明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

日米ゴルフ観戦記(25)昨日は恐ろしく寒かった

2023-11-15 10:11:00 | スポーツ・ゴルフ

もう日本に美しい四季は無くなったみたいです。夏と冬だけ。そんな気候の急変に驚かされながらいつものようにテレビを眺めていたら、アメリカの女子ツアーが大変なことになっているんですねぇ、マジで。というのは実はルーキーの「勝と西村」は予選では何とか食らいついてはいるけど結果が出なくて、苦しい戦いを続けていました。私は何度か、西村がインタビューで泣きじゃくる姿も見ました。ツアーはやはり過酷ですね。ところがその西村はここ2、3試合でトップ10に入ったりして調子が上向きになり、ようやく本来の活躍が出来てポイント順位も大きくジャンプアップ、来季出場権は安全圏に入りました。西村の表情も笑顔が多くなりましたねぇ、喜ばしい事です。

一方の渋野は相変わらず調子が出ず、必死で頑張っている姿が痛々しいです。成績はポイントランキング80位のフルシードラインから残念ながら落っこちたみたいで、いよいよ来季は「スイング改造の是非」も含めて、まさに正念場となりそう。畑岡奈紗と笹生優花と古江彩佳は勿論余裕でクリアですから、渋野一人が「蚊帳の外」と言う訳です。で、もう一人のルーキーである勝はどうだったかというと、先週まで渋野と同じく80位ラインの辺りをウロチョロしていて気が気じゃ無かったのですが、何と今回「素晴らしい結果」が出て破顔一笑、いよいよ来年は初勝利も視野に入ってくるか?という最高の締めくくりでした。

今回勝は初日に7アンダーと爆発して、「単独2位」と絶好の位置でスタートしました。勝は元々パターがとても上手い選手で、それが突然トレーニングをしたら驚くような「ムキムキマン」に変身してツアーでも屈指の「飛ばし屋」になった、という経緯があります。アメリカでのスタッツはドライビングディスタンスが35位ぐらいで飛ばす方に入っているにも関わらず、パターが3位と「飛ぶし、パターも上手い」という良いことずくめの強い選手に育ってきているのです。ただ結果が出ていないのは「フェアウェイキープ率、パーオン率が悪い」からですね。古江彩佳の100%と比べてはいけないのですが、勝の場合は50%あたりを出たり入ったりの精度で戦っているので、どうしてもトラブルショットが多くなります。そこをパターで凌いでなんとか80位を狙える位置にいる、というのが正直なところでしょう。

その勝が今回はフェアウェイキープ率85.7%、パーオン率66.6%とびっくりするぐらいにショットが絶好調で、63、67、68、69(par70)の13アンダー7位Tでフィニッシュした訳ですから、まあ上出来というより「やっと実力が発揮できた」と見るのが良さそうですね。元々勝はアメリカのQシリーズでは上位フィニッシュしていたので力はある筈です。飛距離も今回は平均で286yと、ツアーの飛ばし屋の選手と遜色ない数字を叩き出しているし、得意のパターは29patと「4、5mの距離が片っ端から入る」という、言うならばストレスフリー状態です。特に後半だったと思いますが、グリーンをオーバーしてスタンド脇から砲台グリーンに向けて「こぶ越え」するという超難しいパットが、見事にスルスルっと入った時はそのミラクルなパットに「観客がどよめき」ましたねぇ、凄いパットでした。優勝には一歩届かなかったですが成績は7位と良かったせいか、歩き方も堂々と見えてカッコ良かったです。私はテレビの前で見ているだけですが、これで一遍にファンになりました。

もはや勝みなみはすっかりアメリカツアーに馴染んでいるといっても良いと思います。特にウェアの着こなしがアメリカっぽくなって、もう「雰囲気はアメリカ人」と見まがうかと思えるほどですね。特にスカートの短さは外人の「パンツ丸出し」の選手に負けていないと驚きます。これはすでに日本人離れしたレベルでむしろ頼もしいと言えるのではないでしょうか。試合後のインタビューで「最初は移動とか慣れない面もあったけど、来年はもう少し上手く出来るようにしたい」と言ってました。トレーニングも日本にいる時ほどは中々出来なくていたのでオフの間にしっかりやり、来季には十分な準備をして臨みたいと意気込みを語っていたのが心強いです。来週は最終戦、畑岡・笹生・古江・西村が出場なので、ここで「優勝!」なんてことが起これば日本のファンにとっては「素晴らしいクリスマスプレゼント」になると思いますので皆さん期待しましょう!

なお、TOTOジャパンクラシックで優勝した稲見萌寧選手は、来季アメリカツアーにデビューするらしいのでこちらも楽しみです。それにQシリーズの最終選抜も月末に控えているので「出場する選手のうち、もう何人かツアーカードを取得出来たら」いよいよ来季は「日本人選手の大活躍」が見られますよ。折角WOWOWに加入している私にしてみれば、願ったり叶ったりの素晴らしい年になりそうな予感がします。

来年は私のスイングも完成するといいけど・・・



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