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明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフはセカンド勝負(3)インパクトの考え方

2022-04-20 20:41:32 | スポーツ・ゴルフ

私のような頭でっかちの初心者にありがちな悩みが、この「分かったつもり症候群」である。練習場でボールを打っていると、良い時はバンバン飛ばせて「これでスイングは完成した」などと気が大きくなるのに、ちょっと何かが狂うと「すぐシャンク」の地獄に戻ってしまうのだ。何かが間違っているのだが、その「何か」が分からない・・・。これじゃ何時まで経っても「初心者」を抜け出すことなんか出来ないではないか!、と落ち込む。これを今まで、私はずっと繰り返していた。当然ながら、万年初心者のままである。ああ、何故まともにインパクト出来ないのか、その原因をハッキリさせることしか解決の道は無い!。

というわけで、何時もの通りに YouTube で何かヒントがないかと一心不乱に探していたら、偶然「井上透コーチ」の動画に行き当たった。井上コーチの説明で間違いが解決したというわけではなく、動画を見ていた時に「ふと、別のある事に気がついた」のである。

それは、インパクトは「ヘッドをぶつける」のではなく、「フェースに乗せて放り投げる」が正しいのではないか、ということだった。極端に言えば、フェースにくっつけてから、「目標に向けて投げる」感覚である。勿論、感覚的にそうだと言うだけで、実際はコンマ何秒という時間に球はフェースから離れていくから、大して違いはないのだが。でも、そう考えることにより、「インパクトの意識」は全然違ってくるように思えたのである。私は球に当たるまでのクラブの軌道をあれこれ考えて練習していたが、この「引きずる感覚」でスイングを見直すと、意識的には「球が飛んで行く」方向に意識が集中するのだ。つまり「当てる」ことを忘れて、飛ばすことに「力が入る」のである。その結果、スイングの形が劇的に変わる!、というのが私の目論見です。

もう少し詳しく説明すると、井上コーチの動画を見ている時に「インパクト・バッグ」をクラブで叩くシーンがあったのだが、その時の「姿勢」がヒントになったのである。チョンチョンと軽く当てている時はスイングの形も手打ちになって体の回転がなかったが、少し力を加えてクラブが当たった後に「ググッと押し込んで」いく時は、体も回転していて目標方向に向いている。何と私の理想としている「ハンドファースト」の形が、意識せずとも自然に出来ているではないか。私はそのことにハッと気がついたのである。今までのインパクトのイメージは、まず「正確に当てる」ことだった。これを追求していくと「ぶつけるだけ」のインパクトになってしまう。そうなるとどうしても当たる瞬間に「スピードを落として」正確に当てる意識になりやすい。本来は、インパクトでは「前後30cmくらい」をヘッドでなぞるようなイメージで「動かし続けていく」のが正解じゃないかと思う(井上コーチも、ヘッドは動かし続けなければダメだと言っていた)。極端に言えば、ボールをヘッドに乗せたまま「引張り投げる」とイメージすると、本来のインパクトに近くなるのじゃないだろうか。これは、最近の「改造後の渋野日向子のスイング」を見て、ぼんやり頭に残っていたスイングでもある。渋野はインパクトの後にも「同じスピードで振り続けている」ように見えた。

当然だが、スイングは「当たる瞬間に最高速」になるのが一番飛ぶ。だが殆どの場合には、惰性で「フォローが伸びて」見た目にカッコイイ力感のこもったスイングになる。だから、良く「ボールの先で最高速になる」ように振れ、というレッスンも出てくるわけだ。だがこれは実際は理に叶っていて、ボールの先で「ブンっ」というスイングをすると、インパクトが長くなって「スピードが落ちない」のである。本当はインパクトでブンっというのが一番飛ぶわけだが、それでは「当たり負け」してしまうので、ボールの先に意識を持っていくために言っているだけなのだと私は解釈している。

インパクトで「ボールを引きずる」ことのメリットは

① インパクトでは体を開き、そこから「引っ張る」ことで右半身の姿勢=ハンドファーストが作りやすい。

② 自然に右手が押す形になるので、地面に対してクラブを「ダウンブロー」に振ることが出来る。私はずっと「すくい打ち」に悩まされていたが、「当たった後」に本当のインパクトがあると考えることで、この悪癖は治りそうである。

③ 力を入れれば入れるほど前傾角度が深くなって、起き上がりや突っ込みなどの悪い癖がなくなる。

④ 引っ張ることをイメージすることで、左手を主体に使うことになる。

以上、全て良いこと尽くめである。

私の悩みの大半を占めている「シャンク及び当たりが悪い」の2点については、インパクトゾーンが長くなることで方向性が良くなり、トップが多くて当たりが薄かったのは「インパクト時間が長くなって、分厚い当たり」になる、と期待している。

早速に練習場に行って「考えていること」の効果を実感したいのだが、果たしてそう上手いこといくだろうか。そんなことを考えているうちに、ふと「一つのアイディア」が頭に浮かんだ。それは、打つ時にボールをじっと見続けて頭を動かさないのではなく、野球でバッターが球を打つときのように、目標の方向から「飛んでくる球を目で追う」ようにトレースしてきて、それに合わせて体を動かして迎えに行き、ダウンスイングでインパクトにクラブが下りてくるタイミングで、丁度トレースした目線が「置いてあるボール位置に戻って、クラブと合体する」という、至極分かりやすい打ち方である。ポイントは、ボールが飛んでくるイメージを頭に浮かべて、それを「インパクト位置」まで戻すことだけだ。

この動作のメリットは、遠くから地面に低く飛んでくる球を「目が追う」イメージなので、

① 前方から飛んでくる球を打ち返すために、自然と「力を入れて打つ」ようになる。止まっている球を打つとどうしても「当てること」に集中しやすいが、飛んでくる球を打つとなれば、必ず「振ること」に集中せざるを得なくなる。

② 球が動いていると想定して打つので、自然と体が反応して「正しい位置」に動くようになる。止まった球を打つ場合は自分の姿勢が中々思うように動かないが、飛んで来る球を打つという準備動作が入るので、より「下半身が動き」やすい。

③ 球が飛んでくるので「球を跳ね返す」意識が出て、目標方向に飛ばしやすい。これは方向性に悩んでいる人に取っては願ってもないことと言える。

④ 前からくる球を打つのだから、「右手を伸ばして当てる」という意識はない。右手のコックをインパクト前に解いてしまうのがアーリーリリースであるが、飛んでくる球に「打ち負けない」ようにする意識が働いて、むしろ右肘を曲げてインパクトするようになる。

以上だ。これは実際にやってみて、その効果が出るかどうか、試してみたい。

まあ、色々つまらないことを考えているが、とにかく「当てる」と考えると人間どうしても「手を真っ直ぐボールに向けてしまう」性質がある。目と手を「一直線にして」正確に当てようとする本能なのだ。これが 「アーリーリリース」の本当の原因である。だから当てようとしては「絶対いけない」。当てる瞬間をイメージするのではなく、言わば「インパクト直線」というような架空のゾーンを考えて、その直線上をヘッドでなぞることを意識した方がいいと思う。そのためには、最初はウェッジを持ってゆっくり大きくスイングしながら、「地面を10cmぐらい引きずって」ボールを飛ばす練習をするのがいいと思う。上手く引きずれたら、徐々にスイングを早くして7番アイアンあたりまで練習できたら、御の字である。

さて、私の新打法はどうなることでしょう。結果は後日報告します。


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