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藁をも掴む23! 川口 盛外(広島)投手

2011-10-29 23:31:00 | 今日の更新
川口 盛外(26歳・広島)投手 (王子製紙-08年広島6位)

蔵の入団前評価:指名見送り

早稲田の準硬式の逸材として、大学時代からドラフト候補として名前があがる。しかし大学卒業時には指名されず王子製紙に入社して、2年間をを経て広島に指名された。スリークオーターから繰り出す独特の球筋を生かしたサウスポーという希少価値が評価されていたが、プロの投手としては明らかに劣る球威・球速と、その割に細かい制球力に欠ける投球だったので、指名リストから外した選手。

1年目は、一軍登板はなくファームで25試合 防御率 3.38。丁度ルーキーイヤーの3月に、中国地区社会人選抜とカープ二軍の毎年恒例の試合を生観戦。ポンポンとストライクを先行できる実戦力があり、ファームレベルでは通用しそう。しかし一軍を意識するのには、やはり球威・球速不足が気になった。

2年目の今年も、一軍の登板はなし。ファームでも7試合 0勝0敗0S 防御率 6.23の成績で見切りをつけられた。寸評でも大卒・社会人で入団するには「球威・球速に欠ける割に、制球はアバウトで、攻めのバリエーションも偏り、フォームの効果も薄いなど、現状推せる材料が不足している」と力不足を指摘。その欠点を改善することができず、僅か2年での解雇となった。

残念ながら、一軍の登板もないまま現役を退くというのは、スカウトの完全な見込み違いだったと指摘されても仕方ないだろう。ましてや大きな怪我に見舞われたなどの原因がなければ尚更だ。元々力が劣っていたことは明らかであり、それでも獲得したのならば課題克服まで、もう少し長い目で見て欲しかったと言う印象は否めない。年齢的には26歳と、まだまだ野球を続けられるチャンスは残っている。ただこの2年間の実績からも、それがNPBかと言われると、かなり疑問は残るのだが。果たして彼を拾ってくれるチームは現れるだろうか、今後の成り行きを見守りたい。