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twinsと一緒♪

妊娠28週で出産し、未熟児で生まれた双子との生活と、子連れ旅行記です。

切迫早産入院17日目(28週1日)出産当日③手術後編

2007-02-17 | 出産
21時半頃、手術室を出て病室に戻る。
ちょうど近くで友達とご飯を食べていた姉も旦那サマの電話ですぐにかけつけてくれて、手術が始まる直前に病院に来てくれてたらしい。「大変だったねぇ」とかそういう言葉をいわれるかと思ったのに、「おめでとう」と言ってくれて本当にうれしかった。ありがとね。姉曰く、姉が到着したとき、旦那サマはエレベーターの前でうろうろしていたらしい。冷静そうに見えていた旦那サマもおろおろしていたのだろうか?
男の子が産まれた時、泣き声が手術室の外にも聞こえていたらしい。

病室に戻り22時10分頃、主治医のA先生が来て説明。
出産時、子宮口は全開まで開いており、男の子はだいぶ下の方まで下がっていたのでストレスがかかり、ひっぱり出したので先生の手が当たったのか顔が黒くなっているらしい。時間がたてば消えるらしいけど、ボクシングの試合で殴られたようになっているので、本当に消えるか不安。
お腹を切ったとき、切った出血ではない出血があったので、もしかすると早期胎盤剥離が起こっていたのかも。昨日からの出血もやはり出産の出血だったのだろうとのこと。

切開はお腹、子宮共に横に切っているので、次は経膣分娩も可能。お産の進行が早く、手術時に子宮口が全開になるほど痛みに強い(鈍い?)のなら、次回出産する場合きっと安産でしょうとのこと。

23時半ごろ、とりあえず赤ちゃんたちの処置が済んだので、旦那サマが小児科の先生の話を聞きに行く。

はまだ麻酔が効いていて痛みはほとんど感じない。悪露の交換などをしてもらう。

日付が変わって2月18日、午前0時過ぎ頃、旦那サマ戻る。書類にいろいろサインしてきたらしいが、あまりの多さに、最後のほうは何が何やらわからなかったらしい。
赤ちゃんたちも見てきたらしいけど、これから検査をいろいろして問題ないかを調べるらしい。とりあえず一安心。

1時頃、私はそれほど辛くはなく、旦那サマは明日からも大変なので、とりあえず家に帰ってゆっくり寝てもらう。

2時過ぎごろ痛みが強くなってきたが、陣痛に比べると我慢できる痛み。でもこれまでいろんな我慢をしてきたんだから・・・と思い直し、筋肉注射をしてもらう。
眠れそうにもないので、テレビを見ているうちに麻酔が効いてきてウトウト。

3時半ごろまた痛み出す。
看護師さんも忙しいかもと思いなかなかナースコールを押せない。

4時ごろ痛み止めの飲み薬をもらう。

朝までウトウト、痛いのを繰り返す。

切迫早産入院17日目(28週1日)出産当日②出産編

2007-02-17 | 出産
緊急帝王切開が決まってからすごいスピードで準備されていく。
まずは点滴のための血管確保、アレルギーがないかなどの問診、剃毛、エコノミークラス症候群予防のためのストッキングの着用、検温、採血など。

やはり手術が決まってショックだったけど、パパの誕生日に産まれてくるなんて、なんていい子たちなんだと思ったら吹っ切れ、看護師さんにそのことを自慢(笑)したり、近くの陣痛室で「痛い痛い痛いー、助けて、もう嫌。先生痛いってー」などと叫んでいる妊婦さんを「あの人はもうすぐ生まれるのかな?大変だぁ。」などと冷静になってる自分もいる。
しかし、私自身も処理中かなり頻繁に陣痛がくる。どんどん間隔も短くなってるのがわかる。処置の最後のほうは、陣痛の波が引かないと何もできない状態にまでなってる。ここで本当にこれが陣痛なんだと改めて気づく。かなり遅すぎ。

30分ほどで事前処置も終わり、20時ごろ手術室へ移動。旦那サマ頑張ってくるからね。
手術室ではスタッフが一生懸命励ましてくれる。
手術台に少し移動するのも、陣痛がきてなかなか移動できない。
それでも、こんな機会めったにないなと思い、心電図、血圧計、鼻には酸素のチューブ、酸素濃度の機械をつけられてる間もキョロキョロ。案外落ち着いていた。

主治医のA先生も到着して、励ましてくれる。当直のW先生と2人で執刀。

まずは術後局所麻酔や鎮痛薬を入れられるように硬膜外麻酔のチューブを入れる。が、陣痛が短い周期で来るのでじっとしておくことすらできない。いきんでるつもりはなくても、いきんでしまう。痛みに強い体質だと自覚している私でもさすがに絶えられなくなってきた。さすがに硬膜外麻酔では間に合わないとの判断で脊椎麻酔に。
最後の方は、「もうこの痛みから開放されるなら早く麻酔うってー」といった感じだった。

麻酔をするととたんに楽になる。こうなればもう怖いものなんてない(初めから手術自体はあまり怖いと思っていなかった)。ベビーズも一緒に頑張ろうね。

手術室のすぐ隣ではベビーセンターからも小児科の先生2人とスタッフ3人が待機してくれている。麻酔は早く効き、すぐに足、お腹の感覚がなくなってくる。
お腹をピンセットで強くつままれても痛くなくなったところで、20時18分、手術開始。

顔とお腹は布で仕切られているので見えないが、なんとなく手術のライトや近くの棚のガラスに映ったりするので、なるべく見ないようにする。
お腹をさわられてる感じがするので気持ち悪い。少ししてスタッフが「今破水したよ。もうすぐ出てくるからね」と声をかけてくれる。

手術から5分後20時23分、先生の「1人目、男の子ですよ」という声と共に、第1子誕生。
泣かないと思っていたのに、元気に産声を上げてくれて、それまでは冷静にいたけど、思わず涙が溢れる。でも、顔を見ることもなく、すぐに小児科の先生のもとへ。

1分後、「2人目生まれますよ。」という声。実はこの瞬間まで、第2子は男の子か女の子か知らなかったのでドキドキ。「女の子です」という声を聞いて、女の子がほしかったけど、なんとなく男の子のような気がしていた私は驚いたけど、とってもうれしかった。
でも、この子の産声は聞こえない。この子もすぐに小児科の先生のもとへ連れて行かれたので私には元気かどうかわからない。
でも、2人とも生まれてくれてありがとう。

2007年2月17日(土)20時23分、第1子男児誕生。1184g
            20時24分、第2子女児誕生。640g

2人の赤ちゃんは隣の部屋で処置をうけてるので、私は後処理をされている間ずっと赤ちゃんたちの方を見ていたけど、はっきりとは見えない。私の傍についてくれているスタッフが「先生がちゃんとみてくれてるからね。元気そうよ。女の子の方は処置終わったみたいよ」とか教えてくれる。男の子は血管になかなか管が入らず先生も困り気味。

私の処置中は、ずっと先生が私のお腹の上に物を置いたり、お腹を引っ張ったりしていると思っていたけど、本当は子宮が急激に収縮しているので気持ち悪いらしい。
体は寒くないけど、歯がガチガチいっている。

切ったへその緒は透明っぽい白っぽい色できれい。
処置中は下半身が動かないのでかなりつらい。早く終わってほしい。

赤ちゃんたちは女の子は男の子の処置が終わるまで退屈そうにあくびをしてるらしい。スタッフがデジカメで写真を撮ってみせてくれる。小さいけど、肌の色もいいし、しっかりしていてかわいい。

私の処置が終わり21時3分手術終了。

隣の赤ちゃんたちの元へベッドごと連れていってくれる。

まずは女の子。私のはじめての声かけは「初めまして」でもなく「ありがとう」でもなく、なぜか「こんばんは」だった(汗)。
心配だった体重は目標体重の600gを超えて640gだった。
小さいけど、ずっと小さいと言われつづけて覚悟していたので、思っていたよりも大きい感じがした。何より肌もピンク色でのんびりあくびをして自分の腕を枕にしてる姿がかわいくて、「この子は絶対大丈夫!」と思える。
今はやせっぽちだけどこれから大きくなろうね。
「触ってもいいですよ」と言ってくれたので、顔と頭と体を少し触る。お手手もとても小さい。壊れそうだけど、とってもいとおしい。

次は男の子。小さいけど、肉つきもよくて、お兄ちゃんという感じ。
顔が黒っぽかったのでなんだかきちゃないと思ってしまった。ママを許して。
ちゃんとチンチンもついてるのも確認。

2人とも、呼吸器や点滴の管、モニターなどがついていてかわいそうだけど、本当に生まれてくれてありがとう。
パパと同じ誕生日のこの日に産まれてきたかったんだね。パパとママの入籍記念日だし、みんなで毎年お祝いしようね。

PART③に続く

切迫早産入院17日目(28週1日)出産当日①

2007-02-17 | 出産
今日は旦那サマの誕生日。

入院中だから何もしてあげられないけど、朝方おめでとうのメールを入れる。

昨日の夜から出血による不安でほとんど眠れない。
お腹は張るし、出血を見たくないのでトイレに行くのもためらわれる。

早朝5時ごろトイレで生理のような出血。すごく不安。大丈夫なの?その後眠れず。

朝7時過ぎの心拍、検温に来てもらったとき、出血を確認してもらう。
すぐに先生も回診に来てくれた。
先生は、「熱もないし、赤ちゃんの心拍も落ちていないので、出血は気になるだろうけどもうちょっとお腹にいてほしいから様子を見ましょう。でも、この週末、もしかすると・・・」と言っていた。

午前中、出血は相変わらず多い。

今日は土曜日だけど、旦那サマは仕事。不安だから早く来て、そばにいてほしい。

午後から生理痛の重いようなお尻の方が痛いような感じがする。
腰もだるいので看護師さんに言ってみると、抱き枕を貸してくれる。ずっと寝てばかりなので腰が痛いのかな?

昼から出血は少し色が薄くなってきた感じがするが、量はまだ多いほう。

テレビを見たり、本を読んだりしていてもあまり集中できず、何もする気になれず、何となく腰の痛みも強くなってきた感じだけど、土曜日なので看護師さんの数も少ないのか、病室に来てくれる回数も少ない。

夕方5時ごろからかなり痛むようになってきた。なんとなく定期的に張ったり、腰が痛くなったりするけど、まさかこれって陣痛?
先生はいつも「お腹が痛くなったり、破水したら教えてね」といっていたけど、お腹じゃなくて腰が痛んだけど。そういえば腰が痛くなる人もいるってきいたような・・・
まだまだ産まれてほしくない。ここで私が我慢しさえすればまだ赤ちゃんは生まれないかもしれない。
もうすぐ旦那サマが来てくれるし、看護師さんが様子見に来てくれたら言ってみようと思い、ずっと我慢。

夕方6時、夕食。夕食の間も定期的に痛みが来てベッドで痛みをこらえる。
「旦那サマ早く来て!」と思いながら我慢して夕食も食べる。さすがに5分間隔くらいで痛くなるのでさすがにヤバイと思い始める。
いろんなことを考えたり、痛いのとで半分なきながら18時半ごろ看護師さんを呼ぶ。

部屋でNSTをつけるが、その頃には我慢できないほどの張りが定期的に来るようになる。
18時45分ごろ旦那サマ会社が終わってきてくれるが、張りが来ると話もできない状態になっている。間隔がかなり短くなっているので、LDRに移動して、19時、当直のW先生に診てもらう。張り止めの点滴がまだMAX量ではないので、増やしてもいいねと言っていた先生もすでに子宮口が4,5cm開いているし、出血もかなり多いので、「もう出してあげましょう」とのこと。
私も「やっぱりこれは陣痛だったんだ。いよいよ生まれちゃうのか」と思ったし、先生や看護師さんもいつ生まれてもおかしくない状態だとわかってくれていたので「緊急入院してから今までよく頑張ったね。主治医のA先生も今電話したらすぐ来てくれるって言ってたから頑張ろうね」と言ってくれ、手際よく準備をすすめてくれる。

それでもやはり3ヶ月近く産んでしまうことが赤ちゃんに申し訳なくて泣いていると、先生は「赤ちゃんたちも出てきたいと思ってお産が進んでいるかもしれないので、それを無理にとめるのはよくない。目標だった28週を超えているし、産まれてくるのはめでたいことなんだから泣くことはないよ」といってくれる。「そうだ、私が頑張らないと!」

唯一この状況に困惑したのは旦那サマだっただろう。どうしたらよいかわからなそうだったので、とりあえずたまたま近くに来てる姉に電話をしてきてもらうことに。

このとき19時過ぎだったので先生に「今日中に生まれますか?」と聞くと「あと1時間くらいで生まれるよ」との答え。「え?そんなに早く?」
なぜ私がこんなことを聞いたかというと、今日は旦那サマの誕生日だから。「そっか、この子たちもパパと一緒の誕生日に生まれたいんだ。一緒にお祝いして欲しいんだ」と思うととてもうれしい気分になってきた。

PART②出産編に続く。