日本共産党・宇田たか子です

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6月議会一般質問 大項目3 学童クラブで子どもたちに豊かな遊びと生活を

2019年07月09日 | 日記

 6月議会一般質問の最後は、公設学童クラブについてです。6年生までの対象学年の拡充、せめて6時半までの時間の延長、おやつの提供については、今回取り上げず、保育の充実について質問し、その中で、6年生までやることが求めらられていると結びました。

周辺自治体、東海村、水戸市、日立市、那珂市などはすでに6年生までおこない、時間の延長もされており、ひたちなか市は非常に遅れているとしか言いようがない状況です。

                                                         

未定稿

大項目の3 学童クラブで子どもたちに豊かな遊びと生活を

働く保護者の子どもたちにも安心できる放課後の居場所を、という、親たちの切実な要求と運動によって自主的につくられてきた 学童クラブは、少しずつ国を動かし、1997年にようやく法制化され、児童福祉法にもとづく児童福祉施設となりました。そしてさらに2015年「子ども子育て支援法」により、学童クラブは「地域子ども・子育て支援事業」に位置付けられ、市町村は「放課後児童 健全育成事業」として、学童クラブを実施する責務を有することになりました。同時に児童福祉法が改定され、対象学年は6年生まで引き上げられ、さまざまな運営上の最低基準も示されました。

新たな認定資格研修制度も始まり、本市公設学童クラブにおいても研修を受けた指導員の資質の向上がすすみ、有償ボランティアから嘱託職員へ替えたことにより、指導員が日替わりで変わるという事態も改善されました。

ところが国は、ようやく到達した子どものいのちを守り発達を保障するための最低の基準を、指導員のなりて不足を理由にたった4年で切り崩す法律を530日国会で通してしまいました。「従うべき基準」としていた職員配置基準を拘束力のない「参酌基準」とし、自治体の判断で無資格者1人での運営も可能としてしまいました。今後は、自治体間で子どもの「いのち・安全」を保障するための基準に格差が生じることになり、廃止しなければならない法律です。

一方、本市においては昨年12月議会で、教育次長から「これまで通りの基準により行っていきたい」という答弁をいただいておりますので、今後はさらに公設公営で学童クラブを運営するメリットを十分に生かし、子どもたちの健全育成に力を発揮するよう求めていきたいと思います。そのとき、子どもの健全育成のためには、「子どもの権利条約」31条の精神「子どもの休息・余暇、遊び・レクリエーション、文化・芸術の権利は子どもにとって不可決である」という観点から本市公設学童クラブの役割りを見直していくことが必要だと考えます。

そこで、ここでは放課後児童クラブ運営指針で述べられてる、学童クラブの特性である「子どもの健全育成と遊び及び生活の支援」という点から、質問します。

 

(1)学童クラブにおける遊びと生活とは

学童クラブは、子どもが学校から「ただいま」と帰り、ホッと安心できる生活の場としての役割りを、まず第一に持っています。そのうえで学校とも家庭とも違う、異年齢の子どもたちが集まった学童クラブは子どもの健全育成の立場から、放課後の時間帯の遊びと生活をいかに充実させるかがとても大切だと考えます。そこで、

1点目 本市公設学童クラブにおける「遊びと生活の支援」について、どのようにお考えか伺います。

2点目 現在課題と認識していることは何か伺います。

(2)夏休みの保育のあり方

夏休みの保育は、連日朝から夕方までの長時間となることから、 とりわけ遊びや生活の質が重要になってくると思います。

そこで、夏休みの保育のあり方について、どのようにお考えか伺います。

答弁 教育次長

 (1)学童クラブにおける遊びと生活とは

1点目 本市の公設学童クラブはすべての小学校において授業終了後に安全に移動することができる学校の敷地内に設けられています。放課後を日頃から慣れ親しんでいる学校の施設や校庭で過ごすことができることから、子どもたちが安心して学び楽しく生活することができる場となっています。公設学童クラブはこうした環境を生かしながら学校と家庭とをつなぐ居心地の良い居場所としての役割りを果たしていく必要があると考えています。

また、年齢や発達の異なる子どもたちが生活をともにする学童クラブにおいては、集団の中での交流や遊びを通して思いやりの心や社会性を育んでいけるよう促していくことも必要です。子どもたち一人一人が自主的にのびのびと過ごすことができ発達に応じた基本的な生活習慣を身につけていくことができるよう支援していくことが大切であると考えています。

このため放課後児童支援員には、子どもたちの安全な生活に最大限の配慮をするとともに、子どもの発達段階の特徴を理解し、心身の状況を把握しながら、自発的な活動を見守ったり、適切にかかわったりしていくスキルが求められています。

こうしたことから支援員においては、感染症予防やけがの対処法など安全衛生面の知識習得の他、放課後子ども総合プラン研修や発達障がい理解促進事業の研修に参加するなど研鑚を重ねているところです。

今後も専用教室の確保や備品の整備など、安心して過ごせる生活の場としてふさわしい環境づくりに努めながら、支援員の資質向上に計画的に取り組み、子どもたちの健全な育成につながる学童保育の充実を図っていきます。

 

2点目 課題として認識していること

共働き世帯の増加などにより公設学童クラブの必要性は高まっています。今後もきめ細かい支援をおこなっていくために幅広い知識や専門性を有した放課後児童支援員の確保や更なる資質の向上に取り組んでいく必要があります。また、近年特別な配慮や支援を必要とする児童も増えており、障害のある児童に対する理解など、子どもの多様性に適切に対応できる体制を整えていくことも重要であると考えています。学校や保護者とさらに緊密に連携しながら、子どもたちが安全に楽しく学童クラブで生活していくことができるよう取り組んでいきます。

 

(2)夏休みの保育のあり方

公設学童クラブにおいては、8月の13日から15日までを除く26日間を夏休み期間の開設日としており、一日の開設時間は午前8時から午後6時までの10時間としています。夏休み期間中の学童保育は、勉強や運動、遊び、自由時間など一日の生活に大まかな区切りを設けることで規則正しい生活の中で子ども自身が基本的な生活習慣を習得していくことが大切であると考えています。

また夏休みは、普段できないことにチャレンジしたり、じっくりと取り組んだりすることができる機会でもあり、一人一人が目標や見通しをもって主体的に自己管理できるよう支援していくことも重要です。

それぞれの学童クラブにおいては、スイカ割り、簡易プールでの水遊び、お楽しみ会やマジックショウなど地域のご協力もいただきながら、子どもたちが楽しく過ごせるような工夫もおこなっているところです。

これからも子どもたちが有意義で楽しい夏休みを過ごすことができるよう、学童クラブの運営の充実に努めていきます。

 

意見 宇田

国は家庭養育基盤の弱い子どもや、自立に支援を必要とする子どもたちの健全育成の観点からも、学童クラブの対象学年を6年生までに広げており、当然6年生までの子どもの発達段階に合わせた遊びと生活をつくることを、学童クラブの役割りとして運営指針にも明記してます。周辺自治体では、すでに公設学童クラブの対象学年を6年生までに拡充しています。

本市においても、放課後の子どもたちの健全育成に責任を果たすうえで、今後学童クラブの対象学年を6年生まで広げていただくことを、今回は要望として申し上げて、質問を終わります。

 

 

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