パラサイトの日々徒然日記

音楽と読書と美味しいものが好き。

日本学校ソーシャルワーク学会

2007-07-08 18:12:41 | しごと
という、ききなれない学会名。でしょうか。

昔から興味のある「スクールソーシャルワーク」の学会が大阪であり、本日のみ参加してきました



学会のパンフ。研究や実践されている方が全国から集まり、発表したり、交流したり

最初は「学校ソーシャルワーク実践における間接援助技術の可能性と課題」という演目で、兵庫の大学の先生が。

スクールソーシャルワーカー(以下SSW)と、スクールカウンセラー(以下SC)の違い。
SCも最近「連携」に興味関心を持ち始めてきていて、わざわざSSWではなくてもその役割は担える。独自性とは?との話からスタート。
うーん、確かに

学校で対応しきれない背景を持つ家庭への介入としてSSWが採用された県があり、そこでの話もあったり。学校に福祉的視点をいれ、不登校率を若干さげたみたい。

2つ目は「『こどもみらい課』にみるSSW活動の実際と今後について」という演目で、栃木のSCの方が。

課のTOPが斬新的な人のようで、「どこで学ぶではなく、なにを学ぶか」という考え→学ぶ場所は学校に限らない、ということ。これはイイ

このSCの方は、有資格者でないが我流の勉強&実践+周囲の連携で色々な事例に携わっているよう。教育委員会所属という看板を背負うため、対他者へのスタンスが難しいそう。
ここでも「『こどもみらい課』としての≪独自性≫」というのを言われていた。SSWの立場がまだ曖昧な証拠であろう。

午後からは、兵庫で7年の実践経験をお持ちのSSW。名前は以前から知っていました。
アメリカでのSSWの話も興味深かった。
障害児教育法があり「彼ら(=障害を持った子たち)にあった教育を与えること」と明記。他職種チームにSSWはだいたい含まれる。
各専門職が自分の仕事を分化し、きちんと行っている印象。国の違いもあるから一概に日本で実践できるとは思わないが……。

SSWは第3者として当事者の声を拾い上げ、planに反映させる必要があるというのは、以前の私の仕事にも通ずる所だなと感じた。

学校にSSWという「福祉」な人間が入ることで、最初から全て受け入れられることもないだろうし、信念を曲げないといけないこともあるのかも知れない。
でも、当事者の声を大事にするのは教育も福祉も同じはずなので、いい意味で「世渡り上手」になって、先生とも行政ともやっていく必要があるのかな。



これからコレを読みます。やっぱりこの分野が1番真剣になれます。これを仕事にしたいな、とまた感じてしまいました。
コメント
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