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藁をも掴む17! 高橋 徹(ソフトバンク)投手

2011-10-25 11:29:00 | 今日の更新

高橋 徹(24歳・ソフトバンク)投手 (横浜創学館-05年SB3位)

蔵の入団前評価:指名見送り

地元・最寄り駅の高校出身ということで、下級生から注目してきた選手です。惚れ惚れするような腕の振りと滑らかな体重移動をする本格派でした。しかし球質にボリューム感がなく、また高めに甘く浮く傾向があったり、実戦的なフォームではないなど、課題が多く残っていました。しかしドラフト前には、多くの球団から高い評価がなされソフトバンク2回目の指名でプロ入りします。当時、どうしてそんなに高い評価なのか、首を捻りたくなった選手です。思い入れがあった選手だけに、その力量以上に高く評価されたのは非常に残念でした。

その心配は、入団直後から現れます。入団最初の2年間は、故障でまともに投げられず。ようやく故障が癒えたのは3年目で、ファームでローテーションに。そして4年目には、ウエスタンんで7勝をあげ最多勝。更に昨年は、初の一軍入りを2試合ほど経験しました。そして勝負となった今年は、結局一軍登板は無し。ファームでは、20試合 2勝1敗0S 防御率 2.93 とけして悪い成績ではありませんでしたが解雇されました。もう少し詳しく見てみると、30回2/3イニングで、被安打は27。被安打率は、88.2%とかなり多いことがわかります。通常被安打率は、一軍を想定するのならば70%以下ぐらいに。ファームでレベルでも、球の威力・配球などに課題を抱えていたことを伺えます。四死球は19個と四死球率は、62.1%。これもイニングに対し1/3以下の33.3%ぐらいが目安であり、制球力が改善されなかったことが伺えます。奪三振は、1イニングあたり0.52個とこれまた決め手不足だったことがわかります。通常三振が取れる選手は、0.8個以上ぐらいは取っているもので、0.5前後というのは、かなり少ない数字だとみていいです。けして打たせて取るのが持ち味のタイプだったわけではないので、決め手不足を改善できなかったことが伺えます。

寸評の最後にも「個人的には、思い入れもたっぷしある投手なのだが、あえてここは指名リストから外したいと思う。出来れば、3,4年後、しっかりと大学なり社会人なりで素材を磨き、確かな実績を残してプロ入りを目指して欲しいと思います」記載した通り、今となれば虚しく響きます。ただまだ24歳と若いですし、ファームの数字も悪くはありませんので、ひょっとするとトライアウトで拾ってくれる球団が出てくるかもしれません。新しい環境で、芽が出ることを期待してやみません。