【3・11後の創造力】
「3・11後」。
東日本大震災の発生後、この言葉は防災や政治、経済だけでなく、地域社会や人間関係のあり方…と、ありとあらゆる分野、場面で使われてきたように思う。
物事を考える「前提」になっていたといってもいいほどだ。
文化もその例に漏れない。
あの震災は、創作の現場にどのような影響を及ぼし、表現に変化を与えたのか。
文学、美術、映画…の各ジャンルに携わる人たちを通じて、「3・11後の創造力」をリポートする。
=敬称略
◇
「どう描いていいか分からなかったから、あったことを描くしかないと思った」。
震災発生当時、月刊誌「COMICリュウ」(徳間書店)でツイッターの投稿をもとにしたエッセー風漫画『とりったー』を連載していた、とり・みき(54)は振り返る。
3月発売号の原稿はほぼ描き終えていた。
しかし、「エッセー漫画で描かないのは不自然」と、最後の1ページに震災の様子を盛り込んだ。
情報が入らない被災地とは対照的に、離れた場所では俯瞰(ふかん)的に起きていることが分かるのを「変だ」とも感じたという。
翌月発売号の連載では、テレビで情報を得て、ツイッターに投稿する自身の様子などを描いた。
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