新聞に平成16年産米の農家が受け取る概算金の全銘柄を値下げするという記事が載っていた。
農家は米を収穫してJAに米の販売委託をしている。
米を出荷した際に支払われるのが概算金。
販売する前に支払う前渡し金みたいなものですね。
最終的には販売後に精算されるわけですが、これだけ値下げするとなると米の販売がかなり深刻だということでしょう。
原発事故以来米の生産を開始したが、浜通りの米は売れないという。
浜通りのコシヒカリで6,900円(前年比-4,200円)
過去最低の金額と言うが、30kgの金額ではないかと思ってしまう。
売れないと言いながら昨年は11,100円支払われていたのが、今年は震災前の約半額になってしまった。
10a当たりの平均収量が9俵だとすると62,100円、1haで621,000円。
俺のところが1.5haだから931,500円しか入らないことになる。
これでは、機械代、肥料代、燃料代等の経費を除けば赤字になってしまうだろう。
1年間頑張って米を作っても赤字ではどうだろうかますます生産意欲を失ってしまうのではないだろうか?
平成26年産米の作柄状況は「やや良」だという。
国や県は風評被害の払拭に全力を挙げるというが、いくら安全と言っても買うのは消費者である。
米が余っている状況でわざわざ福島米を選ぶのは考えにくい。
原発事故以前は、おいしい福島のコシヒカリで人気があり高値で取引されていたのに残念です。
原発事故から3年6ヶ月過ぎ世間では風評被害も少なくなってきたというが・・・・・・?
福島の米農家にとってこれからも大変な状況は続きますね。