どうも、パッキング終了、佐川急便が集荷にきてくれました。
明日からまた10日間のトルコツアーが始まります。
前回トルコに行った時に、ガイドの海ちゃんが教えてくれた本、
トルコにいるうちに、アマゾンで注文。
そして帰宅と同時に届いた「海の翼」を早速読みました。
すごい話です。
泣けます。
感動したと同時に、少し恥ずかしくなります。
日本では語り継がれていないことが残念です。
話をちょっとだけ要約しますと。。
イラン・イラク戦争のさなか、サダム・フセインさんが言い放つのです。
「48時間以降イラン上空を飛ぶ飛行機は無差別に攻撃する」
イランにいた日本人と日本大使館の方たちは、
日本人が出国できるように航空券の手配に奔走します。
しかし、どの国も自国の国民を優先させ、日本人がのる飛行機はありません。
いくらお金を積んでもチケットは買えないのです。
チケットを持っていても、日本人は乗せてもらえないのです。
その他の国は対応が早く、軍用機や民間航空機の臨時便で自国民の救出を行います。
日本はというと、、、当時自衛隊は海外へ派遣できる法律がなく、
一旦はJALが救出に向かうことになり、イランに住む日本人はホッとします。
しかし、事態は急変。戦争状態でいつ攻撃されるかも
分からない危険な場所に、乗組員を行かせるわけにはいかないと
組合が航空機の整備にストをかけたのです。
結局JALは飛べなくなりました。
自国に見捨てられたイランの日本人達。
イランにいた日本大使が助けを求めたのはトルコ大使館。
トルコ大使は「日本人のために飛行機を飛ばしてくれ」というお願いに
あっさりOKしてくれるのです。
「私達は日本人に恩返しをしなくてはならない」
約100年前に和歌山県沖で沈んだ船、エルトゥールル号。
その人たちを必死に救出した日本人の話はトルコで語り継がれ、
トルコ人で知らない人はいないという。
教科書にも載るほどだ。
その恩を忘れていないのはトルコ大使や飛行機を飛ばす決定をした
トルコの首相だけではなかったのです。
トルコからイランへ2機の飛行機が到着した。
テヘランの空港にいる日本人215人、トルコ人600人以上。
皆この最後の飛行機に乗るために空港に集まっている。
タイムリミットまであと3時間。
しかし、到着した飛行機の定員は180名×2。
トルコ人だけで満員になってしまうのです。
トルコ大使は、空港にいるトルコ人に言います。
「1機を日本人のために飛ばしたい。」
するとそこにいるトルコ人は全員賛成するばかりか
「日本人を全部乗せて、余りの席にトルコ人が乗ればいい。」
飛行機に乗れなかったトルコ人は車で国境を目指し
日本人215人は全員無事出国できたのです。
すごくないですか?
自分達の命の危険があるというのに、
100年前のお礼をしなくてはならないという使命感が
トルコ人全員にあることが奇跡です。
熱くなってすみません。
トルコは親日国です。
是非訪れてみてください。
そして行ってきます。