明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

世界で唯一日本でなら社会主義が成功する

2016-03-02 20:00:04 | 今日の話題
過去幾度となく生まれては消えていった社会主義の体制。今、純粋に社会主義の国は数えるほどしか無いとも言える。だが中間的な社会主義は中国をはじめとして割とこのところポツポツと評価されて来ているんじゃ無いだろうか。アメリカ大統領選挙でも話題になっているサンダース氏などの掲げる国の体制は、若干ソフトな社会主義である。

よろしい。ここで私の考える社会主義をきちんと定義しておこう。何事も最初が肝心である。

1 平等
個人の能力の違いを認め、得意不得意を認め、強者弱者のある事をみとめる。これは疑う事のできない事実である。だから評価も優劣があって当然とする。ただし、それは何かを行う能力についてであり、人間一人ひとりの尊厳には差が無いとする。その意味で、人間は平等である。

2 自由
何を職業とするかは個人の選択に任せる。生き方は人に強制されるものではない。社会が求めるものであれば多くの人が集まり、その中で人よりも上手くできる人が高い評価を受け、より良い生活を送れる。この点は個人主義の良い部分である。人間には楽しく生きる権利がある。小さな夢を現実のものとするのは、人間の努力であるからである。

3 土地所有権
この点は明確にして置きたいが、所有権は大幅に制限すべきである。まず土地と不動産は、国のものとし個人の所有権は無くす。全部レンタルすれば良い。価格は当然上下があるが、そもそも住むところに差が付くのは都市設計に問題がある。交通機関と仕事場と消費設備が適切に配置されれば、そんなに一箇所に集中することもないだろう。これは新しい仕組みである。

4 労働力と資産
持っているだけで価値を生むようなもの、例えば金融業は利子または利益を取ってはならないとする。お金をいくら持っていても、1円の利益をも生まないとするのである。利益は労働によってのみ生まれる。人にお金を貸して利子を取る、これが資本主義であるが、諸悪の根源という考えが段々拡がってきている。資本は何も生まない、これは新しい仕組みである。

5 市場原理
島根で100円のものを東京に運ぶと500円で売れる、これが市場価格である。しかし少し変だ。島根では需要に対して供給が多過ぎるから100円だが東京に持ってくると逆になって500円になる。日本全体の需要と供給のバランスを常に見ていれば、全国どこに行っても150円で買えるようになると思う。これを調整するのが国家需給バランス庁である(ベタな名前だ)。

6 多様化
最初はメチャクチャなことになると思うが、10年もすると落ち着いてきて、多様化の時代に入る。スポーツやダイエットや趣味が大人気になり、贅沢が今ほど羨ましいとも思えず、お金持がいなくなり、病気が減って人々が笑顔になる。

以上、荒削りだが私の意図は伝わっただろうか。こんな事出来るはずがないと思う人は、ちょっと考えて欲しい。日本人て、世界からとても無理と思われていた事をいくつもやってきた信じられない民族ではないか。もともと社会主義が性に合っている民族である。「職人」に社会の基礎を置く日本のシステムは、資本主義・個人主義より労働主義・社会主義の方がピッタリくるのである。

私のアイディアは単純である。人間が生きて行くのに必須のもの、それを生み出す為の資産を社会の共有にするだけである。それは持っているだけで価値を生む、だから社会資本である。個人の所有権を認めることから全てが狂ってきた。ここでもう一度、原点に戻ってやり直すべきである。

世界は先進国が衰退し後進国が躍進しての繰り返し。先進国は衰退したあと平衡の時代に入って全体がレベルアップする。そのとき方針を誤ると日本ような島国弱小国は立ち直れない。今こそ日本が世界で初めて「先進国の社会主義」を実現する時である。金持の資産を労働者と福祉に吐き出せば、充分にやって行けるのだ。全ての平均以上の金持は、自分の資産を寄付すべきである。日本人なら、それが出来る。それが「おもてなし」の国、日本である、と言いたい。ま、思い込みに過ぎないけどさ。

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