WILDnaLIFE :「ワイルドなライフ!!」

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静かな教室

2015-03-15 | 日記
9週目終了。もう春学期も後半に入った。

金曜日は例の講演会でのワークショップ。いつも20人弱の参加者だというのに当日は60人弱の満員御礼。そんなに寺子屋の写真が学生の興味を引いたのだろうか、あるいは日本人そのものが珍しい? と私。

"I'm sorry for the photo. It's very misleading. I don't plan to give any historical accounts on English education in Japan. I will just demonstrate how English grammar is taught in Japan utilizing this opportunity." 「誤解を招くような写真でごめんなさい。今日私がするのは日本における英語教育の歴史の説明ではなくて、現在日本ではどうやって英文法を教えているのかの実演です。」というふうに講演会は始まった。

ステージ1「5つの文型」、ステージ2「文の要素と修飾部分」、ステージ3「形容詞の補語用法」と講演は進む。この間と違って、誰も質問する者がいない。あまりに静かなので50分かけるつもりのところが30分で終わってしまった。

"Oh, we still have good 20 minutes. Let's do stage 4 & 5 then." 「ありゃ~。まだ20分も時間あるね。それじゃ、予定になかったけどステージ4と5もやってしまおうか。」と急きょ予定変更で中級編「3つの準動詞」「助動詞と相当句」も終了。ワンステージ10分という驚異的なスピードだった。

終了後、ダッジョン教授と学部長のトラウィック博士が近寄ってきて大絶賛してくれた。「すごいすごい。アメリカでは小学校高学年で似たようなことはやるけど、ここまで簡潔で論理的な説明はされた覚えがないよ。大学でペーパーを採点してると文法がヘンで理解に苦しむことがよくあるんだけど、そういう連中は君の講義を是非聴いたほうがいいな。」と学部長がいうと、「私たちが普段何気なく使っている言葉がこれほど記号で綺麗に分析できると実演されて改めて驚いたよ。まるで物理学の公式のようだね。機械的分析から実用的アプローチに橋渡ししているところがさらにいい。」とダッジョン教授。教授たちの評判は上々で一安心。

「でも、今日静かだったですよね?50分でステージ5まで終わるなんて驚きですよ」と言うと、「学生たちはあまり関心が無かったみたいだね。英語の構造の分析よりも多少いい加減でもそれを使うことに忙しいんだよ。」だって。じゃあなんで満員御礼?? その時ローサー教授が3つの授業で生徒に「ジュンイチの講演会に出席したものは追加で5点あげるよ」と言っていたのを思い出した。なるほど、そういうことか。ローサー・マジック、恐るべし…。

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