GEQ 大地震 (角川文庫) | |
柴田 哲孝 | |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
アラバンをフラフラと歩いていたら、突然の土砂降りに見舞われました。
たまにゃぁこういうことものうてはいけませんな。
前回読んだ『異聞 太平洋戦記』もそうですが、柴田氏氏は綿密なデータや事実関係の上に小説というものを作りげていますので、リアリティに富んでいます。
読み始めると直ぐに話の中に引き込まれて行くでしょう。これが柴田マジックの魅力でしょうか。
阪神淡路大震災、ジャワスマトラ、四川と続く大震災では、ただただその自然災害がもたらす破壊力を見せつけられ、人間がなすすべなく自然の力前に屈服させられる現実とその悲惨さが映像で世界中に表に出ます。
しかし表向きには自然の力に見せているだけで、実は一般人が気づかないところで着々と意図的に事が進められて行くのです。
はい。「偶然が三度続けば必然に」なります。
この小説の最後に、ハイチで地震が起きるかもしれないことと、それによって政治的に、経済的に誰が得をすることになるのかが少し書かれていますが、現実に、ハイチではその後本当に大地震が起きてますね。
巨大地震は、壊すために、壊して再度作るために、あるいは、政治的な問題の解決のために使われます。
それでは、東日本大震災はどうだったのでしょうか?
偶然=自然災害だったと思いますか?必然=人工地震だったと思いますか?
偶然が何度も続くことはないです。
「その後国内で何が変わったのか?」を考えることは無駄ではないと思います。
そういえば、阪神淡路大震災の時の政権は連立で社会党党首村山富市が総理でした。
東日本大震災の時には民主党の「空き缶」こと菅直人が総理でした。
これは偶然でしょうか?
マニラの夏は暑いです。
暑い中、背筋がぞくっとするようなオススメの一冊です。
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