今年は、事前に指名傾向を分析しなかったので、中日が思い通りの戦力補強をしたのかは、正直よくわかりません。また今年は、私が事前に☆を付けた選手ばかりを12球団で分け合うような形になり、例えば球団別に☆の数を合計しても、各球団ほとんど差がない指名となっております。こういったことは例年はなく、☆を付けた選手ばかりを集める球団・そうじゃない選手をあえて指名ばかりする球団と、私の好みと違う球団が必ず今まではありました。評価している方としては、嬉しいのやら、なにやら面白味がないなと言う気もしなくもありません。そのため今年は、球団によっての評価は、あまり差がないのではないのでしょうか?
2010年度 中日ドラフト指名 蔵の評価
1位 大野 雄大(佛教大学) 投手 ☆☆☆☆
2位 吉川 大幾(PL学園) 内野 ☆
3位 武藤 祐太(HONDA) 投手 ☆☆☆
4位 森越 祐人(名城大学) 内野 未確認
5位 関 啓扶(菰野高校) 投手 ☆
総じての印象は、優勝チームだけに、余裕のある指名をしているなと言う印象が致します。1位の大野は、秋に1試合も投げられない状況でしたし、3位の武藤・4位の森越も即戦力と言うよりは、数年後を期待したい大学・社会人選手。更に吉川・関の高校生を指名するなど、今年の中日は、将来に向けてのセンターライン強化であったことがわかります。
1位の大野 雄大(佛教大学)投手は、今年のアマNO.1左腕。一見ラフそうな投球スタイルに見えますが、四球を出さずに要所を締めることができる選手です。プロでもそうはいない、145~150キロの級のストレートを投げ込む左腕で、その球も微妙にスライドしたりシュート回転したりする癖球で、的を絞りにくい特徴があります。もし怪我をせずに順調に秋のシーズンを過ごしていたら、3,4球団は競合して、ドラフトの目玉になっていた投手です。怪我の影響があるのかは微妙なのですが、完全復活できれば、チームのローテーションの中心として活躍できる器です。また最終学年に向けて資質を伸ばしてきた野球への姿勢とふてぶてしいまでのマウンド捌きは、まさにプロ向きだと言えるでしょう。
2位の吉川 大幾(PL学園)遊撃手は、早くから中日が高く評価していた選手です。何でもソツなくこなすと言ったイメージですが、個人的には、守備・走力共に抜けたものはなく、打撃もアベレージ打者でもなければ、長距離打者でもないと言うことを考えると、プロで特徴を見出せるのか心配な部分があります。そういった自分の色を見出せるまでに、少し時間がかかる選手ではないのでしょうか?
3位の武藤 祐太(HONDA)投手は、社会人出身の選手ですが高卒3年目の若さが魅力です。特に球の伸びの素晴らしさは、今年の候補の中でも指折りで、この選手を3位で獲れたのは大きいと思います。投手力のあるチームですから、基礎ができるまでしっかり育成できる環境だと思います。1年目よりも2年目以降のローテーションを期待したい素材です。
4位の森越 祐人(名城大)遊撃手は、今年確認できませんでしたが、守備が魅力の選手です。打力はまだプロの基準を満たしておりませんし、走力もそれほど光るものはありませんが、しっかり守れる選手が欲しかったと言う意味では、好い指名ではないのでしょうか。
5位の関 啓扶(菰野)投手は、東海地区を代表する本格派右腕です。ドラフト指名となると微妙な力量の選手でしたが、プレーに貪欲さがあり、プロで飯を食って行くんだと言う気構え が感じられます。実戦的なフォームと言う意味では課題も多いですし、まだまだ総合力では物足りません。数年かけて、この欠点を解消して行けるのか注目したいと思います。カベを一つ一つ乗り越えて行ってくれるタフさに期待です。
(2010年度 中日のドラフトを考える)
13勝のチェンの抜けた穴をアマで埋めようとするのならば、2010年度組では大野を置いて他にないだろう。その選手を単独で指名できたことは大きい。一年目から何処までその穴を埋められるかは、怪我の影響を考えると、かなりギャンブル性の高い指名ではあったと思います。
また3位で指名した武藤も、将来のローテーションを期待しての獲得。実際右腕では、吉見が二桁勝利しただけで、けして盤石のローテーションとは言えなかったチーム事情がある。あと一歩の上積みがあれば、中日の投手陣の中でも、ローテーションに入ってこられる力量の持ち主。この選手を3位で獲得できた意味は大きい。
アライバ・森野と30台の野手が並ぶだけに、今年も今後彼等にとって代わる人材の確保には躍起になった。そういった意味では、高卒で将来二塁あたりが期待できそうな吉川を獲った意味も悪くない。ただ個人的には、それに応えられる器かは微妙かと。むしろ将来的には、堂上あたりをポスト森野としてサードにいずれはコンバートしたい。
また守備だけならば、プロでも売りにできるレベルにある森越も、打撃の開花が課題になるが、内野手不足の今年のドラフト戦線を考えれば、好い指名だったのではないのか。5位でもしっかり、将来性を秘めた関と言う高校生投手を抑えている点も、なかなか心憎い指名ではないのだろうか。
チーム力に余裕のある中日だからこそできた指名であり、補強ポイントをしっかり補強した好いドラフトだったと評価したい。ただこの年の評価は、大野デキにかかっいると言っても過言ではなく、彼が能力を遺憾なくプロ入り後発揮すると言うのが、一つ条件になりそうだ。
蔵の評価:☆☆☆☆
2010年度 中日ドラフト指名 蔵の評価
1位 大野 雄大(佛教大学) 投手 ☆☆☆☆
2位 吉川 大幾(PL学園) 内野 ☆
3位 武藤 祐太(HONDA) 投手 ☆☆☆
4位 森越 祐人(名城大学) 内野 未確認
5位 関 啓扶(菰野高校) 投手 ☆
総じての印象は、優勝チームだけに、余裕のある指名をしているなと言う印象が致します。1位の大野は、秋に1試合も投げられない状況でしたし、3位の武藤・4位の森越も即戦力と言うよりは、数年後を期待したい大学・社会人選手。更に吉川・関の高校生を指名するなど、今年の中日は、将来に向けてのセンターライン強化であったことがわかります。
1位の大野 雄大(佛教大学)投手は、今年のアマNO.1左腕。一見ラフそうな投球スタイルに見えますが、四球を出さずに要所を締めることができる選手です。プロでもそうはいない、145~150キロの級のストレートを投げ込む左腕で、その球も微妙にスライドしたりシュート回転したりする癖球で、的を絞りにくい特徴があります。もし怪我をせずに順調に秋のシーズンを過ごしていたら、3,4球団は競合して、ドラフトの目玉になっていた投手です。怪我の影響があるのかは微妙なのですが、完全復活できれば、チームのローテーションの中心として活躍できる器です。また最終学年に向けて資質を伸ばしてきた野球への姿勢とふてぶてしいまでのマウンド捌きは、まさにプロ向きだと言えるでしょう。
2位の吉川 大幾(PL学園)遊撃手は、早くから中日が高く評価していた選手です。何でもソツなくこなすと言ったイメージですが、個人的には、守備・走力共に抜けたものはなく、打撃もアベレージ打者でもなければ、長距離打者でもないと言うことを考えると、プロで特徴を見出せるのか心配な部分があります。そういった自分の色を見出せるまでに、少し時間がかかる選手ではないのでしょうか?
3位の武藤 祐太(HONDA)投手は、社会人出身の選手ですが高卒3年目の若さが魅力です。特に球の伸びの素晴らしさは、今年の候補の中でも指折りで、この選手を3位で獲れたのは大きいと思います。投手力のあるチームですから、基礎ができるまでしっかり育成できる環境だと思います。1年目よりも2年目以降のローテーションを期待したい素材です。
4位の森越 祐人(名城大)遊撃手は、今年確認できませんでしたが、守備が魅力の選手です。打力はまだプロの基準を満たしておりませんし、走力もそれほど光るものはありませんが、しっかり守れる選手が欲しかったと言う意味では、好い指名ではないのでしょうか。
5位の関 啓扶(菰野)投手は、東海地区を代表する本格派右腕です。ドラフト指名となると微妙な力量の選手でしたが、プレーに貪欲さがあり、プロで飯を食って行くんだと言う気構え が感じられます。実戦的なフォームと言う意味では課題も多いですし、まだまだ総合力では物足りません。数年かけて、この欠点を解消して行けるのか注目したいと思います。カベを一つ一つ乗り越えて行ってくれるタフさに期待です。
(2010年度 中日のドラフトを考える)
13勝のチェンの抜けた穴をアマで埋めようとするのならば、2010年度組では大野を置いて他にないだろう。その選手を単独で指名できたことは大きい。一年目から何処までその穴を埋められるかは、怪我の影響を考えると、かなりギャンブル性の高い指名ではあったと思います。
また3位で指名した武藤も、将来のローテーションを期待しての獲得。実際右腕では、吉見が二桁勝利しただけで、けして盤石のローテーションとは言えなかったチーム事情がある。あと一歩の上積みがあれば、中日の投手陣の中でも、ローテーションに入ってこられる力量の持ち主。この選手を3位で獲得できた意味は大きい。
アライバ・森野と30台の野手が並ぶだけに、今年も今後彼等にとって代わる人材の確保には躍起になった。そういった意味では、高卒で将来二塁あたりが期待できそうな吉川を獲った意味も悪くない。ただ個人的には、それに応えられる器かは微妙かと。むしろ将来的には、堂上あたりをポスト森野としてサードにいずれはコンバートしたい。
また守備だけならば、プロでも売りにできるレベルにある森越も、打撃の開花が課題になるが、内野手不足の今年のドラフト戦線を考えれば、好い指名だったのではないのか。5位でもしっかり、将来性を秘めた関と言う高校生投手を抑えている点も、なかなか心憎い指名ではないのだろうか。
チーム力に余裕のある中日だからこそできた指名であり、補強ポイントをしっかり補強した好いドラフトだったと評価したい。ただこの年の評価は、大野デキにかかっいると言っても過言ではなく、彼が能力を遺憾なくプロ入り後発揮すると言うのが、一つ条件になりそうだ。
蔵の評価:☆☆☆☆