明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

デジタル弱者の戦い(6)スマホの文字入力方法をフリックから QWERTY に変更した

2023-06-22 12:38:00 | 科学・デジタル

元々私はパソコンではブラインドタッチで打っていて、それもあってか文章入力は得意な方だった。会社を辞めてからもスマホは BlackBerry (ハードキーボード付き)を使っていて、QWERTY の入力しかしてなかったのである。それに BlackBerry はキーボードの造りが業界唯一無二の出来栄えであり、何ならこの最高峰のキーボードと一生付き合って行くぞ!と粋がっていた、とも言える位だった。

そんな折、一生の友と思っていた BlackBerry が新製品の生産を中止するとニュースになってその後ライセンス生産に移行し、しばらくしてとうとうスマホ事業から撤退してしまった。その昔、圧倒的シェアを誇っていてオバマ大統領も使っていたという小振りでカッコいいスマホも iPhone が登場して以来は売行きがガタ落ちになって、最後は電話機事業そのものから撤退したのだった。その頃タイミングを同じくして私の BlackBerry が壊れたのである(何という間の悪さ!)。

壊れたのはスペースキーのキーボードトップだったのだがそろそろハードウェアキーボードともお別れの時かな?と思い、スマホを OPPO の RENO7−A に変えた。スマホを変えると共に「入力方法」も一般的なフリック入力に変えたのである。最初は戸惑いもあったがすぐに慣れたので、今ではブログ(大体3千文字位の長文である)の下書きはこれで書いている(ついこないだまでは、である)。

結構書くスピードは慣れるに従って速くなったがそれでもミスタッチが少々出やすいのと、どうしても入力する時に嫌〜な違和感があって、最近だんだんと「書くのが億劫」になって来たのである。それである程度書いたらパソコンで引き継いで仕上げるようになってしまった。以前はそんなことは無かったのだが私も年かなぁと感じ始めた今日この頃であった。

で、その違和感とは
① フリック入力はどうしても一旦キーを「押してから」上下左右に指をずらすので、場所によってはミスが起きやすい。私はどうしても「れ」が上手く打てなかった。
② 濁点や小文字だけ別のキーを押さなければならないので、常に間延びする。
③ 言葉よっては「じゃ」とか「きゃ」のように4回もキーを押さなければならない場合が多々あって、言葉のリズムが掴みにくい。
などなどである。

ところが今回試しにキーボードをフリックから QWERTY に変えたら、今までの殆どの問題が「一気に解決」したのだ。第一に、文字を選ぶのに指をずらす必要がなく、文字は一回押すだけのシンプルな動作で完了する。唯一押し間違いがあるとすれば、指の画面に触れる位置が右手の場合に自分の思っている部分より「さらに右側に」あるので、押そうとする文字の「やや左側」を狙って押すこと位であろうか。

この間違いは前使っていた BlackBerry では殆ど起きなかった。何故ならキートップが1つずつ「微妙に傾いて」いるので、非常に正確に入力出来るのである。しかしこの問題も難なく解決した。指の当たる部分を「指の真ん中」にイメージして押すことで、以前より格段にミスが減ったのである。何事も慣れであるが、それにしても適応が早かった。それに何より言葉が大体左右の指1回ずつ押すことで完了するから、書いていてとても「リズム」がいいのである。これは物書きに取っては嬉しい限りだ。

さらに予想してなかった事に「記号」が英文字のフリックで相当数用意されているのが嬉しい。以前フリックで入力していた頃はわざわざ「記号ボタン」を押して画面を切り替えていたのだが、今は英語表示で切り替える以外は殆ど同一画面で入力が完了する。主に使うのは「鍵カッコ」と「~」と「数字」だが、これらは殆ど文字を「上にずらす」事で入力が終わるのだ。唯一鍵カッコだけは「普通のカッコ」と同じ場所を上と左かまたは右にずらす事で書き分ける仕組みになっている。出来ればこれは「それぞれ別の文字」を選んで、一律「上にずらす」仕様にして貰うとよりシンプルになって使いやすくなると思う(まあ、わがままであるがモノのついでに、である)。唯一中黒という「・」だけは用意されてないのでこれは仕方なく「Q」でユーザー辞書に登録して使用している。日本語の入力であるならば必須ではないかなと思うので、中黒は是非とも「通常のキー」として用意して欲しいものである。

まあ色々と QWERTY の魅力を書き連ねて来た訳だが、例えば「じゃ」と入力するのにフリックだと「し・濁点・や・小さく」と4回も押さなければならなかったのが QWERTY なら「J・A」とたった2回のタッチで完了するのが素晴らしい。惜しむらくは QWERTY は英語の入力に特化して配列されているシステムなので、日本語変換時の効率的な入力に多少の改善点があろうかとは思うが(これは私が知らないだけで、既に日本語が書きやすいようにキーの効率的配置がなされているってことも有りうる)、今の配置でも十分に打ちやすく出来ているのは素晴らしいことである。しかし例えば「十分」と入力するのに今は「J・U・U・B・U・N」と打っているのだが、これを右手で「B」以外の文字をすべて打っているので効率が悪い。「わざわざ」も入力は全部「左手」である。日本語では母音を連続して入力する場合は余り多くないので例えば子音は右手で打ち、母音のキーは左手に任せるように配置することでよりスムーズな入力ができるのじゃないだろうか。まあ、これは長年 QWERTY に親しんできたパソコン業界の慣習もあることだから、無理に今から変えるというほどのプラスにはならないので「見送り」かな?

とにかくフリックから脱却して QWERTY 入力にしたお蔭で、文字の入力が「凄く使いやすく」なったのは間違いない。ただ、長年 BlackBerry の素晴らしいキーボードを愛用して来た自分としては、あのキートップに指を置いていても何事も無く画面がそのままになっていて、入力しようという意思を持って「グッ」と押した時に「初めて文字が入力される」ハードキーボードの仕組みが、堪らなく愛おしいというだけである。どうにかしてもう一度あのキーボード付きスマホ、再発売されないかなぁ・・・。

今のスマホは画面のタッチの「感度が良すぎ」て、無用な接触でも意図せぬ文字が画面に出て来て当惑してしまう。これは QWERTY でも同じで「例の上にずらす記号入力」が突然入力されている事が「まま」ある。QWERTY はシンプルにキーを「垂直に」押していくだけの入力方式なのだから、むしろ感度を落として「正確に意図を持って押した時だけ」入力するようにある程度感度が鈍かったら、もっと素晴らしいのだがと思ってしまった。まあこれはフリック入力の時には逆に「ずらした動きを拾う」ことが大事になるので、QWERTY とフリック入力を切り替えた時には同時に感度調整をも変更する必要があるから、高度な技術が必要でちょっと無駄かなとは思う。感度調整機能が付いたからと言ってそのコストを価格転嫁できないのなら、多分メーカーはやらないだろう。

今のままでも十分満足なので、もうしばらくはこのまま「ブログ書き」をせっせと続けることにしたい。が、万一 Blackberry が再発売されるような事があれば、・・・期待はしていないが「万々一出た時には」勿論、真っ先に予約して手に入れようと思う。なんでやめちゃったんだろうか、最高だったのに、グスン(哀惜の情抑え難く涙する、云々・・・)。



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