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読了。
……今回もまた重い内容でした。
【内容】
勤務中の吉永のもとに警察がやってきた。元妻が引き取った息子の翼が死体遺棄容疑で逮捕されたという。しかし翼は弁護士に何も話さない。吉永は少年法十条に保護者自らが弁護士に代わって話を聞ける『付添人制度』があることを知る。生活が混乱を極めるなか真相を探る吉永に、刻一刻と少年審判の日が迫る。
もうね。さすが薬丸作品。
この読後感の悪さ・重さといったら。
この本は、途中読むのが怖くなりました。
そして「なんで」「なんで」「なんで、って聞かれたらなんてこたえたらいいんだろう」と、自分に置き換えて考えてしまう文章がたくさん。
「どうして人を殺したらいけないの」
聞かれたことはないです。でも、実際もしものもしも聞かれたらどうしたらいんだろう。
「体を殺すのと、こころを殺すのはどっちがいけないの」
これは、感覚少しだけ、ほんの少しだけ分かるなぁ・・・なんでわかるんだろう。
そして。更正ってなんだろうと。
周囲はいつまでも色眼鏡で見てしまうのだろうか。
更正しようと思っても、周囲が受け入れてくれない時は?
親の愛が、最終的には美化されたように描かれていたけど、それも絶対ではないし…と思ってしまう荒んだ自分(苦笑)。
「愛」「信頼」って言葉で書いたり入力したりすることは簡単ですが。
理解して、自分にすとん、とおとしこむことが難しい人には、どうしたらいいんですかね。
なんだか、色々なことを考えてしまいました。
薬丸さんの本は、一気に読んで、原則再読しないです。
もう、重すぎて。
でも、新刊は待ち遠しいです。
もう1冊も、そろそろ読めるかな(図書館で「アノニマス・コール」待ち)。
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