gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

藁を掴む6! 栂野 雅史(楽天)投手

2011-10-14 11:26:00 | 今日の更新

栂野 雅史(27歳・楽天)投手 (新日本石油-06年巨人3位)

蔵の入団前評価:指名見送り

私の地元・神奈川県の桐蔭学園出身。高1でいきなり145キロ級の球を連発して、最終学年ではどのぐらいになるのかと期待していた投手。しかし3年間でほとんど伸びることなく、地元・新日本石油へ。その間の3年間も投手として、ほとんど伸びることなく、エスカレーター式にプロへ。高校の下級生~上級生にかけての成長が見られないだけでなく、社会人入り後も課題を全く克服しないままのプロ入りには、断固として指名を反対した選手。そのため彼のファンからは、何故そんなに栂野に対して厳しいのかと当時は言われたもの。しかしプロ入り後の成績を見てもらえば、やはりプロ入りには時期尚早だったことが明らかになった。

プロ入り6年間で1勝もできず。通算防御率も 6.14。その球の威力で、一軍へのチャンスはもらったものの、戦力としてまともに活躍することはなかった。また今年は、一軍登板はなく、ファームでも10試合 2勝4敗 防御率 11.37 では解雇されてもいたし方ないだろう。

それでも高校時代には、☆☆☆ をつけるなど、個人的には大変期待していた選手。もし逆に高校時代にプロ入りしていたら、私は欠点は修正できたかもしれないと思っている。年々良くなってプロの基準を満たす選手もいれば、年齢を重ねて柔軟性が損なわれる前に指名して、プロの指導で欠点を改善を図る方法もある。彼は、完全に後者の部類ではないかと思った。

一番の問題は、新日本石油に進んだ3年間だ。すでに桐蔭~新日本石油に進んだ時には、3年後はベイスターズが指名するからという約束があったのではないかと推測する。そのためドラフト直前までは、ベイで固いと言われていた選手。巨人でも入団するとの情報もキャッチして、ベイより先に指名したと思われる。ただもう将来は約束されていたので、自分を磨く気にならなくなったのでは?よくいる、社会人を腰かけに使う例である。彼もそういった選手の典型ではなかったと思うのだ。逆に巨人にしても横浜にしても、よくあの内容で上位で指名しようとしたよなと思う。話ができていたと思うわれる横浜ならいざしらず、巨人までもが。

いずれにしても、彼に足りなかったのは才能ではない。自分の資質をふくらませたり、課題を克服しようとする意識が足りなかったこと。そうでなければ、全く持って成長の跡が見当たらないことなど、何年ものスパンで見てきてはありえないはずなのだ。幾ら才能があっても、それを伸ばす努力ができないものが、けして生き残っては行けないプロの世界。それを栂野は、私に身を持って証明してくれた。この反省を生かして、第二の人生では、貪欲に自分を高めて行ってもらいたい。