サイドカー(sidecar)。
ショットバーには必ずあるスタンダードカクテルです。
ブランデー1/2、ホワイトキュラソー1/4、レモンジュース1/4をシェイクすればできあがり。
スタンダードカクテルであるにも関わらず、マティーニに比べるとどうしても知名度は低いような印象がありますが、実は「日本サイドカー連盟」という団体があります。御存知でしたか?
日本マティーニ連盟なんて聞いた事ないぞ(笑)。どうだ、参ったか(?)
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とある金曜日。
1年半ぶりに、通勤途中の駅からちょっと歩いたところにあるショットバーにお邪魔しました。最寄駅が乗り換え駅じゃないのと駅からちょっと遠いのとで行く機会がなかったのですが、この日は同じ駅の駅から徒歩1分の別のお店が混み込みだったのもあって「久しぶりに寄っていこうかな」と思ったのでした。
扉を開けて……カウンターの空席発見。着席。
私もサイドカーマニアの端くれですから、お向かいのバーテンダーさんに例のアレを注文。
「サイドカー下さい」
「あ、『drftgyふじこlp;@(社外秘)』にしましょうか?」
え”?
ちょっと待てい!
貴殿は『drftgyふじこlp;@(社外秘)』の事をなぜ知っておるのだ?
そういえば貴殿には一年半前に『drftgyふじこlp;@(社外秘)』の事
話したんだっけ。うん、そうそう、確かにそうだった、思い出したでござる。
(どこが普通だかちょっとわかりませんが)
「最初は普通にサイドカーでお願いします」
しかし、なぜ貴殿は一年半も前に話した『drftgyふじこlp;@(社外秘)』の事を覚えておるのだ?その後まったく顔出してないのに。
「一年半前も前に話した『drftgyふじこlp;@(社外秘)』の事、
よく覚えてましたね。びっくりですよ。」
「サイドカーという注文そのものと、注文した時の声で一気に記憶が蘇ったんです。あ、『drftgyふじこlp;@(社外秘)』さんだ、って。実はお店入られた時点では、初めてのお客様かなぁ、と思ってたんです」
「顔」という画像データじゃなくて、「注文と声」という音声データがキーになって1年半前の記憶が蘇るなんで、人間の記憶っていったいどんなデータ構造になってるんでしょう。別の人がサイドカー頼んでも声が違うという理由で、こういう展開にはならなかったでしょう。
うれしかったので2杯目は「drftgyふじこlp;@(社外秘)」。
この日わかった事。
私は、相当、ちょろい。
だけど、その人は、一種才能でござるね~
わたしは覚えてもらえないので
”マティーニをリンス(スタイル)で!”
と毎回言っています。
いやぁ、こんな特徴の無いオッサンも珍しいかと思いますが (^^)
なんかお店やってる方の記憶の手繰り寄せ方って面白いなぁと思うのですよ。行きつけの肉屋さんでも「えー、なぜこのタイミングでスイッチ入るの!」とびっくりした事があります。
才能+日頃の必要に迫られたトレーニングなのかなぁ。
サイドカーはマティーニ程有名じゃない→頼む人が比較的少ない→頼むと結構顔覚えられる、という事だと思います。
ところでやもりんさんって、カクテル派なんですか?
でも,ジンを氷づけにしているようなマトモな店ではマティーニかギブソンかギムレットあたりをまずは飲みたいですね。
ブラックライトをつかっている店では,青く光って楽しいのでジントニックを飲みます。トニックウォーターの種類によって光ったり光らなかったりするみたいですね。