武弘・Takehiroの部屋

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現代美人論

2024年07月15日 13時23分39秒 | ヴィーナス・美女

<以下の記事を復刻します。>

政治や外交などの話をすると腹が立ってくるので、今日は「美人」について語ってみたい。その方が精神衛生上、良いのではないか。
ある方のブログにお邪魔したら、「キャメロン・ディアスは美人か・・・」という記事が載っていた。読んでみたら、キャメロン・ディアスやジュリア・ロバーツなどの話だったが、要するに彼女らは魅力的(チャーミング)だが美人ではないというのである。
私は最近のハリウッド映画はあまり見ていないが、テレビの芸能ニュースなどで2人の女優のことは知っている。たしかに美人とは思えない。2人とも口がデカく(大きく)、とても美顔には見えない。(参考までに、末尾に画像を添付しておく。)
その方の記事では、キャメロン・ディアスは昔で言えば“チンクシャ”、つまり狆(ちん)がくしゃみをしたような顔だと書いてあったので笑ってしまった。これは少し酷な言い方だと思うが・・・でも、なんとなく愛嬌のある可愛げな顔をしている。

それはともかく、美人か不美人かは、時代や国・地域などによって大きく変わってくるものだ。例えば日本では、江戸時代なら下膨(しもぶく)れの顔が美人の代表みたいだったが(浮世絵によく出てくる顔)、現代では下膨れの顔などほとんど美しいとは思われないだろう。逆に“小顔”が可愛いというので、小顔美人などと呼ばれている。
また、これは極端な例かもしれないが、アフリカのある国や地域へ行けば、肥満の女性や唇がやたらに大きくて分厚いのが美しいと見られているらしい。このように、美人の基準というのは、時代や国・地域によって大きく異なるのだ。

その方の記事にもあったが、昔の美人と言えば、女優ではイングリッド・バーグマンやエリザベス・テイラー、グレース・ケリーなどが代表的だったろう。日本ではさしずめ、原節子や山本富士子、香川京子といった女優だったと思う。
私に言わせれば、これらの女性は正統派美人、あるいは典型的な美人だと思うが、21世紀の今日、正統派や典型的なだけでは飽き足らなくなってきたのだと考える。
つまり、美しい上にそれぞれの個性や特徴、魅力といったものが花開かないと、現代の“美人”とは言えないのではないか。
私はこれを「美」の個性化、多様化と呼びたい。どんなに美貌であっても、その人の個性やキャラクター、特徴が輝かないと、現代の美人には成りえないのではないか。これは現代の価値観の多様性にもつながるものだ。
先述したジュリア・ロバーツもキャメロン・ディアスも、またぺネロぺ・クルスも、私から見ればやけに口が大きくて、決して美人には見えない。老ければただの“オバサン”になる顔だ。
しかし、彼女らが欧米で美人と見られる(?)のは、その個性や魅力などが花開き輝いているからだろう。もちろん、私の知らないことだが、演技力や雰囲気なども良いのかもしれない。

先ほど、美の個性化、多様化に触れたが、最後に言いたいのは日本の女性美のことである。戦前は「大和撫子」(意味は少し違うが)、戦後はすぐに「八頭身美人」などと言われたが、今や「小顔美人」になっているのだろうか。
小顔は可愛く見えるし“アラ”も目立ちにくい。それに、小顔だとより八頭身に近づく。最近の若い女性は背も伸び、スタイルも良くなったから余計にそうだ。
しかし、言っておくが、単に小顔でも、その人の個性や魅力が輝かないと美しくは見えない。美とは、内面・心の美しさや魅力が表われないと決して実現しないのだ。小顔になればなるほど、童顔や幼な顔に見えてしまうことがある。また、皆が同じような顔付きになって、まるで“マネキン人形”を見ているような感じになるのだ。
最後は小顔美人の話になってしまったが、内面的な美しさに輝く現代の“やまとなでしこ”が大勢現われることを期待して止まない。

キャメロン・ディアス画像・・・ http://image.search.yahoo.co.jp/search?p=%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A1%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%82%B9&aq=-1&oq=&ei=UTF-8

ジュリア・ロバーツ画像・・・ http://image.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%84


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2 コメント

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Unknown (おキヨ)
2020-06-13 13:52:43
何度見ても面白い記事なので何度でもコメントを書きます(^^)/
以前は二人の女優は決して美人ではないと書きましたが、今観ると、”そうかもしれないが、チャーミング度が抜きんでている!といいましょうか「私も以前に比べだいぶ軟化しました(*^^)v」
そもそも昔の美人と現代の美人の定義は大きく変わっているということを問題にしなかったのが間違いでした(;'∀')
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個性が輝く時代 (矢嶋武弘)
2020-06-14 10:19:47
美人の定義は時代や国、地域でずいぶん違いますが、現代では、特に個性が輝く人が注目されるのではないですか。
「整形美人」は一般的ですが、私はあまり好みません。鋳型にはまったようなものですね。それより、個性的でチャ-ミングな人が好きです。
この記事はおキヨさんの文章に触発されて書きました。何年前か忘れましたが、あの頃は自分も今より若くて元気だったと思います。今はこんな記事は書けないでしょう。
そういう意味で、自分にとっても記念すべき記事だと思っています。
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