明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

今日の視点(40)円安とデフレを考える(上)

2024-05-25 12:08:35 | 私の意見

1、前書き
私はたまにラジオで茨城放送のダイバーシティニュースというのを聞きながら寝に付くことがあります。こないだも「藻谷浩介」が円安の実態を話していて、世間一般に言われているのとだいぶ違うなぁ、と思いながらスヤスヤ寝てしまいました(何故かこの日は寝付きが良かった)。藻谷浩介は以前「里山」についての本を読んだ事があって、中々鋭い観察をする人だなぁ、と思っている気鋭のエコノミストです。

翌日起きてから話の内容を思い出そうとしたのですがうろ覚えで、肝心な所は全く思い出せませんでした(今に始まったことじゃない!)。大事な話は寝ながら聞くもんじゃないな、と反省しきりです。それで円安のことをグルグル考えていたら、突然一つのアイディアが閃いた訳です。私にしては結構いいアイディアだなと思い、早速ブログに書いてみました。

テーマは円安とデフレから脱却する秘策とは?、です。これを「ハイブリッド式国家構想」と名付けようと思います(どゆこと?)。まだ思いついただけのアイディアなので細かいところは詰めてませんが、たまにはこういう夢を描いてみるのも面白いと思ってアップしました。

そもそも経済は私の大の苦手分野で、何をどうすれば狙った効果が得られるのか、数学のような「一つしか正解が無い世界」と余りにも違うので、円安とかデフレとか言われても全然分かりません。なので解決策もトンチンカンで荒唐無稽な話になると思いますが、少々我慢しつつお付き合い頂ければ幸いです。

まあ、こういう素人の思い付きみたいなものを最初っからダメ出しするのは簡単ですが、「じゃああなたに何か他のアイディアがありますか?」と聞かれた時に提示できるものが何も無いんじゃ寂しいじゃありませんか。だとすれば一度位は話を聞いてみようとしてもバチは当たらないんじゃないかな?、というのが私の考えです(随分と自信たっぷりな物言いだねぇ)。聞いてから間違いを指摘するもよし、勿論聞かなくても全然構いませんがそろそろ「新しい経済学」が出て来てもいい頃だと思うので、ここらで一度立ち止まって「じっくり考えてみる」のも一理あると思います。何も円安やデフレの話題は経済学の先生やエコノミストの専売特許ではありません。我々も勉強して自分の頭で考えることが大事だと思います。

というわけで、私のアイディアが皆さんにとって「経済を考えるちょっとしたキッカケ」になれば幸いです。それでは本題に入りましょう。

2、私の現状分析のレベル
基本的に物の価値は2種類あって、本来は個々にバラバラである「所有者にとっての価値」と、買いたい人と売りたい人が取引をすることで決まる「公的な市場価値」があります。例えある人が1万円で売りたいと思っていたとしても、買うほうが8千円の価値しかないと思っていれば取引は成立しません。しかし売りに出る品数が1つで買いたい人が多数いた場合はどうなるでしょうか?。3人の希望する買値の平均値が9千円だったとすれば、売り手もこの品の市場価値は大体そんなもんだなと理解して、その値段で売るでしょう。さて、実際に売り手が9千円の値段を提示したとして、買いたい人が3人手を上げた場合はどうなるか。

① クジで1人を選び、値段は同じ9千円とする(ジャンケンが一般的)
② より高い値段を出す人がセリ落とす(売り手は儲かるけど、そんなことするんなら他所に行く、となる可能性もある)
③ 買う人同士で話し合い、1番必要としている人が買う(まあ一番買う気満々の人です)
だいたいこの3択です。でも、隣で同じものを8千円で売り出す人が現れたらどうなるでしょう?(買い手が1人で売り手が多数の場合は大概こうなります)

我々の日本では昔から「デフレ圧力」というのがもの凄くて、一時的に価格が高騰したとしてもしばらくすると必ず安い製品が出て来て、結局のところどんなに良い製品であっても価格が安くなければ売れないのです。何故なのかはお分かりですね?。そう、似たようなものが「安い価格で市場に出るから」なのです。しかも日本のモノ作りは安かろう悪かろうではなく、正真正銘「品質も本物」だから市場を席巻しちゃうんです。じゃあ何で価格を下げられるのかというと、ズバリ「人件費」をケチってるんです。困りますねぇ。一生懸命働いて良い製品を作っても、人件費を削らないと売れない社会・・・それが日本なんです、悲しいじゃありませんか。つまりは供給過剰ってこと?

勿論そうした理屈は国民皆んな知ってるわけですが、それにも拘わらず価格を安く提供する店が現れれば「庶民の味方」と称賛されてテレビのニュースに堂々と出ちゃうし、買う方も背に腹は代えられないと安い方にドッと流れる訳です。これが世に悪名高い「デフレマインド」と呼ばれる日本人の特長ですね。「安さ爆発!」です(本当は人件費を切り詰めてる極悪人なんですけどね。

ではこういう社会が円安に遭遇するとどうなるか。輸入している物の価格は「爆上がり」します(電気代などが顕著です)。いくら人件費を抑えてもどうにもカバーしきれません。そして世の中皆んな「値上げ」するんだから買う方は選択肢が無くなって買わざるを得ません。でも最低限に消費は落ち込みます。だって「購買力つまり収入」は同じなんだから、買える金額も同じなのは当たり前。当然「量」は減らざるを得ない訳です。でも、これって何か変ですよね?

何故なら輸入取引自体は今までと品質も数量も変わらないのに(需要と供給が同じだから市場価格は同じ筈だが)、今まで100円で買えたものが急に155円じゃないと買えないなんて、どゆこと?

テレビなどではアメリカと日本の「金利差が原因」で円が売られドルが買われているからだと言われてますが、藻谷浩介は日本が「円を刷りすぎたせい」で円安は起きた、と言ってたようなんです(寝ぼけていたので聞き違えたかも・・・)。つまり安倍政権が掲げた異次元の金融緩和、すなわち「アベノミクス」の強力に推し進めた円安誘導のツケが、今ようやく現実となって現れて来たというわけなんですね。円が理由もなく大量に増えてしまったら、円の価値はその分下がります。当然です・・・まあ、「自業自得」ってとこですか。言うなれば、思惑通りになった訳です、おめでとうございます!(がびぃーん)。

ただ、FXみたいな世界と輸出入の商品取引の現場はどのようにリンクしているのか、本当のところは私なんぞには全く分かりません。勉強する気にもなりゃあしませんぜよ!って感じですか。何せ「経済音痴」なんで・・・

とにかく、円の価格が庶民の生活に物凄い影響を及ぼしているってのはまず間違い無いです、ハイ。

〈次回は政府の対応、考えるヒント、解決の秘策などを予定しています〉



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