『Welcomeのぶ・ろ・ぐ』A recluse in Manila

隠遁オヤジは今日もまた桜散る散る日本と陽はまた昇るマニラにて世の無常を嘆きつつ、後は野となれ山となれ。

『人形の家』イプセン

2013年09月09日 | 読書・映画・音楽
人形の家 (岩波文庫)
イプセン
岩波書店


決定的な状況になったときに、お互いの人間性が浮き彫りになるものです。
この時、別れる決断ができたノーラは当時としてはすごい決断だと思います。

「人形の家」から脱出(これの持つ意味は当時としては重い意味があると思います)することを決めた決定的なセリフ。

ノーラ)「仮装を脱ぐのよ」

方や亭主は権威や世間体が大事な男。

ヘルメル)「愛するもののためにだって、自分の名誉を犠牲にする者なんかいやしないんだ」
「(お前には義務があるだろ)それは妻と母親だ。(その義務がある)」

ノーラ)「わたしは何よりもまず人間よ」

夫婦崩壊劇を描きつつ、底の部分には女性解放(という表現が適切かどうかわかりませんが)問題があるような印象を持ちました。








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