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自分の時間をどうやって消費するか、考えて消費する日々。

黄山旅行記(前半)

2006年07月25日 14時36分28秒 | Weblog
帰ってきましたとも、ええ無事に。
4泊5日の内、実に3泊が電車の中という過酷な旅だ。
ちょっと長くなるかもしれませぬが心して読んでくれたまへ。

出発は北京駅、初の列車の旅。中国では電車というと「地下鉄」で、火車と呼ばれるのが「長距離列車」を指すようで、19時間半の長距離列車・・・長時間列車に乗ることに。着いた北京駅では列車を待つ人が路上生活者さながらの雰囲気をかもし出し、異様な景色。改札が開くのを並んで待っていたけど、まー割り込みする人の多いこと多いこと。へーきな顔して割り込んで来やがるわけだ。そう、中国に来て思うのがまだ社会のルールが確立していないなぁって思う。「電車やエレベーターは降りる人が先」って日本では当たり前だけど、みんな「我先に」って感じ。

そんな割込みオバタリアン(死語?)と格闘しつつも無事列車に乗る。日本で言う「寝台列車」3段ベットがあり真ん中と一番上は寝るしかできない、一番下の寝台はスペースが広めで座っていられるので値段も少し高い。4人の友達とカードをしたり、おしゃべりしたり、向かいの席の中国人と会話してみたり、思ったほど19時間は長くなかったが、このおいらが夜は良く寝られなかった。。。

翌日、早朝5時過ぎぐらいに目的の黄山駅到着。朝っぱらから物売りが活気よく話しかけてくる。こっちはテンション低いつっーの。一瞥しながら、交渉して登山の入り口となる黄山大門までのバスに乗る。ガイドブックにもバスで一時間半と表記されていたが、できれば2時間かけて走ってほしい、そんな勢いの運転。クレイジーとしか言いようの無い飛ばしっぷりに追い抜きっぷり。運ちゃんすげーよ、マジで。なんとか無事に黄山大門へつくがそこのトイレで初めてドアのないトイレを発見!!横の壁はあるのよ、ドアがないのドアが!多分全部に人が入っていたら、尻が4つ並ぶ。。。そんなことを想像しながら用を足すおいら。

さてさてここから登山かと思いきや、東側の山道から上るのが一番景色も良く上りやすいとの情報で、東へ移動。意気揚々と8時からの登山を開始する。始めのうちは景色・空気・水が美しくて、本当にきれいな滝があってちょっとトレッキング気分。その滝を越えたあたりから何かいやな予感がしてきた。その日はやや雲があったもののわりと遠くまで見渡すこともできた。そう私たちは今見ているあれ、あの山に上ろうとしている。とてつもなく高い。そして切り立っている。始めはその山を景色としてみていたので感動を覚えたが、それに登るとなると話は別だ。

だが同行した3人の彼女たちはUSA代表、おいらはただ一人の日本代表。3人は20歳と21歳。しかし歳を理由にしても音を上げることは許されない。こんなところで負けず嫌いがうずうずなのだ死にもの狂いで登ること3時間ようやくロープウェー乗り場へ到着する。

ここまでは一般の道路があり車でもこれる。でもおいらたちは歩いてしまったのだ。登った階段の数なんて、のこぎり山とは比べられない。涼しげにロープウェーに乗り込む観光客をわき目に汗だくなおいらたち。そんなことはお構いなしにカップラーメンをすする。

そこから再スタートをする。黄山は世界遺産に登録されていて、山をきれいに保つためのだと思うが、入山するのにお金がかかる。それがまた高いのだ。北京で一ヶ月使い放題のインターネットが100元、黄山の入山は、大人一人200元!(日本円だと約3000円だけどね)仕方ないなと思い、お金を払おうとすると、同行した彼女たちはアメリカでの学生証をだし学生料金の100元を支払う。成人料金を払いなれたおいらは学生証を携帯する習慣など無く、学校で発行された学生証は無くすといけないと思い家においてきた。同行した3人の内2人は、日本人の父を持ち中国人の母を持つアメリカ人。なので彼女たちが英語を話さなければ外国人!という雰囲気は無い。残る一人は確実にアジアにはいないタイプの顔立ちだ。その彼女がだめもとで私の学生証を使ってみたら?というので「カルフォルニア」と書かれた学生証を出してみるとこれがいけてしまった。おいらはカルフォルニア州の学生として黄山に100元をはらって入山した。

そこからの3時間はさっきまでの3時間よりも地獄だった。目に入るものといえば階段。心臓の音が声になるのなら、やまびこが返ってきていたに違いない。でもその道でおいらはすごい職業を見た。そう、山の佐川急便。(勝手に命名)

彼らは江戸時代の商人のように片方の肩に竹竿を乗せ、その両端に重い荷物をぶら下げ同じ階段を登っている。あるときはホテルのシーツだったり、あるときは道の途中で売られる飲み物やスイカ、トマト、きゅうりなどの野菜、その中で、豚足が飛び出た荷物を持ったおやじがいた。その豚足おやじとは抜きつ抜かれつのデットヒートを繰り広げた。おいらたちも普段持ちなれないバックパッカーのような荷物を背負い、なれない石段を登っているが、彼らの荷物の重さはその比ではない。豚足親父は片方の荷物に実にスイカ7個を乗せ、もう片方にごちゃごちゃと何かを乗せそこから豚足をちらつかせているのだ。そんな親父を抜いては休憩してる間に追いつかれ、また抜いての繰り返し。

そして山の中腹にあるホテルに3時にたどり着いた!いやー感動。歩ききった。本当は山頂を目指すはずだったが、若い彼女たちも疲れを感じてくれていたらしい。その日は翌朝5時の日の出を見ようということで、早めに就寝する。早いったって限度があるだろう、彼女たちは夕方5時に寝静まっていた。おいらも7時には布団に入る。ちなみに貧乏旅行のおいらたちはツインの部屋にエキストラベットを一つ入れてその部屋に4人で泊まった。ホテルでも変わらずカップラーメンをすする。

長くなるよと言ったもののほんとに長いから書いてるほうも疲れてきたので続きはまた明日のお楽しみ。今日の朝帰ってきたんだよ。7時に。それでシャワー浴びて学校に来たのさ。今日は早くねよっと。






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