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Woodnoteな日常

京都発 小さな小さなCD制作スタジオの日々雑感です

馬場精子 朗読独演会@ラ・ネージュ

2013年04月27日 | コンサート
まだ詳細は未定なのですが、馬場精子さんという方の朗読の録音・CD作成のお話が進行中。
朗読というとNHK「ラジオ深夜便」での朗読コーナーをたまに聴いていたくらいで、
そちらの世界は不案内なので、ちょうどその方の朗読会があるのを知り、
まずは実演に接しようと、本日行ってまいりました。

会場となる「ラ・ネージュ」は京阪伏見桃山駅より徒歩約10分、
住宅街のなかにある、こじんまりとしたモダンな建物です。
中はこんな感じ(「ラ・ネージュ」HPより)

(当日はこれに舞台が設置されてました)

朗読会のプログラムは、
宮澤賢治「やまなし」
樋口一葉「十三夜」
というもの。
特に一葉は明治の文語体なので、ついていけるか不安でしたが、
登場人物の描き分け、感情表現、間のとりかたなどにより、
すんなりと物語の世界に入っていけました。
この世界の奥深さを垣間見た気がします。

朗読CDの件、録音や発売が具体的になりましたら、また改めてご案内させていただきます。
しばしお待ちください、お楽しみに!

タンゴ・グレリオ@京都・錦鱗館

2013年04月07日 | コンサート
ウッドノート・スタジオから発売中のCD「心の底から」が好評のタンゴ・グレリオ
そのCD発売記念コンサートの京都公演が昨日(4月6日)、
京都・錦鱗館にて開催されました。
台風並みの大雨が予想されるなか、多くの方にご来場いただき、
盛況の内に終わることができました。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。
お楽しみいただけましたでしょうか?


6月1日にはこの発売記念コンサートの大阪公演が開催されます。
皆様のご来場をお待ちしています。
くわしくはこちらをご覧ください。


松尾俊介ミニコンサート@鴨沂会館

2013年03月22日 | コンサート
昨日、3月21日に京都にて松尾俊介さんのマスタークラスとミニコンサートが開催されました。
(主催:Kagamibashi Sound Shop)
私は夜のミニコンサートのみ聴きにいきました。

会場の鴨沂会館は私の母校・鴨沂高校に隣接する会館、
このあたり一帯は懐かしいところです。
3階のホールでのコンサート、観客はマスタークラスを受けた学生さんたちと
他数名、合計でも10人ほど、
この人数で松尾さんの演奏を独占できる贅沢なコンサートでした。

プログラムは
組曲第11番よりプレリュード、サラバンド、ジーグ(ド・ヴィゼー)
リュート組曲第3番よりプレリュード、サラバンド、ガヴォット(バッハ)
目覚めよと呼ぶ声あり(バッハ)
フェリシダージ(ジョビン~ディアンス)
アンコールは聖母と御子(ポンセ編)
でした。

バッハのリュート3番は新CDにも録音された、独創的な変則調弦を使った編曲。
だいぶ以前に兵庫芸文のワンコインコンサートでこの編曲をはじめて聴いて、
その響きの美しさに驚いたものですが、
また実演に接することができて、またその想いを新たにしました。
「目覚めよと~」も多くの声部をギター1本で表現した力作の編曲、
聴いていると本当に複数台のギターのように聞こえます。
アンコールは珍しいポンセ編による「聖母の御子」(ポンセのタイトルは「ガレガの歌」)
すっかりこういうポンセ編があることを失念していましたが、
松尾さんの演奏はすばらしく感動的でした。
(家に帰って楽譜を探してしまいました…。)

終演後は演奏者を囲んで打ち上げ、
松尾さんとは私が現代ギター社にいるころから親しくさせていただいてますが、
久しぶりにお会いしてゆっくり飲みながら話すことができ、
楽しい一夜となりました。

写真を取り忘れたので、松尾さんの最新バッハアルバムのジャケットを掲載、
購入はこちらへ。

きものクラシックコンサート2013

2013年03月20日 | コンサート
今日は「きものクラシックコンサート」を聴きにいってました。

京都市は毎年この春分の日を「伝統産業の日」と制定、
このコンサートをはじめ、市内各地でいろいろなイベントが開催されます。

このコンサート、応募すれば無料で聴くことができます。
唯一のきまりは“きものを着てくること”というものです。
カミサンと応募したところ無事当選しましたので、
二人できものを着て京都コンサートホールへ。

この日のプログラムは、
「カルメン」組曲より(ビゼー)
 ~トレアドール、セギディーリャ、闘牛士の歌、間奏曲、ジプシーの踊り
ピアノ協奏曲第2番(サン=サーンス)
中央アジアの草原にて(ボロディン)
幻想的序曲「ロメオとジュリエット」(チャイコフスキー)
  関谷弘志(指揮)
  河内仁志(ピアノ)
  京都市交響楽団
というものでした。
コンサートに先立って「ミスきもの」コンテストの結果発表などもありました。

コンサートはおなじみの曲もあるなか、
サン=サーンスのピアノ協奏曲がちょっと珍しく、初めて聴く曲でしたが、
2楽章がスケルツォ風だったり、ちょっと変わった構成でおもしろく聴けました。
チャイコ節全開のロミジュリも迫力ある音を満喫してました。

当然のことながら客席内はきもの姿で満席、
いろいろなきものの柄、そして着こなしを目で楽しんでました。
男性客は少なめ(1割弱?)ですが、うまく着こなしている人をみて勉強になります。
終演後のロビーの様子、きもの、きもの、きものの大群です。
右の方にミスきものが初仕事で東日本大震災の募金活動をしています。


ついでに私のきもの姿も…。

グレン・グールド トリビュート

2012年11月09日 | コンサート
グレン・グールドの生誕80年・没後30年を記念した催し
「グレン・グールド トリビュート」が、11月7日、8日の両日、
京都府民ホール・アルティで開催されました。
それぞれ16時~21時、平日の昼間から始まるコンサートですが、
2日間とも行ってきました。


プログラムは以下のようなものです。
●7日
【映画】「Glenn Gould Hereafter」(ブリューノ・モンサンジョン監督作品)
【講演】ブリューノ・モンサンジョン(映像作家・音楽家)
【講演】中村孝義(大阪音楽大学理事長)
【記念演奏】「フーガを書いてごらんなさい」(グールド作曲)
【講演】宮澤淳一(青山学院大学総合文化政策学部教授)
【記念演奏】「ピアノ小品より(5つの短いピアノ小品、2つの小品)」(グールド作曲)
「ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲」(ワグナー作曲~グールド編曲)
●8日
【映画】「Glenn Gould's Tronto」(ジョン・マクリーヴィ監督作品)
【対談】宮澤淳一 × 浅田 彰(京都造形芸術大学大学院長)
【記念演奏】「ゴルトベルク変奏曲(抜粋)」(バッハ)ピアノ:イリーナ・メジューエワ
【記念演奏】「フーガを書いてごらんなさい」(グールド作曲)
【参加者との対話】ブリューノ・モンサンジョン
【交流会】

映画、講演、演奏で多角的にこの伝説的なピアニストの芸術を振り返るものです。
モンサンジョン氏はグールドの友人として彼の映像作品を多数制作、
その交流のなかの様々なエピソードが語られ、興味深いものでした。
中村氏の講演も「音楽作品」と「演奏」の関係性に言及した、私にとってはたいへんおもしろいものでした。
「フーガを書いてごらんなさい」はグールド作曲によるユーモラスな混声4部とピアノのための作品、
原語での演奏の後、アンコールとして後半を日本語訳詩で演奏されました。
1日目もけっこうな入場者数でしたが、2日目は「ゴルトベルク」目当てと思われる客で立ち見も出る満席、
メジューエワの演奏は抜粋とはいえ7つ変奏をカットしただけの30分を超える演奏を堪能できました。
最後はモンサンジョン氏による質疑応答で、2日間にわたる長い催しを締めくくりました。

私自身はあまりグールドの良きリスナーと言えませんが、
1981年録音の「ゴルトベルク」が発売されてから聴き始め、
それからまもなく突然の死に際してショックを受けたことを覚えています。
一時期は明け暮れ「ゴルトベルク」をずっと聴いている、という日がありました。

グールドの演奏や作品、さらに講演や映画を見ながら、
この伝説的なピアニストに想いを馳せる2日間でした。

オペラ公演@京都市立芸大

2012年02月20日 | コンサート
昨日(2月19日)はオペラを聴きに行ってきました。
毎年京都市立芸術大学で開催される大学院オペラ。
今年はドニゼッティの「愛の妙薬」です。


入場無料で見られるオペラ公演ということで人気の公演、
我々は昨年の公演で初めて見て、「ぜひ今年も」と楽しみにしていました。
今年は演目も人気作ということで期待が高まります。

少し早めに会場となる芸大講堂へ。

開場時間前にすでに行列ができています。
開場とともに客席もどんどん埋まり、
開演時間には補助椅子でも足りず、通路の階段に座って見る人も。

昨年の演目は同じドニゼッティの「ピーア・デ・トロメイ」という悲劇でしたが、
今年は“妙薬”をめぐる恋の喜劇。
出演者の力演はもちろんのこと、
演出もおもしろく、時々関西弁が混じる字幕も含めて、
大いに笑ったり、しんみり聴いたり、
あっという間の2時間半、夢中で見ていました。

また来年も見ようと、今から楽しみです。

柴田高明&永田参男ミニコンサート@フレット楽器ヤマサキ

2011年12月23日 | コンサート
昨日(12月22日)は、マンドリンの柴田高明さんと、ギターの永田参男さんの
ミニコンサートを聴きに、大阪のフレット楽器ヤマサキへ。
今年は弊社からCD「クロニクル」をリリース、レコ芸特選など好評だった柴田さん。
その1年を締めくくるコンサート(打ち上げ付き)です。
どちらかというとコンサート付き忘年会?

フレット楽器オザキ大阪店の頃は何度もおじゃましてますが、
フレット楽器ヤマサキとして移転されてからは初めて訪れます。
狭いながらもきれいに改装された店内は満席のお客さん。
7時半、演奏スタートです。
プログラムは
  「7つの肖像」より“ダウランドの肖像”(二橋潤一)
  ソナタ第3番Op.2(G.レオーネ)
  幻想的ワルツ(E.マルチェッリ)
  「タンゴの歴史」より“カフェ1930”“ナイトクラブ1960”(A.ピアソラ)
  マンドリンとギターのためのラプソディ(藤井敬吾)
アンコールはエストレリータ(ポンセ)。
レオーネとマルチェッリが特に楽しく聴けました。

9時から近くの居酒屋を借り切って打ち上げ。
貸切なので演奏もOK、ということで、腕自慢が我も我もと演奏、
バトルロイヤル状態でした。




最後はやはり主役2人が、藤井敬吾さんのソナタ終楽章と、ホワイトクリスマスを演奏してシメ。


料理もおいしく、たのしい演奏会&打ち上げの一夜となりました。

セルシェル・リサイタル@兵庫芸文

2011年12月04日 | コンサート
今日は兵庫芸術文化センター小ホールでの
イョラン・セルシェルのリサイタルを聴きに行ってきました。


日本でのコンサートツアーは、横浜、福岡、横須賀、東京と進んで、
このコンサートが最終日です。
「時は止まって」と題されたコンサート、
静謐な曲が並びます。

プログラムは、
時は止まって
ストラング卿のマーチ
題名のない小品
ダービー伯のガイヤルド
涙のパヴァーヌ(ダウランド)
ジャンク(P.マッカートニー)
エリナー・リグビー
ヒア・ゼア・アンド・エブリホエア(レノン&マッカートニー)
無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調BWV1008(J.S.バッハ)

アリーナのために(A.ペルト)
ロジー伯の死を悼むトンボー(S.L.ヴァイス)
無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調BWV1010(J.S.バッハ)

アンコールは
無伴奏チェロ組曲第6番よりガヴォットI,II(J.S.バッハ)
イエスタデイ(レノン&マッカートニー)
無伴奏チェロ組曲第6番よりサラバンド(J.S.バッハ)

曇りのない清冽な音色・響きで、
これらの静かで深い曲を紡いでいきます。
繊細なガラス工芸を見るように、息を詰めて聴き入ります。
特に後半、ペルトの静謐からヴァイスの慟哭を経て
バッハの喜びへと移る様は感動的でした。
ホールの音響のすばらしさとも相まって、美しい響きが耳に残ります。

わずか2日前に福田進一さんのアランフエスの豪放な演奏を聴いて
今日はセルシェルの静謐さを楽しむ。
まったく違うタイプの演奏ではあったけど、それぞれがおもしろい。
ギターという楽器の表現力の多彩さに改めて気づかされます。


大阪音楽大学定期演奏会@シンフォニーホール

2011年12月03日 | コンサート
昨日(12月2日)は大阪音楽大学の第54回定期演奏会を聴きに
大阪のザ・シンフォニーホールへ行ってきました。


だいぶ以前にチラシを見つけ、福田さんのアランフエス協奏曲を含むプログラムが
入場料1000円という超お得な価格で聴けるということで、
早々にチケットをとって、楽しみにしていました。

梅田でちょっと腹ごしらえしてからホールへ。
シンフォニーホール前のアプローチはきれいで、コンサートへ気分を高めます。


大阪音大は2015年に創立100周年を迎えるということで、
それに先立つ5年間、記念プロジェクトが開始されるそうです。
その初年度にあたる今年の定期演奏会は「世界×音楽」をテーマに
日本、スペイン、ドイツの作品がプログラムされました。

この日のプログラムは
交響譚詩(伊福部 昭)
アランフエス協奏曲(ロドリーゴ)
  ギター独奏:福田進一[大阪音大客員教授]
交響曲第2番ニ長調Op.73(ブラームス)

どれも好きな曲で、席も1階ほぼ中央と良い席で、大いに楽しめました。

福田さんのアランフエスはガンガン攻めてくるようなアグレッシブな演奏、
強い推進力で、若いオケの子たちを引っ張ってる感じ。
ぐいぐい引き込まれる演奏でした。

PAを使っていましたが、マイクは裏板に吸盤式を貼り付けている?
ちょっと珍しい方法でした。

ともあれ、最後のブラームスまで
若いオケの力演をしっかり楽しみました。
満足満足。


関学クラシックギタークラブ定演@箕面

2011年11月24日 | コンサート
昨日、11月23日は母校、関西学院大学クラシックギタークラブの第51回定期演奏会。
箕面メイプルホールまで聴きに行ってきました。


昨年はクラブも50周年ということで、いろいろ行事がありましたが、
今年は新たな半世紀の幕開けです。
我々が幹部として開催したのが第21回でしたから、
それからもう30年…、う~ん、そんなになるのか…。

プログラムは
【第I部】
1)小合奏
PALLADIO第1楽章 Allegretto(K.Jenkins)
とある英雄の行進曲(三木たかし)
2)四重奏
Spanish Coffee(F.Mills)
October dream I. Kyoto Leaves(J.Taylor)
組曲「HARUMI」より第3楽章 Storm Catcher(A.York)
3)3回生アンサンブル
恋はあせらず(エディ・ホランド)
江~姫たちの戦国~(吉俣 良)
マイフレンド(織田哲郎)
【第II部】
1)二重奏
「夏の庭」組曲よりSummer Garden~Farewell(S.Assad)
タンゴ組曲よりAndante(A.Piazzolla)
来るべきもの(A.Piazzolla)
2)四重奏
Tokyo Bay Highway(佐藤弘和)
Lotus Eaters(A.York)
The Cat-Cow Reel(S.Tennant)
3)独奏
ソナタ「ボッケリーニ讃」(C=テデスコ)
【第III部】
大合奏
「弦楽のための三楽章」より第1楽章 Allegro(芥川也寸志)
「ブランデンブルク協奏曲」第6番第3楽章(J.S.Bach)

個々の演奏の技術は高く、
特に四重奏や独奏はかなりのものでした。
1回生の舞台裏(イスの出し入れなど)もキビキビしていました。
全体に良くできていたと思うし、
若い人たちは彼らなりによく考えて工夫をこらして演奏会に臨んでいると思うので
あまり文句を言うこともないのですが、
OBとして若干の苦言と提案:
・今回に限らずずっと続いていることですが、個々のレベルに比べて合奏のレベルが低い。
 音色の変化、ダイナミクス、フレージング、アーティキュレーションなどが
 研究されてないので、全般にのっぺりした表情。
・これも例年のことですが、指揮者の指揮法が自己流。
 指揮法を習うだけで、合奏の精度はずいぶん上がると思います。
・演出が過剰。特にミラーボール(バブル期の遺産?)のような時代遅れのものを
 なぜ使うのか疑問。

とはいえ、よくがんばっていると思います。
OBとしては心強い限りです。
こっちも負けじと練習しないと…。