明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフの愉しみ(44)やっぱりハンドファーストは出来てなかった、ああ惨め・・・

2023-07-11 15:09:00 | スポーツ・ゴルフ
そしたら、ビデオに写っている私のスイングは「まんま真っ直ぐシャフト」の、シャクリ上げアマチュア・スイングだったのだ、全く変わってない!(無力感が込み上げてくる・・・ああ)。そこで私が何故ハンドファースト・インパクトが出来ないのか、今回は徹底的に「根本原因から」解明してくことにした。飛距離を伸ばすのは一先ず置いといて、ハンドファーストを作ることに全精力を注ぎ込む事にしたのである(背水の陣だ!)。

YouTube に溢れている「ハンドファーストの作り方」などはひとまず全て忘れて、自分の頭で考えてみることにする。そこでまず今回出来ていると思ったハンドファーストが、実際は前と変わらない「真っ直ぐ当てる」スイングだった「理由」を考えてみた。それは「インパクト体験が真っ直ぐだから」である。どんなにハンドファーストを作ろうとしても、結局は、当てる時に「最も飛ぶ筈だ」と思っている形が「まだ真っ直ぐ」なままなのだ。

1、インパクトのイメージを変える
私はボールを叩く時、「パチンとぶつけて飛ばす」イメージでやってきた。その為には身体に力を入れ、肩から腕までを硬くして、ボールに当たる衝撃を「遠心力で跳ね返す」ような動きを練習してきたのである。当然、クラブシャフトは「真っ直ぐ」になる。昔はどうしていたのか思い出せないが、多分ずっと変わってないのだろう。歳を取って体にバネがなくなったせいで飛距離が落ちたのだ。これは、当たる瞬間に全部の力を使ってしまう打ち方である。本来、ボールを飛ばす為には「ヘッドが当たってから」、ボールに更に力を加えて「押し出して」いくのが正しい。つまり、ピッチャーがボールを投げるときに「最後に、指の力でスピードを出しているように」、ボールに身体の力で衝撃を与えて「更に、最後の一押し」を加えるのである。女性や子供の投げ方を見ていると、指を使わない為に「腕で投げようとして、肩から投げにいって変な投げかたになっている」ことがわかる。指の力というのは相当な力なのである。その指の力を最後に加える為には、クラブが「ハンドファーストに当たっていなくてはならない」ということだ。この最後の一押しが、飛距離を伸ばす原動力である。クラブが真っ直ぐ当たったのでは、「それ以上」力を加えることは出来ないのだ。

ハンドファーストの力学的正統性を確認したのは良いが、どうやってイメージを変えていくか。それが問題である。まずハンドファーストを作る前に、その「直前の形」を決めることにした。ジェット機が飛行場に入っていく感覚である。クラブはアイアンを使用。但し、ボールが両足の中間に置いてあることとする。

①普通にボールにアドレスする。両腕は脱力し、右手の方が下なので、右腕はやや曲がって右肩が少し下がっている状態が正しいアドレス。

②ヘッドの位置を変えずに、クラブを20センチくらい目標方向に出す
この時、胸は30度くらい開き左肩も上に上がっていて、この態勢が一番力が出る(私の場合は、であるが)。この時、フェースは当然開いてしまうので、左右の手首を捻って、フェースを目標に向け直す。すると「あーら不思議、ハンドファーストが出来ている!」となる。しかし、ここからが難関なのだ。インパクトが「パチンとぶつけて終わり」のイメージを持ったままだと、「格好だけのハンドファースト」になり、結局クラブは「最後は知らないうちに真っ直ぐ」になって当たる。今回の失敗はそれである。今度の練習では、「ピッチャーの投球モーション」を意識した。

③インパクトの直前までは右手に力を入れず、左肩の回転だけでクラブを引っ張り下ろす
ピッチャーがボールを投げる「直前の態勢」である。ボールを投げる最後の切り札は「指」なのだ。で、その指を最大活用する為に、右手は当たる直前まで「温存して」おく。これがアマチュアには難しい。まずはインパクトイメージを「ボールを投げる」イメージに変えて打ってみること。その意識が出来るまで、どんなに変な球が出ても諦めず続けること。まあ、周りの人からは「何だ、この人?」と思われるので、右端の打席で練習するのが良いと思う(私の経験から)。

④インパクトでヘッドがボールを捉えた瞬間に、右手の人差し指で「バァーン」と投げる
その為に、右手の人差し指の第三関節(一番根元の所)が飛ばしの「キモ」になる。昔タイガーが同じところに絆創膏を貼っていたのを思い出した。ここを使わなければハンドファーストは打てないのである。指でボールを投げるイメージができるまで、ひたすらボールを打つこと。イメージは考えて出来るものではなく、身体に染みついていなくては使えない。その為には、ひたすらボールを打つのみである。

以上でようやく練習方法がわかったので、早速、双伸ゴルフ練習場で2時間打ちっ放しの間中、7番で130ヤードしか飛ばないスイングを「ひたすら」打ち続けた。しかしどうも、私は指の力が弱い。勿論身体の柔軟性もバネもないから、左手の引っ張る力も弱いのである。だから以前からやっていた、体を固くして「パチンと打つやり方」の方が断然飛ぶような気がする。それでついつい飛ぶ方のスイングをしたくなるが、ここは誘惑に負けず、我慢をすべきだと観念した。正しいスイングで飛ばないのであれば、筋力とか柔軟性とか、またバネとか反射とか、そっちを鍛えるべきだろう。とにかくインパクトイメージが大事だと自分に言い聞かせた。

女子プロは筋力が無いのに、筋力がある男達よりも遠く「250ヤード」も飛ばしているのは何故かという議論がある。私は基礎体力とスイングだと思う。腕立て伏せや腕相撲は男の方が断然強いが、テレビのトーナメントでの彼女等のスイングを見ていると、「ゴルフに必要な力」は全然女子プロの方が「ある」と感じた。飛ばすのに必要な力が「無い」のにボールが「飛ぶわけが無い」。笹生優花のトレーニングの一部をテレビでやっていたが、5キロだか10キロだかのウェイトを付けて、階段を50段も駆け上がるトレーニングを毎日やっているという。他にもウェイト系のトレーニングを「これでもか」とやっていて、もう完全に「ムキムキ」状態になっている感じだ。これじゃ飛ぶのは、当たり前じゃん。そんなトレーニングはとてもやれない私達には、「正しいスイング」だから「飛ぶ」というわけじゃ無いことを「受け入れなきゃ」ならない(悲しいよ〜)。小中高と毎日のように練習してきた野球選手の「プロ」が、ようやく140キロ台の速球を投げるというだけでも凄いのに、大谷翔平は160キロを軽く出しちゃうのである。それを思えば、私が7番アイアンで140ヤードしか飛ばないのも「当然といえば当然」なのだ。受け入れましょう、もう歳なんですよ!

まあ、一応ハンドファーストの練習方法は「掴めた」と言っても過言ではない。私はしばらくこれで練習することにした。但し、こないだはシャンクやら引っ掛けやらを連発していたので、「真っ直ぐ飛ぶ練習」も同時にやることにする。

2、まず下を向く
体重をやや爪先に近く置いて、身体を少し右に傾ける。真上から見下ろすと、どうしても身体の回転方向が「横回転」になりやすい。肩はあくまで「縦回転」するのが正しいので、垂直回転のイメージでバックスイングする。

3、上体を十分に捻る
バックスイングの方向は、右というより「上に引き上げる」のがイメージ的に正しいと思う(バックスイングは人にもよると思うが、私の場合はこれが調子良い)。まず高い位置に上げることを意識し、左手を後ろに遠く伸ばして、右手を背中の後ろに引くようにする。この時に左肩が「顔を追い越して」いれば最高である(無理しない程度である、分かっていると思うが念の為)。そうすれば左脇腹は自然と折れて、左側屈の形になる。しかしゴルフは「ねじり上げ」のスポーツでは無い。ねじるのは「パワーを得る」為なのだから、自分の柔軟性「以上のねじり」は百害あって一利なし、である。大体、老人なんだから、骨粗しょう症の肋骨を折るのが関の山だ。適当なところでやめておく事(これ、自戒です)。

4、トップでクラブを倒してシャローに入れる
これが今回練習していて上手く行った方法である。要はタイミングとクラブの寝かせ方だ。目的は、ピッチャーがボールを投げるときに「最後にクイッと反動をつけるアレ」である。反動をつけるのに肘を前に出すように、「さあ打つぞ」という形に持っていくのが「寝かせる本当の意味」だと私は思っている。だから寝かせることではなくて、右手人差し指の「第三関節にしっかりシャフトが乗っている感じ」を意識しておくこと。そうすれば、左手首掌屈と右手首背屈の形が自然と出来て、打つ体制が整う寸法だ。実際はタイミングをいろいろ変えながら、自分に合った方法を見つけるしかない。肝心なことは、あくまで脱力していること。ユルユルに握っていて、尚且つシャローに入れるのが正しい。シャローにすると、クラブを右手で打ちに行くことがなくなるので正確性が増すし、スイングスピードも上がる。何より「ボールを投げる感覚」が作りやすいと感じた。左へ引っ掛けるのも防止できるようである。

5、クラブを引っ張る
ダウンスイングは左脇の伸びと左肩の回転で引っ張り下ろす。なお、ダウンスイングは右の方、なるべく遠くの位置に下ろすようにすると「引っ張る距離が増えてスピードが増す」。右手で叩くのであれば身体の近くに引き付けて振った方が有利だろうが、左手で引っ張る方法では「遠くに下ろす」方が有利である。これは考え方だからどちらが有利とも言えないが、右手で叩く打ち方では「クラブの性質上、コントロールが難しすぎて素人がやるのは無理」と書いてあった。右手一本で打つより、左手一本のほうが「飛ぶ」のは経験上も確かである。それは左手で引っ張られているからこそ、ヘッドの運動方向も安定するという物理法則なのだ。その為には、ある程度のスピードで左肩を回転させないと、シャフトが引っ張られる状態にならないので注意すること。十分引っ張られていて右手が脱力していれば、理屈の上では「ダフる事はない」。

6、インパクトまで右手首は曲げたまま
右手の人差し指にシャフトを感じたまま、インパクトまで脱力しておく。そうするとクラブを左手で引っ張っている関係で、否応なしに「クラブは遅れてきて、タメが作れた状態」になっている筈である。もし、なっていなかったら、右手に力が入っている証拠になる。勿論タメが出来ているかどうかが大事なのではなく、シャフトが遅れて来ることが必要なのだ。もし遅れて来なければ「最終的に指で飛ばす」ことが出来なくなってしまう。最後の「ボールを人差し指で投げる」動作を行う為には、必ず「人差し指が後ろに引っ張られている感覚」がなければならない。シャフトを引っ張りながら、手首は柔らかくユルユルに保っておく。これが難しいところだ。

7、ヘッドがボールに「当たってから」、右手を伸ばす
ボールを飛ばすのは最終的に右手の「人差し指」である。プロの連続写真を見てみると、必ずフォローで「腕と親指が一直線」になっている。これは右手の人差し指を低く押し出しているからだ、と私は考えている。この形ができていれば「完成」だ。右を向いて左脇を締めれば、確かにダウンブローにはヘッドを入れられるだろうが、ハンドファーストにはなりにくい(と私は思う)。何より、ボールに当たってから「更に指を使って投げる」為には、右を向いていては「投げられない」のだ。力を出す為には、胸が左側に開いて「右腕に振るスペース=余裕」が必要である。

余談だが、よくフォロー側でビュンとなるように振ること、とレッスンで先生に言われることがある。しかし、ヘッドがボールに当たる時に、スイングスピードが最高速度に達していれば良い筈だ。そうでなくフォロー側で最高度に達するスイングでは、インパクトでは「最高速度になる手前の速度」になってしまう。ボールが飛んで行った後に最高速度に達しても意味ないのではないか。これは一般には、最高速度をフォローで出す「つもり」で振れば、ボールに当たった衝撃にも負けないで、力が伝えられるということを表している。最高速度を出し続けられる時間は、案外短い。それで最高速度よりやや低い速度でボールに当たり、その瞬間に「グッと力を入れる」ことで結果的に、最高速度まで「力が加えられ、スピードアップする」という理論である。確かに理屈はそうであろう。だが私はむしろ、インパクト時に「人差し指で強く弾いている」から、結果的に「インパクト後にビュンと音がするのだ」というのが正しいと思う。練習も本当の意味がわかってないと、期待した効果が出ないという話である。

以上、「ハンドファースト、無理くり獲得しちゃう作戦」でした。取り敢えず「完成するまで」脇目も振らず、クラブを振ることに専念します。結果は後日のお楽しみに。


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