和翠塾ブログ

目黒都立大にある書道教室「和翠塾」のブログです。

昨日は義母の一周忌で栃木県葛生にいってきました

2012-10-01 15:45:23 | 日記
台風がくるまえに帰宅する予定で動きました。

お寺は真言宗です。
私の実家と曹洞宗なのですが、以前から般若心行や空海さんに興味があったので、気さくにお話ししてくださる住職とは懇意にさせていただいておりました。

今は息子さんに住職を譲り、引退しているのですが、京都の大学で声明第一人者として教鞭をとっていたこともあり、今でも各地からひっぱりだこです。

アジャリ様です。

最近ではパイプオルガンとのコラボライブを海外でも行ったり、クリエーティブなお忙しい日々を過ごされております。

その元住職が川崎大師で用事のあった現住職の代わりに、久しぶりに法要を営んでくださいました。
声明の第一人者らしい朗々たる声と旋律に、心がゆったりとしていきます。

真言宗では木魚を使わないのですが、なぜか使っている。
聞けば
『奉納してもらっちゃったし、使っちゃ駄目とも決められてないしね。第一なんか焼香の時の達成感があるよね』
なんておっしゃいます。

法要の後講話を聞き、その後お茶をいただきながら一時間も談笑させていただきました。

話しはご家族のことや宗教のこと、書道から本堂にかけてあった、凡字の素晴らしい掛け軸に移っていきました。

その掛け軸には『大日如来』と凡字でかかれています。
その力強くも優しい力に吸い込まれていきそうになるとても素晴らしい作品す。

引退なさるとき、凡字研究の第一人者から二幅いただいたうちの一つだとか。

『あれはあげられないけれど、気に入ったんならその人の書いた色紙をどちらかひとつあげるよ』
と奥から色紙を二つ出していらっしゃいました。

一つは掛け軸の色紙版。
『大日如来』とかかれた凡字からは、暖かいエネルギーを感じます。
もう一つは竹へらでかかれた凡字による曼陀羅でした。

どちらもすばらしい、、、。


一瞬、雀のおやどの物語が頭をよぎりました。

しかしコンマ数秒で『こちらをいただきます』と『大日如来』を手にしました。


こんなに嬉しいことは久しぶりです。
昨日から我が家に『大日如来』がいらっしゃっるのですから。
晴れ晴れとした気分です!


凡字の練習をしなくっちゃ。
勉強もしなくっちゃ。

こんな機会を与えてくれた義母に感謝します。

ありがとうございました。

子々孫々家宝として敬います。
今日の漢字は『大日如来』です

杉山