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村爺のなんでもいいべ

南相馬市の馬事公苑を中心に活動しているディスクゴルフの話題や南相馬の出来事や思いついたことを書いていきます。

これはやばいでしょう!!

2014年09月14日 08時03分18秒 | 農業

新聞に平成16年産米の農家が受け取る概算金の全銘柄を値下げするという記事が載っていた。

農家は米を収穫してJAに米の販売委託をしている。

米を出荷した際に支払われるのが概算金。

販売する前に支払う前渡し金みたいなものですね。

最終的には販売後に精算されるわけですが、これだけ値下げするとなると米の販売がかなり深刻だということでしょう。

原発事故以来米の生産を開始したが、浜通りの米は売れないという。

浜通りのコシヒカリで6,900円(前年比-4,200円)

過去最低の金額と言うが、30kgの金額ではないかと思ってしまう。

売れないと言いながら昨年は11,100円支払われていたのが、今年は震災前の約半額になってしまった。

10a当たりの平均収量が9俵だとすると62,100円、1haで621,000円。

俺のところが1.5haだから931,500円しか入らないことになる。

これでは、機械代、肥料代、燃料代等の経費を除けば赤字になってしまうだろう。

1年間頑張って米を作っても赤字ではどうだろうかますます生産意欲を失ってしまうのではないだろうか?

平成26年産米の作柄状況は「やや良」だという。

国や県は風評被害の払拭に全力を挙げるというが、いくら安全と言っても買うのは消費者である。

米が余っている状況でわざわざ福島米を選ぶのは考えにくい。

原発事故以前は、おいしい福島のコシヒカリで人気があり高値で取引されていたのに残念です。

原発事故から3年6ヶ月過ぎ世間では風評被害も少なくなってきたというが・・・・・・?

福島の米農家にとってこれからも大変な状況は続きますね。


田んぼの除草

2014年08月30日 11時26分15秒 | 農業

俺の田んぼの現状はこんな感じです。

原発事故以前はコシヒカリを作っていたので、今頃は穂に実って頭を垂れ始めている頃でしょう。

この地域の田んぼは青々としていますが、それは雑草です。

水田の状態で管理していると水草が少し生える程度で済むのだが、作付けしない田んぼは雑草に覆われてしまいます。

それを雑草があまり伸びないうちにトラクターで耕し続けています。

その作業は月に1~2回程度になる。

震災前は俺がほとんど作業を行っていたんですが、今は80歳を超えた父親が管理を続けてくれています。

震災以降、俺が忙しすぎるので待っていられないのでしょう。

年老いた父親に作業をさせるのは申し訳ないのですが、本当にありがたく頭が下がります。

父親も震災前は山菜取りや魚取りが好きで毎日忙しくしていたのに原発事故の影響で趣味を全て失ってしまいました。

家でじっとしている時間が多くなってしまったので、農業を趣味程度で続けてくれるのは良い事だと思います。

無理をしなければ良いのですが!!

きれいに耕して雑草が消えたと思っても、数日過ぎると青々と雑草が伸びてきます。

雑草との戦いは米を作るより大変な事なのかも?

水田の状態にして除草剤で処理する方法もあるかもしれないが、除染がされていない水路から水を入れたくないし。

このむなしい戦いはいつまで続くんでしょうね?


昔のこと

2014年08月29日 14時16分19秒 | 農業

37年前に米作りを一生懸命考えていた時の写真が出てきた。

懐かしいね~!!

田植えの仕方から肥料のやり方までいろんなことにチャレンジしたな。

今でもこの当時のやる気があればいいんだけど。

我が家の2階から我が家の田んぼを撮った風景。

37年前はまだコンバインが導入されていなかったので自然乾燥が主流だった。

バインダーで稲刈りをして、稲をはせがけして、乾燥してからハーベスターで脱穀。

そんな面倒な労力のかかる作業を毎年やっていたんですよ。

そして今は全てが変わってしまった。

これからこの田んぼも基盤整備が行われて近代化した稲作がおこなわれて行こうとしている。

37年前は純粋に米作りに取り組んでいこうと思っていたその気持ちも萎えてしまった。

時代の流れには逆らえないんですね。


米汚染の原因はこれだったのか!!

2014年07月15日 12時57分55秒 | 農業

昨年、俺たちの地域の南相馬市旧太田村の米から100ベクレルを超えるセシウムが検出され、

みんなの米作りの意欲を失わせてしまった。

その原因は砂地特有の地質にあるということだったが、実際には原発から放出した放射性物質が原因だったんだよ!!

原発からはもう放射性物質は放出されないと言われてきたけど実際には放出され続けているということなんです。

政府はそんな状況で農業を再開させるなんて簡単な考えでいいんだろうか?

米は全袋検査で確認しているが、農産物は出荷時にサンプルを採り検査しているだけで全数しているわけではない。

サンプルに付着していればセシウムが検出され出荷停止になるが、サンプルに付着しないでそれ以外のものに付着していることもある。

また、検査して非検出と確定してから原発から放射性物質が放出され付着することもある。

福島第一原発の廃炉作業が終了するまでは膨大な年月がかかる。

農水省は安易にとらえているが、20km以上離れたところで起きたこの問題はこれからも起こり得る重大な問題だと俺は思う。

この問題で緩和しつつあった風評被害が深刻にならなければいいんですが。


たまねぎはいいのか!!

2014年07月14日 09時02分01秒 | 農業

タマネギは放射性物質の影響を受けにくいらしい。

そのタマネギの実証栽培をして将来産地化を目指すようです。

そういえば我が家でも毎年タマネギを栽培していたけどいいものができていたような気がする。

原発事故後は昨年から自家製のものを食べているが線量を気にしないで食べてきたな(*_*)

南相馬は温暖な気候なので農業には適しているが原発事故以来耕作されない田畑が広がっている。

南相馬の農業再生のためにいろいろな取り組みをしてくれるのはうれしいですね。


河川の草刈り

2014年07月07日 12時44分00秒 | 農業

毎年7月は河川愛護月間となっている。

われわれの地域でも毎年7月の第一日曜日に地域内を流れる川の草刈りを実施している。

昨日は5時30分からその草刈りが行われ行ってきた。

いつから始まったのかわからないくらいになってしまったが、

ボランティアで行う作業では一番過酷な作業で、毎年死にそうなくらい疲れる。

朝の涼しい時間と言っても太陽が照りつけると暑い。

背丈の高さに伸びた草の中に入ると風が無く蒸し暑いので汗がドット出てくる。

この日は9名のメンバーで片道約1kmの距離の両岸の法面を草刈りした。

みんな過酷なので話をしないで黙々と作業を進めて行く。

国の管轄する河川なのに文句も言わないで作業する日本人は偉いんですかね。

ただの地域愛なのかもしれない。

俺は前夜の誕生日会?で少々飲み過ぎたせいか、この日の作業は拷問以外のなにものでもなかったよ。

でも、わずか9人でこれだけの仕事が短時間でできるんだから俺たちの地域の人は凄い人たちなのかもしれない。

終わった後の達成感もいいしね。

震災後に人が少なくなったと言っても道路や河川に投棄されるごみは変わらない。

こうやって地域の道路や河川をボランティアで守っている人がいるんだから、もっとマナーを守れよな!!


今年の梅は?

2014年07月02日 19時21分50秒 | 農業

毎年この時期になると梅を収穫して梅干し漬けや梅の焼酎漬けを作るんだけどなぁ~!!

原発事故以来、我が家の梅は収穫されたことが無い。

そして、今年の冬に花を見ることなく全て伐採してしまった。

南相馬の梅は今年もダメみたいですね。

実際どれだけ放射性物質が含有しているか知りたいんだけど、最初から測定していないのか情報が無いんだよな?

まぁ~ 我が家周辺では梅の木を全て切ってしまって梅が取れないからどうでもいいんだけど!!

毎年、自分の家の梅を収穫して1年間食べるだけの梅干しを作っていたんだけど。

原発事故以来、梅干しは買って食べるようになってしまった。

農家がだんだん農家で無くなって行くようなさびしい気がしますね。


今年の米の作付

2014年04月28日 19時23分16秒 | 農業

今日の新聞に原発事故の避難区域が設定された市町村の26年産米作付農家数と面積の記事が載っていた。

農地除染の終了した田村市、広野町、川内村は前年を上回ったが、

農地除染が遅れいてる南相馬市と川俣町は農家数、面積とも大幅に減少するようです。

南相馬市は原発事故前の22年産米の生産農家数が2,711戸、作付面積が4,852haだったのに対し、

今年の生産農家数は84戸で約3%、作付面積は110haで約2.3%しか生産しないことになる。

平成25年産米にセシウムが検出されたのと、米を作っても風評被害により米が売れないのが原因している。

JAや市では平成26年産米からはセシウムを絶対に出さないように取り組むと言っているが・・・・・?

対策の一つとしてゼオライトを大量に投入しようとしている。

昨年セシウムが多く検出された旧太田村ではゼオライトを10a当たり1,000kgも投入する。

ちょっとやけくそになっているようにも受け取れるが?

反転耕をしてしまった田んぼでは表土を剥ぐと言うことは無理なのでこの方法しかないんだろうけど。

これで効果が無かったらどうするんだろうか?

ゼオライトにセシウムは吸着するが永久ではないそうです。

セシウムは経時とともに徐々にゼオライトから離れると言われているので、毎年ゼオライトを投入し続けると言うのだろうか?

俺も今年で4年間米作りを休んでしまったし、もう来年からの米作りも考えられない。

今年は動かしていない田植え機を処分しようと考えている。

昨年行われたアンケートによるとほとんどの米農家が離農を考えているという。

今後は集落営農に変わって行くようです。

集落営農に取り組むにも正常な生産が出来なければ無理ですよね。

どうなることか?


今年の米の生産は?

2014年03月02日 16時17分53秒 | 農業

平成26年産米の生産配分面積が届いた。

転作面積は38.6%になっている。

今年も生産を見合わせたので不耕作だから転作でもない。

近くの水田からは100ベクレル/kgを超えるセシウムが検出された。

農地の除染を進めると言うが、

セシウムを土中深くに入れるプラウによる反転耕を行っても効果はなかった。

土中深く撹拌してしまったことにより表土を剥ぎ取る方法はできない。

農水省と福島県は低減策としてゼオライトとカリウム肥料を大量に投入する考えだが、

セシウムを吸収するというゼオライトの効果も長くはもたなく、

セシウムは一時的にゼオライトに吸着し長期的には徐々にゼオライトから離れるそうだ。

果たしてどういう除染をするのか?

セシウム137の半減期は30年

長い戦いになりそうですね。

今年も米の生産を見合わせたから米作りを休んでから4年目になる。

今年こそは将来どうするか決断しなければならなくなりますね。