三面記事から見る最近の中国

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飼主が月2,000元の飼育費を節約するために高級犬も遺棄

2008-11-20 | Weblog
 不景気がペットにまでおよんでいるようですが、飼育代が月2,000元はいくらなんでも高すぎます。最低賃金は1,000元もないのですから。それに中国は狂犬病も多いのだから、捨てるよりは、殺す方がはるかにましです。

 最近の経済情勢の悪化で、多くの人が収入が減ることを心配し節約を始めた。浦東に住む衛さんはテディプードルを捨てた。新しくペットを飼おうと思っていた人もあきらめた。マンション管理会社の人によると、最近野良犬が増え始め、家で飼っている種類の犬もいるという。

 衛さんは貿易会社勤務、犬が好きな彼女は3,000元出してこの犬を買い、もう2年になる。これまでは犬の費用を惜しまず出してきたが、最近会社の状況が悪くなり、同僚も首になった、首にならなくても年末のボーナスは減るに違いないと心配している。

 収入が減ると、月2,000元もかかる犬の高い生活費を負担できず、もらってくれる友人もいないので、捨てるしかなかった。夜間に犬を連れて隣の団地へ行き、縄を解いて好物を与え、食べている間に逃げたと言う。

 ペット店でも9月に入って客足が3割ほど落ち、これまでのように鷹揚でなくなり、入浴や散髪の値段を値切るようになったという。インターネットではペットを無料で譲ると言う掲示が増え、条件は大事にしてくれることだけ。

 だがどんな理由であれ、犬を捨ててはいけない。捨てられた犬は心理的な傷害を受け、人に噛み付く可能性がある。野良犬は衛生状況が悪く、狂犬病にかかれば、公共安全の問題を引起し、恐ろしい結果となる。