from KASHIWA with SPIRIT

わかっちゃいるけど浮かれちゃう

『涼宮ハルヒの憂鬱』を解く!

2004-07-23 23:24:04 | 課題図書
さて。『涼宮ハルヒの憂鬱』谷川 流著、角川スニーカー文庫 2003年、を遅ればせながら読んだ。
この作品、スニーカー大賞受賞作で既にシリーズ化されている人気作らしい。二瓶氏も取り上げていて、ずいぶん憤慨していたので、今更ながら手に取ってみた。

物語にはライトノベルやSFを読み慣れている者には新鮮さや驚きはないだろう。展開も結末も至って平凡、伏線はいくつも張ってあるが、結局本筋とは関係なくキャラクターを立てるためだけに存在するものの方が多い。
そう、やはりライトノベルの例に漏れずキャラクター無くして成立しない作品。曲がりなりにも大賞に選ばれているのだから、そういう物が求められているのだろうが、改めてそういう作品は自分の好みではないということを再認識した。キャラクターが魅力的であるのは確かに重要な事だが、それ以上のものをやはり見せてほしい。キャラクターを見せたいだけなら小説である必要は無い。


途中まではきっと結末はドラえもん最終回伝説よろしく主人公が精神病院のベッドの上、なんてのだろうと予想してたが・・・悪い意味でより無難な結末が選択されてしまった。

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