明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

デジタル弱者の戦い(12)iPad を新しく買ったら問題山積だった・・・(今度もダラダラと長いです)

2023-12-23 20:04:49 | 科学・デジタル

何を買うかで迷っていたがやっと決心がつき、こないだ iPad を買う事にしていつものようにビックカメラのアップル売場に行った(5階)。先ず iPad Air を見て「やっぱ軽いしカッコいいな」などと知ったかぶりの風をチラ見せしながら、心の中では「高過ぎるよ」と即却下。すぐお目当ての第十世代10.9インチ iPad 展示品を触りまくる。見た目はやっぱり iPad mini と比べて画面が相当デカいと思った(と言うか、こっちの方が普通です)。そうこうするうちに若い女性の店員さんがスッと近寄って来て「何かお探しですか?」と言わんばかりの笑顔で私の脇に立った。

iPad の新しいのが欲しいんですけど、と言うと「こちらですね!」と爽やかに指をさす。あれぇ?いつからビックカメラはこんなに愛想が良い店員さんを配置するようになったんだろう?

それとなく旧型 iPad との違いを確かめた上でブルーの品を注文した。店員は奥に入っていき、しばらく待って戻って来ると「申し訳ありません、あいにく品切れでした」と悲しそうな顔をする(シルバーも品切れである)。まあ品切れと言うのはお約束だから、人気の無い「イエロー」でもいいですとOKした。実際の色はイエローと言うよりもゴールドのちょっと濁ったような色である。まあ色なんかどうせカバーをすれば見えなくなるんだから関係ないじゃんと思う。こう言う所は全然こだわらないのが私の流儀である。そうこうしていたら友人との待ち合わせの時間が近づいて来たので、アクセサリー類は後日買う事にしてその日は店を出た。気分は上々である。

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なんやかやで2、3日してから「画面保護フィルム」を買いに行った。色々あるが「サイズを間違えないように」気をつけながら眺める。そしたら材質がガラスで「硬度10H」のを見つけた。私は保護フィルムは硬いほうが良いと思っているので「これで決まりだぁ!」と速攻手に取った。おまけに「貼るピタ」とか言うアシスト機能がついていて「上手に貼れます」と書いてある、言う事ないじゃあないですか。ついでにHDMI用の短い1mタイプのコードも買った。私は以前 MacBook を外部モニタに接続した事があるのでこれで準備万端である。iPad が68800円、画面保護フィルムが3830円、HDMIケーブルが1000円ちょっとの出費だ。

さて家に帰って早速 iPad の初期設定から始める。これは iPad mini の情報を iCloud 経由で移動するだけだから簡単だ・・・と思ったが、なんだかんだ躓くものですねぇ。アップルのマニュアルによれば「クイックスタート」を使ってこういう風にやれば超簡単!と書いてある。で、ボタンを押したら最初にアイコンが出て来たとなと思ったらすぐに「電源コードを差してください」風なイラストが出てきた。私は最初っ方電源コードを差してスタートしてるので「あれ?、どゆこと?」と戸惑った。画面をスワイプしたりボタンを押したり色々やったが「うんともすんとも」言わない。

もしや電源コードに電気が来てないのかな?と思って「タップを差し替えたりスイッチを入れ直したり」大騒ぎである。すったもんだして何度かやり直したら、「何が良かったのか分からないが」突然初期設定の画面が出て来た。私のような年寄りが今頃アップル様に文句を言う筋合いは全然無いのだが、それにしても「言った通りに行かなかった場合の説明」が全く無いのはいただけない。特に「無言・無反応」は最悪である。もし指定通りに事が進んでいるのでなければ、例えば「もう一度やり直してください」とか「まだ○○の操作をされてませんがやり直しますか?」とか、なんらかメッセージが無いとこちらは不安で「あたふた」するのである。もちろん正しく操作が行われていて内部処理に時間がかかっているのなら「少々お待ち下さい」とか言って欲しい。若い人はこう言う事ってないんだろうか?

とにかく画面の指示に従っていよいよ「クイックスタート」に入った。指示通り iPad mini の Bluetooth をオンにして新しい iPad の傍に置く。そうすると iPad mini の画面に「クイックスタートのポップアップ」が現れた(来た来た!と大喜びである)。その次は iPad mini のカメラで、新しい iPad の「丸い画像」を写す作業になるのだが、これが初めてやる事なので「言われたこと十分理解できず」に相当苦労した。細かい模様をカメラで撮るのだが、スマホのカメラなど普段めったに使わない私には「位置決めが難しい」のだ。出来れば画像に「カメラに収める範囲を示す枠線」なんかを引いてくれたらいいのに・・・などと恨み言が出る。これが4、5分もかかっただろうか。

こういう作業は最近は YouTube で「実際に移行してみせる映像」が出ているようで、そういう映像を見て「イメージトレーニング」をしてから実行すると間違いがなくて安心だと感じた(どこまで面倒かけるんだよ)。出来ればアップルが「正規の手順」などを動画で流してくれると良いのだが、きっと私のような年寄りのデジタル弱者には「そんな余計なこと」はしてくれないんだろうねぇ、困ったもんである。実は今回も iPad mini に一度出たクイックスタートのポップアップ画面が「消えてしまった」ことがあった。その後何回もトライするが「今度は全然出てこない」のである、さあ困った。この時は清水の舞台から飛び降りる覚悟で両方の iPad の電源を一回切り、再起動して最初からやり直したら「出て来た」のだ。「ホッ、」である。

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まあとにかく全部の処理が完了し、いよいよ新 iPad のスタートだ!と勢い込んで色々やってみたら、これが「そうでも無い」ことが色々分かって来たのである。

1、メール
移行元が iPad mini で同じ iOS だから「そっくりそのまま」移してくれるのかと思っていたが、どうもメールが変なのである。iPad mini に残っている過去メールが新しい iPad にきちんと移行されてないようなのだ。試しにスマホから何種類かメールを送ってみたが、一番肝心なアドレスの記録が「2022年からパッタリ途絶えて」無くなっているじゃああーりませんか。急いでアカウントのパスワードを今一度確かめたりして色々やって見たら、どうやらスマホで使っている Gmail とメールがリンクしているようで、これが関係しているみたいなのだ(いつも面倒事は Gmail が引き起こす)。それで今度は Gmail の設定を色々いじくった結果、iPad のメールは何とか直ったみたいだが逆に Gmail のメールシステムがおかしくなってしまった。「もう、何とかしてチョ!」である。もう一つのアカウントはまだ復旧に時間がかかりそう・・・。

2、保護フィルム
こないだ買って帰った保護フィルムは、いざ取り付ける段になって「サイズが合わない」ことに気が付いた(オーマイガッ!)。売り場で色んな保護フィルムを見ているうちに「フッと魔が差したのか」間違えて10.2インチの旧型用を買ってしまったようなのだ、バカバカバカ!。外箱から包装まで破きまくっていたから今更取り換えるわけにもいかず、泣き寝入りである。仕方が無いからもう一度ビックカメラに行って、今度は「サイズを確認」して泣く泣く買って帰った。その帰りは私にとって「辛く長い道のり」だったことをご報告しておこう(まったくのアホ)。気を取り直して今度は慎重に外箱から取り出し、指示通りアルコールで画面を綺麗に拭いてから恐る恐る保護フィルムを画面にそっと落として・・・あっれー?

見ると画面いっぱいに「毒々しい気泡」がばっちりと入っているじゃああーりませんか!(大事故)

この気泡がまたやっかいで、気泡というよりは「フィルムに付いた跡」のように見えていて、いくら指で押し出そうとしても「全く動かない」のである!。なんだよ!(私は完全に頭に来た!)。だいたい「貼るピタ」って書いてあるから信用して買ったと言うのに「気泡の方はどうしてくれるんだよぉ」と叫びたくなるのを抑えのに必死だった(夜中にアパートでは隣に怒鳴り込まれる)。大枚3830円を、それも「2度までも無駄にした」というのは、流石に私にも記憶がない大失敗である。しかも完全に私の不注意によるミスなのだ。ガックシ・・・。今度はサイズは勿論のこと「絶対気泡がつかない」保護フィルムを買う事にするぞ、と心に誓った・・・

3、音が出ない
色々あったがみな済んだことである。とにかく過去は振り返らないというのが私の信条だ。で、外部モニタに接続して大画面で新 iPad を楽しもうとアップルの「デジタルなんちゃら」とHDMI切り替え器を取り付けてモニタに接続した。今回は何の手間もいらずにバッチリ iPad の画面がモニタに大写しになって思い通り上手くいったようである。それで調子に乗って「USBのスピーカー」も試してみようと、iPad の画面を「radiko」に切り替えた。そしたらこれが「うんともすんとも」言わないのだ。「デジタルなんちゃら」には電源とHDMIの差込口と、もう一つ「USBの差込口」がある。ところが接続する時に iPad の画面に「新しいUSB接続が検出されました。これはヘッドフォンですか?」というメッセージが出たのである。私はそれに対してうっかり「違いますボタン」を押してしまったのだ(ヘッドフォンもスピーカーも、接続的には同じじゃん!)。そのせいかどうか分からないが、その後スピーカーからは「何をどうやっても」音が出ないのである。もしかしたら私の買った「デジタルなんちゃら」が純正じゃなかったからなのか、あるいはHDMIと同時接続が悪いのか、それとも一度違いますボタンを押したが為に iPad 側が記憶してしまったのか。とにかく「iPad で外部モニタを使う」という考えは「諦める」しかない、という結果になってしまった。残念!

4、そもそもデカいし重過ぎる
これは最初っから分かっていた筈なのに、いざ使ってみると「余りにも重い」のである。iPad mini の時はそんなことは全く感じなかったが「iPad はマジ重い」のだ。気軽に寝転がって見る、というレベルでは「ぜえーんぜん」無い。もう、手に持っているだけで1分もしたら疲れるレベル、つまり「手に持って」何かをする、という考えは「無理、不可能」なんである(これじゃ iPad を買った意味がないじゃないですかぁ~)。結局、机の上でスタンドを立てながらラップトップのように使うしかないのである、ガァーン。なんかこの時点で既に iPad 買った事を後悔している自分がいた・・・

5、アップルの魅力が半減
私がアップルから抜けられない理由は、一つは操作の均一性だった。ところがアップルは何でもかんでも説明をしないで直観で操作させる癖があり、私のように会社に入ってからコンピュータを覚え、必要な操作は一から Windows で学んだ人間には「いまいち分かりにくい」のが難点である。まあ Windows も似たようなもんだが「まだ分かりやすい」ように思う(こないだはボロクソに言ってたのに)。しかし最近は中華系の機器も増えて世の中がスマホ主体になり、デスクトップの需要は業務用かゲーム用に限定されつつある。それがなんで困るかと言うと、あらゆる「設定」が複雑・難解になって、画面をいじくっていると「自然にできちゃう」ように作られているからなのだ。これが私のような古い人間には「何が何だか分からない」のである。誰かキチンと分かりやすいマニュアルを作ってくれると助かるのだが・・・。

だからPCみたいに「業務で使うプログラムを操作する」のではなく、スマホのように「共通のアプリを皆でダウンロードして楽しむ」機器においては、アップルの均一性も Windows の多様性と「余り変わらなくなった」という事である。

そして最大の魅力と思っていた「メール」も、とうとう「一から設定をやり直す」ことになってしまった。どうも最近のOSは「複雑すぎて」まず基本的なことを設定しようとすると「えらく面倒」なのである。私は何でも「シンプルが良い」と思っているが中々そういう良いメールソフトに巡り合えていない。そろそろメールソフトも「変え時」なのかな?と思う。

例の百年日記も魅力はそのままだが、なんか「無くてもいいかな?」と思い始めた。Evernote で新しく「自分で考えた、曜日式連年日記」を作って、並行してつけているがこれはこれで長く続ければ使い物になるんじゃないか、と考えている。どちらにしても日記なんてのは「読み返すことはそれほど無い」のだ。何も百年日記に拘る必要はそんなに無いんじゃないか?って思う。

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結論:スマホとデスクトップがあれば用は足りる

結局のところ、アップルで他のOSに代えがたいと思う機能は「Sfari のブックマーク」だけだったってわけ(淋しぃ~!)。まあこれは毎日使うものだから、使い勝手の良いものは重宝するとは思う。しかしそれが iPad じゃなくても良くなったのだ。何より重いのが欠点である。だから思うに、最初から iPhone 15 と Mac mini で行けば良かったんだ、今しみじみとそう思う(バカは前もって気が付くことが出来ないので、後悔する)。ちょっと失敗したかなぁ・・・

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まあ iPad はちょっと出かけた時、喫茶店などでブログを書いたり読書したりするのに使おう思い、日常使いは諦めました。そうなると3150円もした「カバー」もキーボード付きのちゃんとしたのを買った方が使い勝手が良い、となります。気泡の入りまくった保護フィルムも新しいのと取り換えなきゃいけないので、またまた出費が嵩みます。年金暮らしには痛いですが基本「私が浅はか」だったので「授業料」と思って今回は我慢しました。デジタル弱者は、誰か信頼できる人にアドバイスして貰うのが一番いいいみたいです(トホホ)。

そうそう、アップル製品で唯一素晴らしいアプリがありました。それは「メモ」です。これを気軽に、いつでも書きたい時に「サッと書ける」というのはPCには無い便利さである。外でも「自由自在」場所を選ばないし、いちいち電源を入れる必要もないから考えることに集中出来るのだ。これはイイ!。やっと自分の仕出かしたミスを取り返す方法が見つかったようである。iPad 万歳!



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