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将棋イベント

2015-04-18 | 日記
13週目終了。

先週は、ジャパニーズクラブのイベントで将棋をやった。

将棋はジャパニーズ・チェスともとばれるくらいで、世界中にあるチェスの一種である。インドに始まり、西はヨーロッパ・アフリカ、東は日本まで長い年月をかけて伝わり、また変化してきた(ancientchess.com というサイトで世界のチェスが比較できます。要チェック!)。

一般に知られる西洋のチェスとの大きな違いは、何と言っても相手の駒をとったら今度は自分の駒として再利用できるところだろう。言い換えれば、チェスが単なる殺し合いなのに対し、将棋は敵兵を生け捕りにして洗脳した上で自分の兵隊として使うということ(ちなみに日本の将棋しか知らなかい人には西洋のチェスのルールは新鮮です)。この日本の将棋独特の複雑なルールのせいで、人間に勝てるコンピュータ将棋の開発には相当時間がかかったとか…。

もう一つの違いは、将棋の方が後戻りできない駒が多いこと。西洋のチェスにはまず香車がなく、桂馬にあたるナイトも横にも後ろにもいける(かなり将棋プレイヤーにとってはムカつくルールです)。あとはチェスでは昇進できる駒がポーン(将棋の「歩」)のみなのに対し、将棋では王と金以外の駒は敵地に入れば「成る」ことができる。これもチェス・プレイヤーにはかなりオドロキである。

その他のルールは驚くほどチェスと似ているので、チェス好きなアメリカ人なら将棋を覚えるのはそう難しくない。ただ将棋においては好きなところに駒を貼られてしまうので王様を「囲い」ながら同時に攻めないといけない。これがまず初心者にはできないので、教える方は基本的な駒さばきさえ知っていれば、相手の駒をいくつか取ったら王手王手でまず勝てます(今回もそうでした・笑)。

学ぶ側にとっての一番の難関は駒の名前と動きを覚えることだろう。形でわかるチェスの駒と違って将棋の駒は同じ形、書いてある字を読んで識別しなければならない。漢字を読む勉強には確かになるのだが…。(ちなみに、アメリカ人に教えるにあたってはまず駒の動きがいちいち表面に書いてある公文の「スタディー将棋」という商品がオススメです。)

20年前、日本で友達になったチェス名人の同年代のアメリカ人に調子に乗って将棋を教えていたら、最終的に負けてしまったことがあった。(この時は悔しかった。将棋でアメリカ人に負けるとショックでかいですよ。あんまり悔しかったから直後に腕相撲で負かしたくらいです・笑)これもチェスと将棋がよく似ていることの証拠だろう。

最近はコンピュータ将棋が簡単にダウンロードできるご時世なので、負けても一度面白いと思ってくれれば次回対戦するときには練習して別人のように進歩していたりします。そうなってくれればこちらも差していて面白いんですが。将棋クラブを作って現存するチェス・クラブの連中に片っ端から将棋を教えたら楽しいかも…。

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