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蔵建て男のコンテンツ紹介!

2037-12-31 23:59:59 | 今日の更新
「迷スカウト」は、2013年度版から、新たな公開スペースで 

ドラフト 迷スカウト

として生まれ変わりました。

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2021年 藁をも掴む12 古川 侑利(26歳・巨人)投手

2021-12-07 16:07:00 | 今日の更新
古川 侑利(14年楽天4位)投手 (有田工出身)

蔵の入団前評価:指名見送り

力のあるボールを投げていたのですが、当時は制球力がいまいちだったり、「開き」の早いフォームに欠点がありました。おっと思えるボールはあったのですが、高校からのプロ入りには時期尚早ではないかと考え、 を付けませんでた。

そんな古川投手ですが、18年度には、一軍で17試合に登板し、4勝9敗 防 4.13 という成績をあげます。その後19年度途中に巨人に移籍するも、一軍では結果を残せないまま来ました。11月28日という、。トライアウト直前に解雇されました。急遽12月8日(水)に行われる、トライアウトに参加することが表明されました。ちなみに今年は、1軍に1試合(2イニング)に出場したのみで、防御率 18.00 。二軍では、36試合 2勝1敗2S 防 2.18 と安定していました。

もう少し数字を細かく観てみると、57回2/3イニングで65本と、投球回数を上回る数の被安打を浴びています。通常二軍での被安打の目安は、投球に対して一軍を意識するのであれば80%台、一軍定着を狙うのならば70%台に圧倒して欲しいところ。高校時代同様に合わされやすいフォームで、それが未だに解消できていないのではないかと。

四死球は14個であり、四死球率 24.3% と、高校時代の収まりの悪い投球に比べると、制球は大幅に改善されていました。投球回数の1/3(33.3%)以下が四死球率の目安なのですが、それどころか1/4以下に四死球を抑えているところは見事。

奪三振も被安打と同じ65本で、1イニングの奪三振は 1.13個 と投球回数を遥かに凌ぎます。被安打が多くランナーを出しても、四死球の少なさや三振がとれることで失点を防げていることがわかります。

四死球・奪三振・防御率という意味では、二軍では上位の成績で見るべきものがあります。あとは被安打の多さをどうみるかですが、再雇用の可能性も無きにしもあらずか。ただし、トライアウトで再雇用される選手は、一軍の実績がそれなりにあることがあげられます。しかし古川選手の場合それが弱いだけに、話をくれる球団があるかは、微妙だと言わざるえません。

蔵のおすすめ度:☆☆ (被安打率の多さは未だに改善されず)



2021年 藁をも掴む11 又吉 克樹(31歳・中日)投手

2021-12-01 13:23:00 | 今日の更新
又吉 克樹(14年中日2位)投手 (香川OG出身)

蔵の入団前評価:☆☆ (中位指名級)

独立リーグでは当時から図抜けた素材だったのですが、一年目から一軍で大活躍できるかは微妙かもとは見ていました。しかし、一軍で 67試合に登板し、24ホールド 防 2.21 と、リリーフで大活躍となりました。以後、中日のリリーフ陣を支える存在になったのですが、18年・19年と低迷。20年度ぐらいから復調気味になり、今年は 66試合に登板し 3勝2敗8S 防 1.28 と完全復活を遂げます。そしてオフには、FA宣言をして他球団との交渉に入ることを決断しました。

もう少し一軍成績を細かく見てみると、63回1/3イニングで被安打は47本。被安打率は、74.2%と非常に低いことがわかります。一軍の被安打率の目安は、90%以下が一つ基準となるといえるでしょう。

四死球は25個で、四死球率は 39.5% とさほど細かいコントロールがあるわけではありません。ただし二軍では投球回数の1/3以下が目安だと言いますが、一軍ならば40%以下ぐらいまで広げてみて問題は無さそうです。

奪三振は41個で、1イニングあたり0.65個と平凡です。二軍であれば、リリーフならば0.9個以上が目安となります。しかし一軍でもこの数字は、三振が奪えるという意味ではやや物足りません。入団して3年目ぐらいまでは、投球回数を上回る奪三振数を誇っていました。むしろ今は、そこまでボールの勢いも無くなり、さらにそういうピッチングで無くても抑えられるコツを見出したとも言えるのかもしれません。

頼れるリリーフが不足しているチームからすれば、喉から手がでるほど欲しい人材だと思います。勤続疲労で極端にパフォーマンスが落ちないのであれば、セットアッパー級の活躍を期待しても良いのではないのでしょうか? 逆になぜ、中日以外を選択肢に入れているのか? そこを汲み取れるかが、獲得のキーになりそうです。

蔵のオススメ度:☆☆☆☆ (勝利の方程式入りも期待できる)



2021年 藁をも掴む10 石崎 剛(31歳・ロッテ)投手

2021-11-29 13:47:00 | 今日の更新
石崎 剛(15年阪神2位)投手 (新日鉄住金鹿島出身)

蔵の入団前評価:☆☆☆ (上位指名級)

茨城の三和高校時代から、中々観戦運が悪く見ることが叶わず。社会人入り後も、彼を見るのに随分と時間を要した記憶があります。特に右の本格派だったはずですが、社会人でサイドに転向し、才能が開花しました。本格化した彼ならば、一年目からプロでもセットアッパー級の活躍を期待しましたが、完全に伸び悩みました。

そんな石崎選手は、阪神入団3年目に、一軍で26試合に登板し防御率1.17 という結果を残します。その後再び伸び悩み、19年途中にロッテへトレード。しかし移籍先でも、期待に応えることができず、今シーズンは一軍での登板機会はありませんでした。

今年の二軍での成績は、26試合に登板し、3勝0敗 防 1.19 とファームレベルではなかった数字です。もう少し詳しく観てみると、30回1/3イニングで被安打は15本。被安打率は、49.5%と図抜けています。被安打率の目安は、一軍を意識するのであれば80%台。一軍定着を狙うならば70%%が目安になります。そういった数字と比べてみると、ボールの威力はファームで別格だったということがわかります。

また奪三振率も、1イニングあたり1.32個と、投球回数を遥かに上回ります。これだけのボールを持っていながら、一軍に定着できなかった可能性としては、四死球率が56.1%と極めて高いからでしょう。一軍通算でも 71.2% と非常にコントロールが粗く、それが彼の大成を邪魔してきたと言えます。その割に、通算防御率が一軍で 4.13 と、そこまで悪くないのは、やはりボールの威力に優れていたからに他なりません。

阪神・ロッテと、投手育成に定評のあるチームでも大成させられなかったこと。一軍での目立つ実績が少ないことも考えると、通常であればNPBの再雇用は厳しいと思います。ただし、この被安打の少なさと奪三振率の多さは、今年の退団者の中でも屈指のレベルにあると言えます。そういったボールの魅力、まだ賭けてみる球団が出てくるのことを密かに期待したいところです。

蔵のオススメ度: (制球を改善させられる球団ならば)



2021年 藁を掴む9 乙坂 智(27歳・DeNA)外野

2021-11-27 14:13:00 | 今日の更新
乙坂 智(12年DeNA5位)外野 (横浜高出身)

蔵の入団前評価:指名見送り

横浜高校時代は、守備が物凄く上手いとか、足がめっぽう速い とか、何か図抜けた身体能力がある選手ではありませんでした。ただし、まだまだ秘めたるポテンシャルはありそうで、そういった部分に期待しての指名だったと考えられます。

それでも、守備・走塁は売りにするほでほどではなかったのですが、プレッシャーのかかる場面でも平常心を保つことができる独特のマインドの選手であり、代打などの局面で強さを発揮するタイプでした。逆に、使い続けると粗さが出てしまい使い方が限定される傾向にあります。

それでもラミレス政権下では、結果が残らなくても一軍で置かれ続けられてました。逆に三浦政権下になり、そういった部分が薄まり一軍での起用が激減しました。そんな今年の一軍での成績は、17試合(19打数) 0本 0点 0盗(0失)打率.211厘と、物足りないものでした。むしろ同じような位置づけだった 関根大気 の方、三浦政権では起用していました。二人の違いは、ガムシャラさというか気持ちが首脳陣にも伝わってくるかどうかで、内容の差は大差ありません。三浦監督は、二軍監督時代も二人を良く観ていたので、関根の方を評価したということなのだと思います。

またすっかりモチベーションが落ちてしまった今年の乙坂は、二軍でも 65試合(211打数) 3本 17点 3盗(3失) 打率.256厘 とプロ入り10年の選手としては平凡な成績に。

もう少し二軍での成績を詳しくみてみると、211打数で三振は32個と、三振比率(基準は20%以下)は15.2% とまずまずで、けして振ったボールがバットに当たらなかったということはありませんでした。四死球は37個であり、四死球率は 17.5% と、ボールもかなり見極められていて(基準は10%以上)と、ボールも見極められていたと言えます。これでも打率が上がらなかったということは、捉えてからの打球に何かしら原因があったのかもしれません。

NPBでの再雇用の場合、一軍での活躍実績などがないと、なかなか難しい。特に乙坂は、一軍出場数はある程度あるものの、レギュラーであったことがなく、控えや代打・けが人が出た時にスタメンみたなバックアップ要員でした。そういった選手を、欲する球団があるかどうかではないのでしょうか? モチベーションさえ上げることができたら、代打などで貴重な活躍をしても、まだまだ衰える年齢ではないでしょう。ただし、シーズン中にコロナの外出禁止令を破り街に繰り出していたことが発覚し、謹慎処分になったのはプロとしての資格が問われます。そう考えると、なかなかNPBへの復帰は厳しいのではないかとみております。

蔵のオススメ度  (ニーズに合致する球団があるか?)