明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

完全ワイヤレス、また買ってしまった

2018-10-17 21:41:50 | 科学・デジタル
完全ワイヤレスイヤホンをアマゾンで購入した。NUARLというメーカーのNT01で11、495円である。中には充電ケースとmicroケーブルが入っていて、簡単な説明書と布製らしき袋が付いている。実にあっさりとしたものだ。まあ、アマゾンでは常識なので気にもしないで早速耳に入れてみる。しかし左側が音が鳴らない。充電不足だろうと思って、ケースに入れてしばらくテレビを見ていた。同時購入したのはSUNVALLEY製の25000mAhソーラー充電バッテリーである。これは未曾有の災害時に電源確保するために「シャレで」購入した。だいたい未曾有の災害時にソーラーバッテリーなんて「どっか行っちゃって見つからない」てなことも充分有り得るわけで、どんだけ役に立つんだ?って話なんだけど一応準備だけはしておこう、っていう気休めっていうか、俺はこんな準備怠りない人間だぞ!っていう自慢である。そんなものは本物の災害がやってきたら「そこらじゅうで悲惨な光景がゴロゴロしてる」わけで、ソーラーバッテリーなんか「呑気に天日干し」してる場合じゃないのだが、まあ幸せな日常の中の暗い未来への一つの警鐘ってことで勘弁しておこう。半分充電してあるが満充電するのに何時間日光に当てないといけないのか、いつか試してみたいと思っている。そう言えば九州電力が太陽光発電を少し減らして原発維持に協力して欲しい、なんて「とぼけた発言」をしていたが、石炭を使わなくなって炭鉱を閉鎖する時も一部には「炭鉱労働者を何とか救えないか」という話があったというから時代の流れである。この際は原発は全部廃炉にして原材料のウラニウムは無償でフランスあたりに贈与し、太陽光発電と火力発電とその他の自然エネルギー発電の「電力料金」から廃炉費用を捻出する、という案はどうだろう。原子力と自然エネルギーのどちらが良いか、を議論する時期はもう過ぎている。今は「どう移行するか」の議論をするべきなのだ。それにしても国会議員というのは、頭が昭和なのかそれとも金に目が眩んだのか知らんが、どうしようもない連中である。いずれ原発共々「廃棄する」しかないだろう。

そうこうしているうちに充電が完了した。再度ペアリングを試みる。スマホのブルートゥースをONにしてイヤホンのボタンを両方「同時押し7秒間」すると女性の声でアナウンスが入る。前回買ったのは散々イジった挙げ句に接続が出来ず放棄したので、あっさり接続出来ただけで「評価はウナギ登り」である。「こりゃいいわ!」と興奮して夜中の1時にも拘らずルンルンの気分上々でユーチューブを聞きまくりした。で、その使用レポを書くことにした。記事の順序は私が大事だと思っている順番に従ったので参考にしてほしい。

1使い勝手
何と言っても使い勝手が一番である。今回のNUARLは bluetooth5.0 ということで完全自動、手間いらずのミスなしが超嬉しい。いまに bluetooth5.0 が当たり前になって来ると取り立てて言うほどではなくなると思うが、今の時点では「最高!」である。古いタイプのヘッドフォンでは使い勝手など気になるほどの違いが有るわけではないが、この手の完全ワイヤレスではまだ致命傷になる。「さあこれから出かけよう!」という間際になって「接続が上手くいかない!」なんていう「どうしようもない馬鹿イヤホン」では、どんなに音質が良くても選択の対象にすらならないのだ。それでbluetooth5.0 以上は必須である。

2電池の持ち
満充電から3時間連続使用して問題なかった。私の場合は通勤に使用するので1時間持てばいいから合格である。殆どの機種がだいたい3時間くらいのバッテリーを入れているから標準なのだろう。15分のクイックチャージにも対応しているから、万一の場合はちょっとケースに入れてトイレに行ったり電話したりしてからもう一度、という使い方も出来るがそこまでの必要性は感じなかった。ケースは「ずんぐり」したプラスチックの軽いもので、本体を収めてもカバンに入れればどこに有るか分からなくなるほどの小ささである。チープと言えばそうなのだが、これも時代だろう。アルミダイキャスト削り出しパーツなどをふんだんに纏った高級オーディオとは畑違いの、今風のスマホグッズの世界だ。値段は1万円オーバーだが見てくれはお菓子のオマケ、まあ軽さも売りの一つになる時代なんだなぁと感慨もひとしお(私も古い人間なので)である。持ち運びすることを考えれば、評価は○。

3耳への装着感
これは個人差が有るので実際試してみないことには何とも言えないが、多少のコツがあって「私は標準のイヤーピースのまま装着すると、左側が少し不安定」であった。耳に入れる位置とか角度や深さによってはちょっとグラグラするかな、という程度で、右耳の方は全く外れる心配もなく安定していた。左右の耳の形状が少し違っているのかも知れないが、最終的には「安定する位置」が大体見つかってポロッと落っこちることもなく使用できている。明日会社に行くので通勤途上の駅の階段やエスカレーターなどで大丈夫かチェックする予定だが、それほど混雑するわけではないので充分イケると思っている。音漏れのほうは会社の人に確かめてもらうが密閉式のイヤホンなので心配してはいない。使っていて耳が痛くなるとかの副作用はどうかというのはこれからであるが、メインで使用しているSHUREのヘッドフォンが「耳への圧迫感が少し有る」程度でほとんど気にならないレベルであるから、それに比べれば「耳の中に物を入れている」という違和感は相当有る。このイヤホンを装着して自然の音と異なる環境、つまり「直接頭の中で鳴っている」ことを考えれば2時間の使用が精々だろう。慣れかも知れないが、私は「慣れてしまう程には使いたくない」と思っている。確かに物凄く便利だし楽であるには違いないが、人間の生物学的本能と矛盾する「精神障害の可能性」も無いわけではない、というのは70歳の私には心配するほうがおかしいのだが、若い人が一生使い続けるとすると「影響を考えた」使い方が必要だとは思う。なお、私はジョギングには使わないが、使おうと思っている人がいるとしたら「余りお勧めは出来ない」と良い添えておこう。もし外れてアスファルトの歩道に「ゴンッ」と落っことした場合は、耐衝撃性は保証の対象外である。で、装着感は「こんなものだろう」との予想通り。普通にしていれば落ちることはないので、やや○だ。

4音質
肝心の音に関しては私は少し偏っていて、いつも聞いているのがピアノ、それもクラシックのピアノ曲専門なのである。モーツァルトとショパンとバッハ全般、それにシューベルトとブラームスを少々、それ以外は全く聞かないのである。後はプッチーニとワーグナーのオペラをたまに聞いている。但し最近シューマンのピアノコンチェルトにちょっと心を動かされている。そう言う私のピアノ耳からすれば、このNUARLは低音がブーストされすぎていて、長時間ロックやR&Bやジャズ・ポップスまたは歌謡曲まで殆どの音楽が「不自然な低周波音」の入り混じった音に聞こえるのである。普段からこれらの音楽を聞き慣れている「一般の音楽ファン」の耳には、むしろ低音不足を解消してくれる最高の機器であろう。特に重低音のうねるような低い響きの再現には流石と言えるものがあり、ジャズファンなどには堪らないかも知れない。だが私はクラシックそれもモーツァルトやショパンの高音に魅せられた人間なので、低音なんか和声法上必要な程度に鳴っていればそれで充分と考えているのだ。そんな人間だから音質を云々する資格は本来ないのだが、低音が大きすぎる以外は(比較して中音と高音が小さい)、音の印象は「透明感(雑味がない)と立体感」、それに「左右の分離感」は耳に入れるタイプのイヤホンにしては上出来のレベルである。このNUARLという会社はオーディオで古い歴史があり、昨日今日出てきた雨後の筍って会社ではないらしいのだ。しかもHDSSテクノロジーでハイレゾ風の高音質を達成しているという、技術のしっかりしたメーカーだというから、音にもこだわりがあると思われる。つまりジャズやロックに象徴される「迫力ある低音」を求めるファンには、大受けすることは間違いがないだろう。ただ私にはこういった表面的なイコライザー処理による配慮は「苦痛でしか無い」。原音に忠実というのが私の求めるイヤホンなので、音質に関しては「△」にした。ラジオなどの「人の話し声」は普通に聞きやすく、今日はアンドロイドアプリの Radiko をずっと聞きっぱなししてたが、なんの問題もなかった。これから本命のクラシックを聞くつもりだが、これで同じように低音過剰な音が出るようであれば使用は諦めなければならない。まあ1万円だからそれほどショックはないので会社の誰かにあげて「別の製品」をまた買うつもりである。音については「一切妥協しない」というのが私のポリシーであるから、ここは曲げられない。

5左右の音切れ
これはワタシ的には「どうでもいい」部類に入る問題であるが、アマゾンなどのユーザーレヴューには低評価の定番になっているのでちょっと書いておきたい。左右分離型のイヤホンでは原理的にあり得るのであろうが、時々頭の向いている方向によっては「右側の音が途絶える」現象があった。頭を振ればすぐ治るのだが、わりと頻繁に起こる。私はまるで気にならないが「鬼の首を取ったみたいに低評価をつけるユーザー」が多いのは頂けない。そりゃ音切れなんてしないほうが良いにきまっている。だが少しの間途切れたといっても一瞬なのだから、それほど目を三角にしてワーワー言うほどではないだろう。それが嫌だと言えば「完全ワイヤレス」なんて使えない。途切れっぱなしで「しばらく回復しない」のであれば問題だが、この程度は「折り込み済み」である。よって音切れは○。

結論:総じてNUARLのNT01は「優秀」と言えそうだ。ネットに紹介記事が多数出ている。音作りに関しては個人的好みがあるのでライターの言うことを鵜呑みには出来ないが、スペックについては嘘は書けないので(あくまでメーカー発表によれば、という話だが)信じて選ぶしかないだろう。商品宣伝で「高音質」などという文句は一切無視するのは勿論だが、電池が何時間持つというのも割り引いて考える必要がある。値段の安いものは当然何から何まで安い材料・手を抜いた構造になっているので除外するとして、1万円以上の(出来れば1万五千円から3万円の間の)値段の中から選んだほうが無難ではないかと思っている。良いものは「値段が張る」のだ。もちろん「逆は真ではない」から選ぶ時には細心の注意が必要である。それにしても買うまで中身が分からないネットショッピングというのは、こういう時は圧倒的に不便である。やはりイヤホンは「ビックカメラ」等の店舗で試してみるのがベストだ。だが柏のビックカメラのオーディオ売り場には「アマゾンほどの品数」が揃っているわけではないから、試したいメーカーのものがなければ「仕入れてくれるまで待つ」しかない。もしリクエストでもしてそれが入荷したら、今度は余程の欠陥品でもない限り「買わざるを得ない」とも言える(私はその点では昭和的なのだ)から致し痒しである。まあ1万円位のイヤホンだから「入荷するまで待つ」という忍耐力は私にはないので、ついついアマゾンに頼んでしまうのである。それで散々失敗しているのだが、性懲りもなくまた注文してしまうのが私の悪い癖(そう言えば本日は「待ちに待った相棒」のスタートです)。要はストレス解消かな。

おっと、そろそろ充電が完了したみたいなのでコインランドリーがてらクラシック音楽を聞いてみるとしよう、果たして好みの音が鳴ってくれるかどうか「お楽しみ」である。結果は次回、お話しよう。

PS:次回に話そうと思っていたが、答えが出たので早速書いてしまった。使ってみたらクラシックでは元々音源が低音を絞っているので、ショパンの曲などでは丁度良い音になった。スタインウェイDモデル独特の高音のキラキラした音が消えてやや低音よりの「まろやかな美音」に変化したのは良かったのか悪かったのか、ヤマハやベーゼンドルファーやベヒシュタインそれにこの間東京公演が好評のポリーニ使用のファツィオリなど、ピアノの音色は千差万別だから「それぞれ特徴があって、どう聞こえるか」あるいは「どう変化するか」は実際に聞いてみないと分からない。私はシュアーのヘッドフォンを「マスター」にしているので、原音と比べるという意味はシュアーと比べてどうか、という事になる(本物は聞けないので)。とにかく第一関門は◎である、良かった良かった。

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