![]() | 戦争と平和〈4〉 (岩波文庫) |
トルストイ | |
岩波書店 |
いよいよナポレオン軍がロシアの中に侵攻してきました。
ロシア軍は多くの将兵を失いながらも踏ん張ります。状況としてはロシアは押されながらも負けは確定していない。一方フランス軍は押してはいるが勝ちが見えてこない戦です。ナポレオンの脳裏に初めて敗北という言葉が浮かびますが、、、。。
アンドレイは、婚約者ナターシャを誘惑して駈け落ちせんとしたアナトールに対して決闘を申し込もうと彼を探しましたが、そのまま戦線に入り込みます。
それにしても、トルストイは「許す愛」を描く際に、この相入れない二人の男に運命的な出会いを用意します。
大怪我を負ったアンドレイが運ばれた野戦病院の中で、自分の隣で足を切り落とされて断末魔の叫びを上げていた男が、なんと憎むべき相手のアナトールだったのです。
このとき、アンドレイはアナトールを許す気持ちになれます。
さて、モスクワはその後どうなるのでせうか?
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