WILDnaLIFE :「ワイルドなライフ!!」

米国アイダホ州より英語トレーニングルームがお届けします。 http://www.eigotraining-usa.com

日本旅行の計画

2015-09-27 | 日記
9月27日。4週目終了。

今学期は大変忙しい(毎週アップできなくてゴメン!)。毎週100ページの英語の本リーディング&それに元づいてレポート提出とディスカッションといういわゆる「ゼミ」があるからだ。それも得意な言語学ならまだしも全く専門外の文化人類学。毎回前日は缶詰になってレポートを授業の直前に完成させてはフラフラになってディスカッションに臨む、の繰り返しである。学部と違って大学院はかなり大変です…。

しかも先週はお付きのローサー教授の担当3クラスでテストがあったため、試験監督3回&採点2回が追加。おかげで日曜の5時を過ぎても明日のラテン語&ギリシャ語の予習が全くできていない始末。もちろん中国語なんか授業にしばらく顔も出せずにいます。なんだかなあ…。

さてさておなじみローサー教授はといえば、最近友達のマイクと一緒に来年の日本旅行の準備を始めたらしく、なんやかやと質問をしてくる。飛行機の切符を取ったのを皮切りに、いまは宿泊施設を調べているところらしい。なんでも面白いのが「ホテル嫌い」というところ。東京に最低一週間は滞在したいからアパートを探しているというので、彼らの使っているサイトを使ってやってみると、本当に「3泊からOK」というアパートが出てくる。いわゆる「ウィークリー・マンション」しか知らなかった私は目が点になった。

中野で一泊あたり$57という格安物件を見つけたのだが、教授にはこう言った。「ホテル・ニュー・オータニに半額($216→$108)で泊まれるんだったらそこにしたほうがいいと思いますよ。そのアパートは清掃費やら何やらがついて最終的に一泊$81になるみたい。しかも中野という場所は都心の端っこの新宿ですらないですよ。僕だったら$30の違いだったら都心のど真ん中の一等地、赤坂にある有名ホテルに泊まりますけどね。眺めもいいし。」

確かにアメリカ人用には「JRパス」というのがあって、電車には定額乗り放題なのだが、日本語がよく分からない人たちがはたしてちゃんと電車でスムースに目的地にたどり着けるのだろうか?いや、むしろ初めてで東京でJR乗り放題だったら、一日中迷いながら電車に乗ってるのも案外楽しいかも(笑)。「今ドルも高いしお金も持ってるんだからニュー・オータニからタクシーで行きたいところに片っ端から行ったら?」と思ってしまうのは私だけでしょうか?うーん。どうなることやら。

ラテン語・ギリシャ語・ヘブライ語、そして中国語

2015-08-29 | 日記
新学期も一週間経過。

前学期はラテン語一色だったローサー教授、今年はケルト一色。午前中にケルト語総論、午後は言語学入門のあとケルト文化。そしてなんとアイルランドからフルブライトで特別講師を招いて共同でケルト語の一つであるアイルランド語の授業を開始、春学期の終わりには再びイマージョン・プログラムでアイルランドに生徒を連れていく、という壮大な計画だ。

一度だけ誘われるままにケルト語とアイルランド語の授業に出ていたのだが、どうも気が進まない。私にはまだマニアックすぎるのだ。代わりに当初の予定どおりラテン語と中国語にした。(ゴメン、ローサー教授…。)ただ、アイルランド人講師のシェイマスとは仲良くなった(彼は俳句好きデス)。

ISUには言語学の巨人が2人いる。一人は私がアシスタントをしているおなじみローサー教授(28ヶ国語を勉強。ゲルマン&ケルト、ネイティブ・アメリカン言語[ショショニ&ウェスタン・モノ]の研究家。スペイン語と古代ヘブライ語も堪能)、それともう一人は、ドルセン名誉教授(同じく28ヶ国語を勉強。古典言語の専門家。ラテン語、古代ギリシャ語、フランス語、ロシア語が得意。)二人とも漢字文化圏の言葉(東アジア言語すなわち中国/韓国/日本語)にはあまり詳しくない。

さてこのドルセン名誉教授、古典言語の中でも古代ヘブライ語(聖書の書かれた元々の言語)だけはやったことがなかったらしく、なんと今学期は孫のような年の学生たちに混ざってローサー教授の授業に私と共に参加している。よっぽどやってみたかったのだろう。この二人を同じフレーム内に見ることになるとは壮観である…。

私はといえば、ケルト諸語を勘弁してもらう代わりに、ラテン語の二年目とギリシャ語をドルセン教授とマンツーマンで(!)、そして新たに中国語の聴講(!!)。古代ヨーロッパ基本3言語(ヘブライ・ギリシャ・ラテン:全部死滅言語です…。)に加えて東アジアの基本言語である中国語。これはもう言語学者になるしかないのか? 待て次号!!




TA再当選!

2015-05-12 | 日記
夏休み1週目。

アメリカの大学の夏休みは3ヶ月半。ファイナルの終了と同時に学生寮から追い出されてしまうので、留学生は母国へ帰るのが一般的である。

私はと言えば、今年はどこへも行かずにお家でひたすら勉強。文化人類学のセミナーで使う6冊の教科書の先読みと卒論の残り半分を完成させて、余裕の秋学期を迎えようという計画である。

奥さんもサマーコースをとるので7月初旬までひたすら勉強。ネイティブ・スピーカー達に混ざっての初の本格的な英語の授業となるだけに、緊張さながら。大事をとって1点集中できるサマーで受講することにしたというわけ。どうなることやら。期待してます(笑)。

ところで、先日、TA(大学院授業料全額免除+健康保健料全額支給+年間120万円のお小遣い)に私が2年連続で当選確実とのウラ情報をローサー教授にもらいました。なんでも、今回は当選枠ちょうどの申し込みで選抜する必要がないのだとか。去年は激戦だったのに、何てラッキー!!大学院学費ゼロで終了の見込みです。誘われるままここにこのまま就職かも??

ローサー教授はと言えば、アイルランドに語学イマージョン・プログラム(ターゲット言語のみ使用して生活する語学訓練)に2週間ほど行ってくるらしい。28ヶ国語を研究して、6ヶ国語が流暢なことにも満足せず、暇さえあれば世界中を飛び回って言葉の修行をしている57歳、カッコイイです(笑)。こういう人生を私も送りたいとしみじみ思う今日この頃です(本当か?)。

PIG ROAST

2015-04-25 | 日記
14週目終了。

春学期もあとわずかということで、昨日は人類学部恒例の PIG ROAST(豚の丸焼き)パーティーがあった。

話には聞いていたが、実際に参加するのは初めて。ホントに豚がこんがりと丸焼きになっていた(合掌)。なぜ豚?おそらく人類学部としては原始人の食事に近いものを再現しようということなのだろう、と勝手に思ってる。

持ち寄りパーティーなので奥さんと一緒にフルーツを持っていくと、いたいた、ローサー教授。すでにビール片手にご機嫌である。(もっとも、この人の場合いつでもご機嫌でハイテンションなのだが…。)

近くにいた同じTA仲間の大学院生(半教職員)のレベッカとそのボーイフレンドとご対面。なんでも彼女はJ-Popのなんとかというグループのファン(超マニアック)で彼氏は姉妹都市プラグラムで日本に行ったことがあるとか。さらに驚いたことにはローサー教授も含め3人とも生魚大好きだということだった。「本当にアメリカ人なのかあんたたち?」と内心思ってしまった(笑)。

「ウニが一番好き。タコはちょっとガムみたいで苦手だけど。」と教授。銀ダラとイボダイの刺身が好きとは聞いていたが、まさかウニとは!さすがリトル・トウキョウ(教授の実家のそば)とホノルル(高校時代を過ごした)で日本文化に親しんだというだけのことはある。それでなんで今まで日本に行ったことがないのだろうか???

教授のお母さんは麻雀が得意(!)。2回日本に行っていて美智子皇太后とも会っているとか。LAの実家の周りには日本人がたくさん住んでいるんだそうだ。

「花札ならよくやったよ、高校時代ハワイで」と教授。”呂多進”という日本人名まで持っているこの人、なんでも来年初めての日本行きを計画していてそのために漢字を毎日20ずつ覚えているということだ。

珍道中になること請け合い。どうなることやら…。


将棋イベント

2015-04-18 | 日記
13週目終了。

先週は、ジャパニーズクラブのイベントで将棋をやった。

将棋はジャパニーズ・チェスともとばれるくらいで、世界中にあるチェスの一種である。インドに始まり、西はヨーロッパ・アフリカ、東は日本まで長い年月をかけて伝わり、また変化してきた(ancientchess.com というサイトで世界のチェスが比較できます。要チェック!)。

一般に知られる西洋のチェスとの大きな違いは、何と言っても相手の駒をとったら今度は自分の駒として再利用できるところだろう。言い換えれば、チェスが単なる殺し合いなのに対し、将棋は敵兵を生け捕りにして洗脳した上で自分の兵隊として使うということ(ちなみに日本の将棋しか知らなかい人には西洋のチェスのルールは新鮮です)。この日本の将棋独特の複雑なルールのせいで、人間に勝てるコンピュータ将棋の開発には相当時間がかかったとか…。

もう一つの違いは、将棋の方が後戻りできない駒が多いこと。西洋のチェスにはまず香車がなく、桂馬にあたるナイトも横にも後ろにもいける(かなり将棋プレイヤーにとってはムカつくルールです)。あとはチェスでは昇進できる駒がポーン(将棋の「歩」)のみなのに対し、将棋では王と金以外の駒は敵地に入れば「成る」ことができる。これもチェス・プレイヤーにはかなりオドロキである。

その他のルールは驚くほどチェスと似ているので、チェス好きなアメリカ人なら将棋を覚えるのはそう難しくない。ただ将棋においては好きなところに駒を貼られてしまうので王様を「囲い」ながら同時に攻めないといけない。これがまず初心者にはできないので、教える方は基本的な駒さばきさえ知っていれば、相手の駒をいくつか取ったら王手王手でまず勝てます(今回もそうでした・笑)。

学ぶ側にとっての一番の難関は駒の名前と動きを覚えることだろう。形でわかるチェスの駒と違って将棋の駒は同じ形、書いてある字を読んで識別しなければならない。漢字を読む勉強には確かになるのだが…。(ちなみに、アメリカ人に教えるにあたってはまず駒の動きがいちいち表面に書いてある公文の「スタディー将棋」という商品がオススメです。)

20年前、日本で友達になったチェス名人の同年代のアメリカ人に調子に乗って将棋を教えていたら、最終的に負けてしまったことがあった。(この時は悔しかった。将棋でアメリカ人に負けるとショックでかいですよ。あんまり悔しかったから直後に腕相撲で負かしたくらいです・笑)これもチェスと将棋がよく似ていることの証拠だろう。

最近はコンピュータ将棋が簡単にダウンロードできるご時世なので、負けても一度面白いと思ってくれれば次回対戦するときには練習して別人のように進歩していたりします。そうなってくれればこちらも差していて面白いんですが。将棋クラブを作って現存するチェス・クラブの連中に片っ端から将棋を教えたら楽しいかも…。