鴻待日和

44歳。進行流産・化学流産・稽留流産。
愛しい人の子を抱ける日は来るのか・・・?

抱卵中2

2007年07月22日 | 不妊治療
 ウソ君は酒豪。
 単なる酒好きとか、しょっちゅう深酒をするとか、そういう意味ではなく、本当~に酒が強い。いくら飲んでも性格が変わったりしないし、難しい討論だってできる。酒そのものも愛していてこだわりがあるし、お酒の「場」も大好き。強いだけでなく、お酒とこんなに「仲が良い」人って、ミソサザイの人生で初めて会った、と言ってよいほど。

 そのウソ君が、ここ3ヶ月ピタッとお酒を飲まなくなった。
 健康上の理由からで、以前からウソ君の肝細胞の心配をしていたミソとしては安心ではあるんだけど、一方でそのあまりの徹底ぶりに、アルコールを体質的に受けつけないミソの方が「たまには少しくらい、いいんじゃないの?」とフォロー入れるほど。仕事の飲み会に出席しても飲まないで帰ってきた日にゃ、本当に驚いた。つられて口をつけたくなったりしなかったんだろうか。ううん、それよりも、酒豪と知られている仲間内で、つきあいで杯を上げなきゃいけない場面はなかったんだろうか。「お酒の場」を本当に理解しているウソ君を、改めて尊敬したミソ。
 ・・あ、ノロけちゃった?

 いやいや、本題はそれではないのですよ。
 その、禁酒の影響かどうかはわかりません、わかりませんよ、わかりませんが(←シツコイ)ウソ君の検査結果が、その3ヶ月の間に格段に改善されたのです!

 日々の地道な積み重ねって、大切なのかも。

 そう考えさせられたミソ、自分も何かしようと思った。効果があるかどうか分からないけれど、「祈り」や「願かけ」のかわりになるような、自分で努力できる健康に良いこと。
 ・・でも、普段から酒もタバコもやらないミソが禁酒禁煙もないだろうし、ウォーキングは今までも常にやっているし・・ 

 そこで思いついたのが「カフェイン断ち」でした。

 ミソサザイは英国人なので(←嘘)毎朝1杯のミルクティーは欠かせない。有機無農薬の紅茶(ティーバッグは無漂白)を常備している。
 それを断つことに決めました。
 もちろんコーヒーもダメ。緑茶もやめておく。飲むのは麦茶や健康茶系、あるいはお水。
 ネットで、カフェインが着床をさまたげるかもしれない、との情報を読んだためです。もちろん真偽のほどは定かではありませんよ!! ただ、何かこう、「身体に良いことを努力している」と思いたいじゃないですか。そういう思い込みのためには「自分が一番好きでやめられないこと」を「やめる」ってのが、一番効果的ではないかと思ったわけです。

【移植後】
10日目:基礎体温36.90
 やはり茶色のオリモノ。量は多くないけれど、止まってはいない。基礎体温は高いままだけれど、ミソの場合、生理が始まってから体温がガクッと下がることもあるから、全然安心できない。いつドッと鮮血が出るかとトイレに行くたびにビクビクしながら仕事をする1日。

11日目:基礎体温36.85
 心なしか、オリモノが減ってきた感じあり。(でも、そう安心した後にドッとくるんだよな~と思う。)
 心なしか、9日目に感じていた子宮の張りも消えて身体がラクになっている。(でも、いつも生理痛は、始まった後の方がひどいんだよね~と思う。)
 トイレに行くたび、オシリをつぼめるみたいな感じで用を足す。そんなことしてもダメなときはダメだとわかってるんだけど、つい・・

12日目:基礎体温36.65
 基礎体温が、ガクッと下がった。
 移植から12日目、排卵検査薬翌日から数えてちょうど14日目・・生理予定日の朝。
  ・・~! ダメだったか、やっぱり・・
 布団の中でこっそり泣いた。
 ・・でも、たーちゃん、頑張ったじゃない。ちゃんと12日間、ミソとウソ君と一緒に居てくれた。ありがと、たーちゃん・・それだけでも嬉しかったよ・・

 その日は遅出のウソ君、まだ眠りの中。起こさないようにそっと起床して身支度するミソ。移植後12日目、今日は結果を判定してもらう日だ。仕事を休んで病院へ向かう。
 もう結果は分かっているけれど、きちんと診てもらおう。

 採血して、待合室で待つ。検査結果が出るまで1時間あまり。喉がかわいてきた。・・えぇい。どうせダメなんだ、と、何週間かぶりにミルクティ  を飲む。久しぶりの芳香・・でもちっとも美味しくないよう・・

 検査結果が出ました、と呼ばれてから、ドクターのお話になるまで、さらに1時間以上も順番を待つ。
 その間、アレコレと質問を考える。咳やくしゃみがひどかったから、それで着床が妨げられるってことはあるのか尋ねよう・・あ、それから、採卵の時、未成熟だったことが影響したのかとか、それを避けるには次回はどうしたらいいのかも相談しなきゃいけない・・

 「ミソサザイさーん、どうぞ」
 はい。ミソサザイです。
 「血液検査で、妊娠反応がハッキリありますね。何も体調に変化がなければ、また10日後に来て下さい。」

・・えっ・・!?

 あのっ・・あのっ・・体温下がってきたんですが・・
 「心配ないです」
 4日前から出血があったのですが~!
 「今は止まってるでしょう?心配ないです。出血があるようなら安静にして。基礎体温は高いですから大丈夫ですよ」

 ゴメン、たーちゃん! ミソ、早とちりしてカフェインを摂取しちゃったよぉぉ~!! たーちゃんは頑張ってたのに!ちゃんと頑張ってくれてたのに・・!

 ダメだったと言われるとばかり思い込んでいたので、もう頭ン中がまっ白。嬉しさより、聞き間違えたんじゃないかとか、カルテの取り違えがあったんじゃないかとか、そんな不安ばっかりが膨らんで。
 支払いを済ませた後の「保険点数ゼロ・全額実費負担」の領収書を何度も何度も見直しました。

 本当かなぁ・・本当かなぁ・・本当かなぁ~~・・!!

 コレを書いている本日の時点でも、まだ信じられません。でも確かに生理は来ない。

 次の受診日で胎嚢が見えたら・・その次くらい?で心音が確認できたら、その時にようやくホッとできるかも。
 また長ーい「待ち」の10日間が始まりました・・


抱卵中

2007年07月22日 | 不妊治療
【移植後】
6日目:基礎体温36.85
 ずっと風邪ぎみが治らない。LHサージの日にそうだったように、くしゃみや鼻水が止まらない。咳も出る。眠ると少し軽快するけれど、疲れた夕方とか朝の寝起きとか風呂上りとか、体温が変動する時はグズグズ・ゴホゴホ・ぶぇっクシュン!
 こんなに1日中、瞬間的な腹圧がかかり続けていては、着床しようとするたーちゃんが横っちょの方に飛んでいっちゃうのじゃないかとバカな心配をする。・・そんなコトは起こらないのかな?

7日目:基礎体温36.85
 風邪ぎみ続く。

8日目:基礎体温36.95
 風邪ぎみ続く。この状態がこんなに何日も続くなんてフツーは無い。鼻水がひどいのはせいぜい1,2日で、あとは本格的な風邪になって発熱するか、反対にそのまま軽快して治っていくか、なのに。LHサージの日からだから、数えてみると1週間以上も同じ体調で横ばい、ということになる。
 ・・それって、まずいんじゃないかなぁ。たーちゃんを迎えようとしているのに、母体のミソサザイが万全な体調じゃないなんて。
 その危惧が的中するかのように、夕方、色つきのオリモノがある。薄茶色の細かい顆粒みたいなのがティッシュについてる。
 ど・・どうしよう まだ8日目なのに、もう生理がきちゃうの~?
 黙っていられなくて、ウソ君にそのことを告げる。「ダメかもしれない~」とつい涙が出てしまうミソ。ウソ君は「とにかく明日、病院に行ってみな」と抱きしめてくれて、それから「・・次があるよ」とも言ってくれる。しょげているミソを何とか元気づけたいと、一生懸命抱きしめてくれるウソ君。ごめんね、うまくいかなかったらごめんね、と心の中で思う。

9日目:基礎体温36.85
 移植の後の説明書に「生理予定日前に体温か下がったり出血がある時は、病院に連絡をして下さい」とあった。体温は高いけれど、色つきのオリモノは止まらない。茶色も濃くなってる。
 鮮血の色ではないから大丈夫、きっと大丈夫・・!と自分を勇気づけつつ、早朝の街を病院へ向かう。
 途中の駅前で、念のため病院に電話。すると、予想外の指示をされた。昨夜から今朝の様子を聞いたドクター「来院する必要はありません。激しい運動は避けて、様子を見て下さい」といわれる。
  ・・診てもらえないの・・?
 仕方ないのでそこでUターン。そのまま仕事に向かう。
 でも、仕事していると、ハッキリ《おりてくる》感じがあって、鮮血じゃないけど明らかに茶色のオリモノ。生理前日みたいな腰から足にかけてのダルさと、子宮の張りもある。
 ダメだ、仕事なんかしてるバアイじゃないっ・・!昼休みにもう一度病院に電話して
「様子見てていいんですか? 自分では判断できませ~ん」と訴える。
 すると。
 「心配なら来院してもいいけど、病院で出来ることはありませんよ」と言われる。
 移植して9日経っているので、たとえばホルモン系の薬を投与するなど補う時期はもう過ぎている、とのこと。
 ・・そうか。 と我に返る。

 生殖補助医療は、あくまで「補助」。生命を与えてくれるわけじゃないんだ。
たーちゃんが生き残るかどうか、それはたーちゃんの寿命、たーちゃんの運命。いくら医学が進歩しても、それを左右することはできないんだ。

 それなら、祈ろう。たーちゃんの生命力を、祈って信じよう。
 頑張れ、たーちゃん。
 ママ・ミソサザイと、ふたりで頑張ろう。 パパ・ウソ君も待ってるよ、3人で頑張ろう。