村爺のなんでもいいべ

南相馬市の馬事公苑を中心に活動しているディスクゴルフの話題や南相馬の出来事や思いついたことを書いていきます。

新地町 鹿狼山

2013年05月21日 20時10分12秒 | 登山・滝めぐり

月曜日は天気がいいから今年初の山へ行ってみようと思い立ち、登山を始めた頃に行ったきり行ったことがなかった新地町にある「鹿狼山 かろうさん」に行ってきました。

前回登ったのはいつだろうか? もう20数年前のような気がする。

我が家から鹿狼の湯までは約50分。駐車場には8時40分に到着してしまった。駐車場にはすでに多くの車が止まってました。この時間にこんなに多くの人が登っているんだろうか? それとも旅館の宿泊客だろうか? 

旅館は昔のままだからまたあの鄙びた風呂に入浴していくかと考えていると、「鹿狼の湯」の看板に矢印が付いていた。どうやら違う場所に移転したようですね。しらなかった!! 日帰り入浴もやっているようなので帰りに寄って見ることにした。駐車場の端っこには放射能を測定するモニタリングポストが設置されていた。この日の値は0.123μSv/hrで問題のない数値ですね。

駐車場にある「登山コースマップ」。俺が歩くコースは「樹海コース40分」を登り「眺望コース40分」を下る一般的なハイキングコース。20数年前もきれいに整備された登山道だったし、雨の予報もないし、ゆっくり行っても2時間のコースだから楽に歩けるだろうと、500mlペットのお茶を1本だけ持って空身で出発した。

バス停なのか休憩所なのかわからないが建物の中にはたくさんの案内書がある。その中に「入山注意 熊目撃情報あり!!」の注意書きがあった。でもなぜか写真はニホンカモシカだったけど? 登山口の鳥居の脇にも熊注意の立看板が設置されていました。でも入山者が多いから熊も近寄らないでしょう!!と安易な考えのまま登山を開始しました。

登山道の入口には鳥居が立っています。以前来たときには木の鳥居だったような気がするか?20年も過ぎればだいぶ変わってしまいますよね。前を老人夫婦が歩いていたので、それよりも遅いペースで歩くことにした。目標を所用時間40分のところを60分に設定。9:00だから到着は10:00になる予定。展望の良いところでゆっくり眺めを楽しみながら登ることにする。でも、歩くスピードは体力のない俺が老人夫婦に追いつくことはありえないことだった。

最初の分岐を樹海の森コースへ。山頂まで1600m、40分。どうやらここまでの所要時間は含まれていないようです。昭和60年に制定された「ふくしま緑の百景」に鹿狼山の原生林も選ばれていたようですね。

分岐からしばらく登山道両脇は紫陽花街道ごとく紫陽花の木が密生しています。紫陽花が咲くころは見事でしょうね!!この登山道の右側に沢がありますが沢も紫陽花で埋め尽くされています。紫陽花が咲くころに見にきたいですね。紫陽花の中に白い小さな花が咲いていましたが名前はわかりません。今度から植物図鑑でも持って歩いた方がいいのかな?いや、俺の中では花はきれいであれば名前なんかどうでもいいんですよ!!

これはヤマブキです。これくらいは俺も知っているよ!! 上を見ると新緑の葉が太陽に照らされてすがすがしい緑色をしてますね。

樹海の森らしく杉林の中や広葉樹林の中を歩きます。登山道はきれいに整備されていて歩きやすいですね。普通の運動靴でも充分です。

上を見上げればきれいな緑。やっぱり新緑の季節はいいですね。きもちいいですよ~!! 馬事公苑も新緑の時期が一番いいんだけどな!!なんてふと思い出してセンチメンタルになってしまった。

これもヤマブキなのかな? 八重に咲くヤマブキなんてあったっけ? 小さなかわいい花も発見!!でも名前はわかんない?

山頂遅咲きの桜、たぶんウコンの桜だと思う? 山頂付近にはつつじも多く植えられていて今が見ごろかな?

予定通り約1時間かけて山頂の神社に到着。すでに老人夫婦の姿はなかった。神社へ登る石段下には屋根付きの休憩所ができていました。以前登った時もあったような気がするがすべてが新しくなっていました。

鳥居をくぐり石段を登ると小さな祠がありました。「足尾神社」と言って足の病を治す神様として信仰が高まり、信者が草履やわらじ、ハサミなどを奉納する風習が生まれたそうです。祠の中にはやっぱりわらじや草履、ハサミが奉納されています。それも比較的新しいものばかりだから結構奉納されているんですね。でも、なんで足の病を治すのにハサミが関係するんだろう? 俺も足にも病があるからお参りをしました。でも、賽銭持っていかなかったからご利益があるか心配だけど? 神様もお金の問題ではないでしょう!!

鹿狼神社のお宮も新しいものになっていました。以前は杉木立に囲まれた古いお宮だったような気がする。

「鹿狼神社」は御祭神を「オオヤマツミノミコト」山の神を祀っているようです。由緒書きには、「鹿狼神社は仁和3年(889年)に創建 鹿狼山は手長明神の伝説を持つ、古くから信仰されてきた山で、五穀豊穣、家内安全、林業安全などの御神徳があります。海上の上では、大切な目印とされてきた山です。」と記されています。現在のお宮は平成4年10月に造営されたようです。

お宮の脇の広場も整備されています。眺めの良い山頂にベンチが設置されているのはうれしいですね。なぜか前福島県知事佐藤栄佐久さんの登頂記念碑がありました。知事が登頂しただけで記念碑ができるんだからすごい?ですよ!!

その脇には展望を説明する案内板があります。3.11の大津波により被災した新地町の懐かしい風景がそこにはありました。釣師浜漁港付近には多くの人家や民宿があったんですよね。子供の頃はよく新地駅まで電車で来て釣師浜海水浴場で海水浴をしましたよ。懐かしいですね。でもその面影は全てなくなっています。今は何もなくなり更地になっている光景が望めます。これから先も何もない海岸線になるんでしょうか?

この時期は浜通り独特の海から流れてくる「やませ」と言って海に面した平野に濃霧を発生させる現象が起きるんですが、この日もやませの影響で山頂に到着したときには何も見えない状態でした。しばらく待っていると徐々に視界が開けてきて少々霞んでいるが新地町から相馬市の松川浦あたりまでは見渡すことができました。

相馬港も大型機械が入り復興が進んでいるようです。急ピッチで進む常磐自動車道の建設風景も望めます。早く開通していただきたいものですね。

これが新しくなった鹿狼の湯ですね。そばがおいしいと聞いているのでお昼が楽しみです。

期待できないと思った展望もできたので降りることに。時間は10:50。50分も山頂で過ごしてしまった。

下山ルートは「眺望の森コース」。前回来た時もこのコースは急な下りが続いたと思う。下山だから1100mで約30分予定とする。

下山ルートの山頂付近にはつづじが満開です。でも、見ごろは過ぎているのかな?

展望はどこでするのか?と思えるほど樹林帯の中の急坂を延々と下る。20数年前は尾根沿いを下るところで展望があったような気がするが、現在では木々が大きくなり展望が望めなくなったと思われる。名称を代えた方がいいのかもしれませんね。俺の体力ではやはりこのコースを登らなくてよかったのかもしれない。登りは「樹海の森コース」がおすすめですね。

途中で草むらからごそごそと音がしたので覗いてみると、今年初へび遭遇でした。農業をあまりやらなくなったのでへびとの遭遇も少なくなったしまったんですよ。

下山もゆっくり歩き予定通り30分で下山。モヒカン刈りのように見える杉木立のところが山頂の鹿狼神社です。

鹿狼の湯に入りゆっくりおいしいそばを食べようかなと思ったらまだ開店していなかった。休みなのかな? 

時間が早いので霊山まで足を延ばしてゆっくり紅彩館の風呂に使って昼食をとることにした。ところが!!なんと!!紅彩館に到着したら「震災復旧工事のため休館」となっていた。残念!!結局コンビニ弁当を食べながらの読書になった。

でも、久しぶりにのんびりできた一日でした。



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