from KASHIWA with SPIRIT

わかっちゃいるけど浮かれちゃう

J1第8節vsFC東京/結束

2005-04-29 10:36:58 | 柏レイソル
太陽工務店とレイケンへの処分の記事を書いたあと、両グループの解散が発表された。個人的にはあまり好きな連中ではなかったけど、中心になって引っ張っていたことは認めたい。前向きに捉えて、これでゴール裏の排他的な雰囲気を改善したり、新しい風が吹き込まれるようになってもらいたいと思う。

さて、そんな中、味の素スタジアムでの東京戦。太陽もレイケンも、元メンバーは観戦自粛ということになっているようで、いつもよりも段違いに人が少ない。その中で、残ったグループの人達が呼びかけて、みんなを真ん中に集めて、一つにまとめようとしていた。みんなそれぞれに思うところはあるのだろう。人数は少なくても、一体感、声の力はいつもよりも高かったと思う。今年初めてゴール裏が一つになった、と言う感じだ。

試合の方は、いつも通り前半は出足が遅く、プレスがかからずに東京に好きなようにボールを回され、何度も決定的なチャンスを作られる。こちらのボールは足元足元・近く近くで、全く効果的な展開にならない。
が、そんな展開の中で、なぜか波戸のクロスをクレーベルがループ気味に頭で押し込んで先制。何というか、あまりに流れを無視した、あっけない得点だった。東京のDFも完全に対応が遅れていて、波戸にもクレーベルにもつけていなかった。でも、サッカーで点が入る時ってこんなもの、だろう。

後半、ようやくエンジンがかかったのか、点が入って調子づいたのか、中盤での競り合いに勝てるようになる。ボールを動かせるようになってくる。東京は逆にボールをキープできず、なかなか前に進めなくなる。
そして、左に開いた玉田から逆サイドのリカルジーニョ、中に飛び込んだ波戸→平山と繋いで平山が右足で押し込んで2点目。ゴール裏は最高潮に盛り上がる。
が、このまま勝ちきれないのがレイソルだということを、ゴール裏はみんな知っている。気のゆるみはなかった。案の定、そのあとも何度もチャンスを作られるが、最後のところでどうにか掻き出し、ポストにも助けられてそのまま試合終了。

試合後、選手・スタッフ総出でゴール裏に挨拶。みんないい顔をしていて、サポーターに応えるために、必死にやってくれていたことが窺えた。ただ、玉田だけは、無得点での途中交代が悔しかったのか、出てきていなかった。玉田は最近こういうことが多い。チーム内で孤立してるように見える。それがプレーにも表れていて、結果として無得点なのではないだろうか。

次節は(一応)ホーム柏の葉。下位に沈んでいるとはいえ、相手は磐田。楽な試合にはならない。この一体感をホームに持ち帰って、連勝、ホーム初勝利を挙げたい。

乱闘事件

2005-04-27 20:20:05 | 柏レイソル
名古屋戦、僕も日立台のゴール裏にいた。連敗とあまりに不甲斐ない内容に、終盤はレイソルの選手への怒号が飛び交い、終了後にはブーイングも起こった。殺気立った雰囲気だったのは確かである。
僕は終了後、件の「乱闘」が始まる前にスタジアムを出ていたので、現場を見ていない。映像も見ていない。だが、当時の会場の雰囲気、普段の柏サポーター(の一部)の言動を考え合わせれば、名古屋サポーターが報道されているような「挑発的」な行動を取っていたのであれば、乱闘騒ぎが起こってもおかしくないであろう事は想像がつく。
だからといって、騒ぎを起こした人間を弁護する気は一切無い。言い逃れのしようがない最悪の行動だ。結果として、クラブは当人達の観戦禁止に加えて、所属のサポーターグループも一年間の活動停止処分を下した。太陽工務店とレイケン。言うまでもなく、ゴール裏の中核二つだ。僕自身はどちらにも所属はしていないが、ゴール裏の住人ではある。一体ゴール裏のコールはどうなってしまうのか。明日も試合がある。僕もゴール裏に行く予定だが、なんとか、選手の力になれるような形にできれば、と思う。

新刊文庫BLOGレビュー選手権 2005 4月度「TATTOO BLADE」市川丈夫

2005-04-18 00:33:04 | 課題図書
4月度レビュー、「TATTOO BLADE」著:市川丈夫、イラスト:上田夢人、富士見ファンタジア文庫。初回から、かなり厳しい状況になっている。評価点は5点満点で、5が最高点である。

物語:1
ナチスの生き残りに狙われた幼なじみの少女を救え。大雑把にストーリーをまとめると、こういうことになるだろうか。これが、さっぱり面白くない。まず読者は序章で打ちのめされる。第二次大戦で崩壊したナチス第三帝国から脱出するUボートが描かれるのだが、全く軍人に見えない軍人達、稚拙な状況描写。何より致命的なのは、「終戦のローレライ」福井晴敏、の序章とほぼ同じシチュエーションを書いてしまっていること。文章力や構成力、密度が比較にならないだけに、出来の悪さが一層強調されている。
その後も、どこかから引き写してきたような話が最後まで続く。道具立てが平凡でも、面白い物語は存在する。だが、この作品の場合は、描写が稚拙、主人公のトラウマの原因となった過去の事件などの、肝心なところが掘り下げられていないため、非常に薄っぺらい。平たく言うと、パクリの集合体に見えるのだ。
ハッキリ言って、ストーリーの善し悪しを論じるレベルに達していない。よって、評価は1とする。

キャラクター:1
魅力のある人物がいない。主人公はただ強いだけ。ヒロインとの結びつきの強さを物語るようなエピソードもないため、なぜヒロインを守るのか説得力が弱い。ヒロイン自身も単に優しい少女としか描かれていなく、無個性に見える。
唯一、主人公の祖父は魅力的なキャラクターになる可能性があったと思うが、結局人間性が掘り下げられなかったために、中途半端なまま終わっている。
キャラクター小説にすらなり得ていない。よって、この項も評価は1。

舞台設定:1
この作品の舞台は2020年、東京。ということになっている。だが、そうした意味が見出せない。一章の地の文で説明されたきり、社会状況的にも、テクノロジー的にも、2020年を感じさせる描写は存在しない。また、地球温暖化が進み、亜熱帯に近い気候になっているらしいが、結局何も活かされることはない。第一、たった15年でそこまで気候が変わっていたら、生態系が壊れるどころの話では済まないだろう。沖縄と東京の植生や生物の違いを見よ。
敵となるナチスも、ナチスである意味が感じられない。結局、正体不明の寄生生物に寄生されて、主体はそちらになってしまっているのだから、わざわざナチスを引っ張ってくる必要があるのかどうか。
僕には魅力的な面を見つけられなかった。よって評価は1。

文章力:1
この作品を読んで読者が最初に気付くであろうことは、頁の上下がスカスカなこと。つまり、地の文が絶対に二行にまたがらないために、毎行一文字下がっているのだ。徹底して一文ごとに改行が入れられ、段落の意味を理解していないとしか思えない。
構成も最悪といえる。序章が後の展開に対して重要な意味を持っていない。その後も、キャラクターの項でも述べた通り、通常重要と思われる部分が掘り下げられないまま進行していく。シリーズ化を前提にしているのかも知れないが、全く「引き」にもなっていない。ネット上に溢れるアマチュアの作品でもこれより巧みなものはいくらでもある。評価は1。

装丁:2
ファンタジア文庫の標準的な装丁である。表紙はカラーイラスト、口絵のカラーイラスト数点、本編挿絵が数点。ただ、絵のレベルは褒められるレベルではない。人間の体の描き分けができていない。恰幅のいい老人と高校生の少年が同じ体型というのはどうだろう。よって、絵の出来の分マイナスして評価は2。

価格:1
本体価格620円。この本にそんなに払ったかと思うと腹が立ってくる。ページ数は334頁だが、前述の通りスカスカの文章なので、まともに段落付けをして構成し直せば、半分のページ数になるだろう。文句なく評価1。

総評
初回から最低の作品が現れた。ライトノベルに限らず、商業出版でこれよりひどい作品は読んだ事がない。何度も途中で放り投げそうになった。
こんなものが書店に並んでしまうのは大きな問題だと思う。編集者が仕事をしているとは思えない。普段あまりライトノベルを読んでいないのでよくわからないが、まさかこれが標準的なレベルではないと信じたい。

J1第5節vs横浜Fマリノス/1位と16位

2005-04-17 23:03:16 | 柏レイソル
もうセレッソ戦も終わってしまったタイミングで書くのもナンだが、横浜戦の感想を。

いくら不調とは言え、やはりチャンピオンチームとの差は大きかった。一番目に付いたのは、ボールを持ってから次のプレーに移るまでの判断スピードの差。横浜は次に何をしようか考えるまでもなく、全員が何をすべきか完全に理解している感じ。速く、無駄がない。対して柏は、まだまだワンテンポ遅れる場面が多い。ボールを持ってから周りを見て次のプレーを考えている感じ。その間に横浜はあっという間に守備隊形を整えてしまう。
あとは、個人技での打開が売りの玉田とチェが、なかなか突破を仕掛けない。横浜のDFに抑えられていたこともあるが、あまりに前線での横パスが多い。当然、ほとんどゴールに迫れていなかった。

気がかりなのは、立ち上がりあまりに集中力を欠いているように見えた中澤。あまりにも寄せに行くのが遅かった。スタメンに定着してきていることで、緩みがあるのか?土屋が次節出場停止になる以上、中澤がビシッとしなければ、勝利は無い。

日立デー

2005-04-13 17:15:22 | Moblog
予想通り日立グループ社員に大動員がかかっている模様。スーツ姿の集団が目立つ。

キックオフは19時。まだ間に合う、今すぐ国立へ!


4月度エントリー作品『TATTOO BLADE』市川丈夫

2005-04-10 19:39:50 | 課題図書
というわけで始まった新刊文庫BLOGレビュー選手権 2005。4月度の僕のエントリーはこれだ。

『TATTOO BLADE』市川丈夫/富士見ファンタジア文庫
を選んだ。3月刊行で、やや時間が経っている感はあるが、一般文庫を含めても、「書き下ろし」「続刊でない」作品が非常に少なく、消去法に近い形での選出となった。
現在のところ、半分ほど読み進めているのだが、かなり血塗られたレビューになりそうである。初回と言うことで、今後の基準になるものであるので、それなりの点を付けたいところではあるのだが、今のところそれはかなり難しい情勢となっている。

というわけで、近日中にレビューをアップするので、しばしお待ちを。

J1第3節vs鹿島/完敗

2005-04-03 19:59:29 | 柏レイソル
完敗だった。前半だけで勝負は決してしまった。
あまりにも中盤でプレスがかからなかった。ボールの出どころにプレッシャーがかかっていなければ、当然いいボールが前に出てくる。ルーズボールの競り合いもことごとく負けていた。

後半は平山を投入して3バックに変更、圧倒的にペースを握ったが、この時間帯に1点しか取れないのが柏の現状の攻撃力ということか。
チェと玉田の2トップは前半はボールを支配できずに玉田が引きっぱなし、後半はいくつか突破を見せていたが、連携という点ではまだまだだろう。
気になるのは土屋の怪我の状態だ。終盤、かなり痛がっていた。大事にならなければいいのだが。