明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

W杯やったるで!日本!

2018-06-28 21:45:00 | スポーツ・ゴルフ
ようやくブラジルが本調子になって来た。サッカーは嫌いじゃないが、Jリーグを見に行くほどではない。どちらかと言うとチャンピオンズリーグのファンである。今回のワールドカップはもちろん注目しているが、日本中で話題になっているのでブログを書くのは控えているのだ(私のブログなんか誰も読みはしないだろうという予測です)。ところが日本にもグループリーグ突破の目が出てきたので我慢できずに書いてしまった。テレビ観戦の一応の区切りとして、私なりのザッとした総括をしておこうと思う。キックオフまでの暇つぶしになれば幸いです。

グループA
ウルグァイが危なげなく突破、尻上がりに良くなってきて実力を発揮している。注目選手は勿論スアレスだ。FIFAランキング14位だから当然とも言えるが、70位のロシアが2位通過で、このランキングは余り当てにならない。エジプト45位サウジアラビア67位とウルグァイが断トツなだけに、サラーのいないエジプトに1ー0というのはちょっと予想外だ。個人的にはエジプトの頑張りが感動的で清々しかったと思っている。今回のワールドカップはどうもこのランキング通りには行かないようで、下位のチームが頑張る姿が多く見られたのは楽しい限りである。それでもウルグァイの実力は徐々に発揮されており、余裕のよっちゃんで決勝進出、ロシアが2位通過したのは、開催国効果もあったみたい。

グループB
ポルトガルとスペインが突破、ランキングはポルトガル4位スペイン10位だから順当とも言えるが、イラン37位モロッコ41位と意外と差がない。初戦はロナウドのハットトリック(同点を決めたフリーキックは圧巻だった)などでスペインと3−3のドローに終わったが、その裏の試合でイランがモロッコに勝って大混戦となる。決勝ラウンドに行けるかいけないかは3戦目のもつれ込んだが、引き分け以上で良いポルトガル・スペインは何とか残って一安心。だが内容はどちらの試合も接戦で、結果は薄氷を踏む思いだったのではないだろうか。アジアやアフリカのチームがワールドカップで活躍するのをみても、今更ながら世界の力の差は縮まっていると実感した。注目は勿論C・ロナウドだ。初戦のフリーキックを蹴る時のテンパった表情は、まさに全身全霊「入魂の一撃」である。ドラマで演じられるような「絵に書いたような結末」を演出する彼のスーパープレーは、サッカーという極上のエンタテイメントを我々に提供してくれる人気役者の一人である。

グループC
フランスが問題なく進出。11位のペルーが敗退なのは驚きだ。12位のデンマークが2位通過なのでこのグループは上位国がひしめいている。オーストラリアでさえ36位だからどこが勝っても不思議はないが、あっさり結果が出たようで拍子抜けの気がする。ペルーはようやく3戦目でオーストラリアに勝ったが、初戦でデンマークに破れたのが痛かった。実は私はこのグループには余り興味がなく、試合を見てないので何とも言えないのだが、実はレベルの高い試合だったのかも知れない。が、連日深夜の放送を生で見るというのは流石にキツイ。まあフランスチームのポグバやカンテやバランといった選手ぐらいしか顔を知らないので仕方ないのである。グリーズマンが凄いと前評判だが、どうも期待通りの活躍ではなさそうだ。

グループD
ここはアルゼンチンが死地からの生還を果たした地獄のグループである。アルゼンチン5位クロアチア20位アイスランド22位ナイジェリア48位で、最初は2位通過がクロアチアかアイスランドくらいの興味しかなかったのが、アルゼンチンがアイスランドと引き分けて一気に混乱の坩堝に迷い込んでしまった。サッカーはテニスなどと違って何が起こるかわからない、というのが現実になってしまったのだ。今回のワールドカップはVAR(ビデオアシスタントレフェリー)システムを採用して「より正確なジャッジ」を目指したようだが、その活用方法が十分に出来ていたかと言うと、まだまだのようである。特に、VARを見るか見ないかの判断がイマイチはっきりしなくて、監督や選手の猛抗議を受けているシーンが多く見られる。これは「VARをチェックする権利」の回数を制限し、主張が通れば回数は減らない、といいような「テニスまたはバトミントン式」を採用した方が良いと思う。ファウルにするべきプレーがそのまま主審の判断で流されてしまうのでは、真剣にプレーしている選手の側にしたらたまらないであろう。いままで主審の裁定は絶対だったが、VARの登場によってその権威が覆されようとしている。審判も人間であるから、実際に目で見て判断できない場合があるのはわかる。だがいまでは映像技術が格段に進歩して、あらゆる角度から「スローモーションやズームアップ」で確認することは、そんなに難しくはなくなって来ているのだ。ゴールやオフサイドの判定に関しては「絶大な効果がある」ことはわかっている。そのためにも、チェックする映像を会場内でも流すなりして「誰もが公平に確認できる仕組み」を作ってから審判が判断するようにしたら、より公明正大な判定が出るようになるだろう。一番厄介なのがペナルティキックの判断だが、素人目には「どうかな?」というのもあるように思う。この「選手の故意を判定基準とするファウル」の判定には、まだ実用化の途中ぐらいに考えるのがいいかも。どちらにしてもこの組は「メッシのアルゼンチン」が決勝に行ったので、とりあえずは良かったと思う。メッシ最後のワールドカップが、グループリーグで終わりだなんて誰も望んではいないだろうから。

グループE
優勝候補ナンバー1のランク2位ブラジルが何と6位のスイスと引き分けたから「リンダ困っちゃう〜」の始まりである。アルゼンチンは南米予選でも負けそうなところをメッシのハットトリックで何とか滑り込んだのだからある意味良く頑張っているとも言えたのだが、ブラジルは直前の親善試合でも華麗なゲーム運びで相手を圧倒している実力のチーム、こんな筈ではないのに点がなかなか取れないで引き分けてしまった。2戦目は背水の陣で臨んだのに、終了間際のギリギリでのコウチーニョの弾丸シュートで「やっと勝った」ありさま。コスタリカ23位セルビア34位と結果はランキング通りになったが、2戦目の試合終了時のネイマール号泣が示した「国民のプレッシャー」の凄さは、サッカー大国ブラジルの負の側面を表していると言えよう。なまじ優勝候補と言われていただけに、グループリーグで格下チームと引き分けることなど許されないのである。サッカーもスポーツなのだからもっと気楽に楽しんでやればいいのに、と思ってしまうのは真のサッカーファンではないのかも知れない。もともと不満の多い労働者階級のスポーツから発展したサッカーだけに、応援する側の気持ちも半端ないのだろう。選手に自分の人生の夢を託して燃え尽きるというのはサッカーでは有りがちなのだろうが、ちょっと依存度が過ぎるように思えるが如何だろうか。私はネイマールが注目だが、他にもカゼミーロ・マルセロ・コウチーニョ・ウィリアン・ジェズス・フィルミーノ・パウリーニョなどなど、綺羅星の如きスター軍団は健在である。ブラジルサッカーが本領を発揮しだしたセルビア戦などは、どこからでもボールを奪って速攻を仕掛け、狭いエリアでも高い技術でガンガン攻めていく攻撃力が爆発して、まさに「これぞサッカー」という魅力全開の試合だった。優勝はまだ占うには早すぎるが、私はブラジルの一押しである。決勝の相手は当初予想したのが「早々と消えてしまったドイツ」だったが、準決勝4チームの予想「ブラジル・アルゼンチン・スペイン・ベルギー」の中からウィナー誕生、となれば最高である。当たるかはずれるか、お楽しみだ。

グループF
ここでも大いなる番狂わせがドイツを襲った。前回優勝国がグループリーグ敗退というのは、実はよくあることなんだそうである。ランク1位のドイツがメキシコ15位に敗れる大波乱、ここから転落の道は始まった。2戦目のスウェーデンには勝ったものの、後半45分過ぎてようやくクロースのフリーキックが決まり逆転。ポルトガル・アルゼンチン・ブラジルに次いで「ドイツもやっとこさ」のドラマチックな勝利となった。私も深夜にもかかわらず生で見て感動した。これで一先ず死地は脱したが、ドイツ3点メキシコ6点スウェーデン3点と並んで勝負の3戦目を迎える。まあ最後の相手が57位で2試合連敗中の韓国だからドイツの決勝ラウンド進出は堅いと思っていたら、メキシコがスウェーデンに3−0で負けて雲行きが怪しくなって来た。生放送の終わりの方では、見ている方が苦しくなるほどの緊迫感と焦燥感それに無力感が伝わってきて、「とても見てられない」と感じたことを告白する。まあ、これがサッカー、これがワールドカップの現実である。ドイツ全盛の時代が終わって、これから下剋上の戦国時代が始まるのだろうか?それにしても韓国は「喜びすぎ」の気がする。優勝したわけでもグループリーグを突破したわけでもないのに、北朝鮮喜び組もかくやと思える程の「あの歓喜」はなんだろうね、見ている私でさえ一気に興奮が冷めてしまったのは、「気に入らない韓国が主役」だからというのもチョットはあるかも。

グループG
ここは余り興味がないグループ。イングランドとベルギーは危なげなく決勝へ。まあランクから言っても順当だと思う。明日29日にイングランドとベルギーが直接対決する。どちらが勝っても決勝ラウンド進出は決まっているので、興味はサッカーの質の高さぐらいしか思い浮かばない。ベルギーはキーパーのクルトワをはじめとして、デンベレ・デブルイネ・アザール・ルカクと並べると壮観である。イングランドのハリーケイン・スターリング・バーディー・ラシュフォードと比べると、だいぶベルギーに分があるようだ。私はルカクの決定力を高く評価しているが、打ち合いの末にベルギーが勝つんじゃないだろうか。あくまで私の期待を込めての予想である。

グループH
さていよいよ我らが日本61位が、決勝ラウンド進出を掛けて最終決戦を挑む。相手はランキング8位のポーランドだ。ところがこのポーランドが連敗して、勝ち点0でもうすでに敗退が決定しているというから「ラッキーじゃああーりませんか皆の衆!」。セネガルに破れたことでケチが付き、肝心の第2戦は「初戦を落として怒り狂っている手負いの野獣」と化したコロンビア16位との戦いで、最初っから精神状態がヤバイ相手では常識人のポーランドでは如何ともし難いのである。結果は皆さんご存知の通りで国中が沈み込んでいるというお通夜状態。ドイツに比べればまだ良いほうだが、それにしても61位の日本が決勝ラウンドにいけたら奇跡かも。しかしネットを見ていると西野監督がベンチスタートの本田からいろいろ吹き込まれて「乾を外す」という話が飛び込んできた。2戦目をセネガルと互角の戦いをして意欲が頂点に達している日本の「今までいなかった初めての点取り屋」を外すなんて、西野監督は気が狂ったとしか思えないぞ、マジで。私は選手を入れ替えるのは戦略的にありだと思うが、よりによって「何で乾なの?」と耳を疑ったのである。何でも、本田の奇策を真に受けて先発選手の大幅入れ替えを考えているのだという、バカじゃないの?。どうも本田は気に食わない選手の一人だが、最後の最後で「とんでもないこと」をやってくれたみたいだ。むしろゴールキーパーのコメディアン川島を代えて中村航輔にすべきところなのに、何をトチ狂ったか「乾」だって・・・。川島は「今度は自分がチームを助ける番だ」と自覚の全然無い、訳のわからないことを言ってるようだが、そもそも「今度がない」のがワールドカップだって知らなかったの?

私の「怒り」の予想スタメンは、キーパー中村・バックスは右から酒井宏樹・吉田・昌子・長友と4バックにしてまず守りを固める。それから中盤を原口・大島・柴崎・乾で攻撃と防御をバランスさせる(長谷部は疲れがピークだというのでベンチにした)。前は大迫と岡崎の4−4−2で行く。なぜなら大迫のポスト一人では、体格のいいポーランドのDFを振り切るのは難しいと思うから。ここは岡崎のアグレッシブなランニングと裏を取るプレーに期待したい。本田はイメージで存在感を出そうとしているが、長い距離を走らずキープしてパスを配給するだけのFWではポーランド相手には通用しないだろう。まあ日本人全員が勝手にスタメン組んで騒いでいるのだから、私も「試みに組んでみてもいいかな」と思ってやってみた。いずれにしても12時には運命のキックオフがスタートする、考えてみれば、この先決勝までは「恐ろしく遠い道のり」である。「千里の道も1歩から」なんて、意味不明のことわざで慰めてみても何の役にも「たちゃーしない」のだ。もうゴールを決めるだけ、それに尽きる。侍ジャパンよ、大和魂を見せてくれ!(ちょっと戦前回帰したかも)

私はテレビの前で缶ビールを飲みながら、乾が2試合連続ゴールを叩き込む瞬間をひたすら待っているだろうけど。



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