島)投手 (王子製紙-08年広島6位)

蔵の入団前評価:指名見送り

早稲田の準硬式の逸材として、大学時代からドラフト候補として名前があがる。しかし大学卒業時には指名されず王子製紙に入社して、2年間をを経て広島に指名された。スリークオーターから繰り出す独特の球筋を生かしたサウスポーという希少価値が評価されていたが、プロの投手としては明らかに劣る球威・球速と、その割に細かい制球力に欠ける投球だったので、指名リストから外した選手。

1年目は、一軍登板はなくファームで25試合 防御率 3.38。丁度ルーキーイヤーの3月に、中国地区社会人選抜とカープ二軍の毎年恒例の試合を生観戦。ポンポンとストライクを先行できる実戦力があり、ファームレベルでは通用しそう。しかし一軍を意識するのには、やはり球威・球速不足が気になった。

2年目の今年も、一軍の登板はなし。ファームでも7試合 0勝0敗0S 防御率 6.23の成績で見切りをつけられた。寸評でも大卒・社会人で入団するには「球威・球速に欠ける割に、制球はアバウトで、攻めのバリエーションも偏り、フォームの効果も薄いなど、現状推せる材料が不足している」と力不足を指摘。その欠点を改善することができず、僅か2年での解雇となった。

残念ながら、一軍の登板もないまま現役を退くというのは、スカウトの完全な見込み違いだったと指摘されても仕方ないだろう。ましてや大きな怪我に見舞われたなどの原因がなければ尚更だ。元々力が劣っていたことは明らかであり、それでも獲得したのならば課題克服まで、もう少し長い目で見て欲しかったと言う印象は否めない。年齢的には26歳と、まだまだ野球を続けられるチャンスは残っている。ただこの2年間の実績からも、それがNPBかと言われると、かなり疑問は残るのだが。果たして彼を拾ってくれるチームは現れるだろうか、今後の成り行きを見守りたい。

藁をも掴む27! 阿部 健太(阪神)投手

2011-10-28 22:41:00 | 今日の更新

阿部 健太(27歳・阪神)投手 (松山商-03年近鉄4位)

蔵の入団前評価:☆☆

松山商2年生に時に、甲子園でMAX146キロの伸びのあるストレートを投げ込み、一躍世代を引っ張る存在になりました。しかし3年時には、その球速を伸ばすことよりも、低めに丁寧にピッチングを心がける、実戦的な投球を磨くことを選択しました。そのため球威に欠ける球質とスライダーとの単調なコンビネーションで、投手としての奥行きの無さを露呈。そのため世代の中心的な存在と目されておきながら、最終的には4位指名に留まりました。

その大人びた投球は、入団一年目にいちなり一軍で2勝。結局現役を引退するまで、その2勝で終わることになります。伸び悩むなか阪神に移籍した08年に、32試合に登板し、0勝0敗0Sながら、防御率は2.96と安定。プロ入り後初めて、戦力らしい活躍を魅せました。翌年も19試合に登板して、防御率 3.27と一応の成績を残します。しかし以後一軍の登板がないまま、解雇されました。

やはり、スケール不足と単調なコンビネーションをプロ入り後も改善できず、けして力がないわけではないのですが、突き抜ける存在感や活躍を見せるまでには至りませんでした。今シーズンは、ウエスタンで28試合 0勝1敗2S 防御率 2.67 と安定。もう少し詳しく見てみると、30回1/3イニングで、被安打31と投球回数を上回ります。これを見ると、球威不足と単調なコンビネーションが原因だと考えられます。四死球11個と四死球率は36.3%と僅かに基準を下回る程度で、それほど悲観することはない数字です。脱三振も20個と1イニング0.66個ですから、可もなし不可もなしといった数字です。この数字からも、大きく能力を落としている可能性はなく、阪神では今後も出場機会に恵まれないだろうからといった感じの解雇です。

あまり派手さはありませんが、一軍で起用してあげれば、防御率3点台ぐらいの中継ぎならば、まだ期待できるのではないかという感じは致します。実際に何度か球を見る機会がありましたが、今年もそんな感じでした。中継ぎ陣の頭数が足りない球団ならば、年齢的にもまだ27歳ですから、獲得を検討する価値は充分ありそうです。実際に、ヤクルトあたりは興味を持っているなんて、話もありました。この選手に関しては、他球団が拾ってくれる可能性は秘めております。ただ、あまり見栄えがする派手さはないので、トライアウト受けするタイプではないのが、心配の種ではあるのですが。ただこのまま終わるのには、惜しい投手であります。


藁をも掴む17! 高橋 徹(ソフトバンク)投手

2011-10-25 11:29:00 | 今日の更新

高橋 徹(24歳・ソフトバンク)投手 (横浜創学館-05年SB3位)

蔵の入団前評価:指名見送り

地元・最寄り駅の高校出身ということで、下級生から注目してきた選手です。惚れ惚れするような腕の振りと滑らかな体重移動をする本格派でした。しかし球質にボリューム感がなく、また高めに甘く浮く傾向があったり、実戦的なフォームではないなど、課題が多く残っていました。しかしドラフト前には、多くの球団から高い評価がなされソフトバンク2回目の指名でプロ入りします。当時、どうしてそんなに高い評価なのか、首を捻りたくなった選手です。思い入れがあった選手だけに、その力量以上に高く評価されたのは非常に残念でした。

その心配は、入団直後から現れます。入団最初の2年間は、故障でまともに投げられず。ようやく故障が癒えたのは3年目で、ファームでローテーションに。そして4年目には、ウエスタンんで7勝をあげ最多勝。更に昨年は、初の一軍入りを2試合ほど経験しました。そして勝負となった今年は、結局一軍登板は無し。ファームでは、20試合 2勝1敗0S 防御率 2.93 とけして悪い成績ではありませんでしたが解雇されました。もう少し詳しく見てみると、30回2/3イニングで、被安打は27。被安打率は、88.2%とかなり多いことがわかります。通常被安打率は、一軍を想定するのならば70%以下ぐらいに。ファームでレベルでも、球の威力・配球などに課題を抱えていたことを伺えます。四死球は19個と四死球率は、62.1%。これもイニングに対し1/3以下の33.3%ぐらいが目安であり、制球力が改善されなかったことが伺えます。奪三振は、1イニングあたり0.52個とこれまた決め手不足だったことがわかります。通常三振が取れる選手は、0.8個以上ぐらいは取っているもので、0.5前後というのは、かなり少ない数字だとみていいです。けして打たせて取るのが持ち味のタイプだったわけではないので、決め手不足を改善できなかったことが伺えます。

寸評の最後にも「個人的には、思い入れもたっぷしある投手なのだが、あえてここは指名リストから外したいと思う。出来れば、3,4年後、しっかりと大学なり社会人なりで素材を磨き、確かな実績を残してプロ入りを目指して欲しいと思います」記載した通り、今となれば虚しく響きます。ただまだ24歳と若いですし、ファームの数字も悪くはありませんので、ひょっとするとトライアウトで拾ってくれる球団が出てくるかもしれません。新しい環境で、芽が出ることを期待してやみません。