みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

ウグイスはホーホケキョと鳴くか?

2012-03-28 22:32:56 | 日記

ホー、ホケキョと鳴けるのは 熟達した手練れのウグイスだけが鳴ける境地。

未熟なウグイスは「ポケッカー」とか「ケキョ、ケキョ」とか鳴いている。
さて、

今朝から やっと「ホーホケキョ」とウグイスが鳴いた!

寝ている二階の窓近くの木々が鳥や小鳥たちのオアシス。

そのオアシスにウグイスが今朝から登場。しかし、難点が…

先ずは ウグイス嬢(鳴くのは雄?)の鳴く位置だ。 拙僧の部屋の前っぽい。遠くで聴くと「おっ!春だなぁ~」とか「風流である」とか思うけど、部屋前 2メートルだと ちとウルサい

また、鳴く時間も問題だ。夜ざるこきの拙僧は朝早くない。

しかし、張り切ってるウグイス嬢は今朝五時頃から絶好調 参った

カラスが部屋の前で朝五時から カァーカァーと鳴いた時には、カラスが度肝を抜かすぐらい 脅してやったが、ことウグイスとなると「早いよー朝早いよー堪忍してよー」と布団の中で苦笑いするしか無かった。

やっぱり春は、ウグイスに「ホー、ホケキョ」と鳴いてほしいもんねぇ~

ウグイス嬢で思い出したが、昨夜のクラッシックコンサートの帰りがけに 拙僧が選挙の裏方をした、明日香村の村長さんご夫妻に声かけられた。

明日香村の運営は待ったなしの課題が山積で、多忙・激務であろうと ご無沙汰していた。

2人とも元気ハツラツとしていて 大丈夫そうだ。
明日香村にはクラッシックは勿論、ジャズも似合う。時期と場所が合えばプログレッシブ ロックも似合うに違いない。

飛鳥は巨石文明の最東端である。それ以降の時代とは一線を画する文化と文明。
カンボジアにしか原種がない「カンナ」という花は 何故か明日香村には咲いている。それも いっぱい。
大昔、この地方に外国からやっと来た仙人がいた。名前は「久米仙人」

呼び方はクメーセンニン。そう、クメール人だと 拙僧は考えている。

数年前、カンボジア王朝、シアヌーク殿下の血筋を引く女性を明日香村にお連れした。その時、飛鳥のカンナが咲き誇る風景を見て、彼女がつぶやいた。

「なんか、とても懐かしい…」「私のカンボジアでの名はカンナなんですよ……」と。

まだまだミステリアスな飛鳥、明日香村。

改めて、森川明日香村村長さん、明日香村をよろしくお願いします!

ヴァイオリンと橿原神宮

2012-03-28 18:02:26 | 日記
昨日、老人会を終えて天気が良かったので 洗濯。
青空と緑を見ながらの お洗濯は気持ちよい。洗濯の接頭に「お」を付けたくなる。
風は多少強くて 何回か物干し竿が倒れる。

四時頃には洗濯ものを取り入れて、行きつけのガソリンスタンドに向かう。

冬用タイヤから通常タイヤへの交換のために。

一昨日にも雪が降った。この冬最後の雪だと思う

暑さ寒さも彼岸までと言うが、今年は彼岸を越えても寒かったな。

ガソリンスタンドでタイヤ交換してると、社長がゴルフから帰ってきた。奈良の「グランデージ」と言うゴルフ場で女子プロのトーナメントも開催される なかなかの所らしい。コンペで88とは社長も大したもんだ。晴れ渡って、風も心地よくて、ハワイでゴルフみたいだったって。ウラヤマスィ~( ´∀`)

拙僧もお金が有って、頸椎ヘルニアが無ければ ゴルフもしたいが 無いものねだりで パチンとボールをひっ叩けない

まっ ゴルフはタイガーに任しておこう タイガーもアチラは我慢してるみたいだしな。ウンウン。

タイヤ交換を終えて、夜はクラッシックを橿原市まで聴きに行った。

昨年、山つなみで大災害にみまわれた十津川村 復興支援のコンサート。

メインは前田武志国交大臣の長女さん、前田朋子さんのピアノ。共演は十津川村出身同士と言うビィオラの松実 健太さん。もう一名はクラリネットの関口仁さん。

あと、ゲストはヴァイオリンの久保陽子さん。

サン・サーンス、ブラームス、エルガーの「愛の挨拶」 シューマン、シュライナーの「インマー・クライナー」を楽しんだ。

コンパクトで、趣向を凝らさぬ程度に可愛げのある演出がされていて 心地よい空間であった。

あと、モーツァルトもブルッフもあったが、モーツァルトはクラッシックだけど、ポップで どの作品も楽しい。

橿原の八木中学跡の文化会館でゆったりした気分だった。

しかし、ゲストのヴァイオリン奏者・久保陽子さんが登場し 弦に弓をあてた途端に ステージ上も会場も 空気が一変した。
厳粛で、荘厳で、ピンと張り詰めたものに変わった。
テクニックなんてものじゃなかった。テクニックを超越した、神の世界の音色と「奏で」であった。

始まって十秒もしないうちに虜になってしまった。
外見は上品で可愛らしいおばちゃまである。が、ただ者ではない、おばちゃまヴァイオリン奏者である。
全てが、演奏と言うものに必要な要素全てがパーフェクトで、かつパーフェクトを超越していた。

神懸かり そのものの音と演奏だった。

聴いているうちに、イタコかヨリシロに見えてきて、最後には女王「卑弥呼」もかくあるべしか……うなった。

拙僧は時空を超えて、卑弥呼のご託宣を聴けたのだ。
曲はドヴォルザークであったり、サラサーテのツィゴイネルワイゼンだったが、時代と国と人種を超えて伝わった「神の調べ」

ツィゴイネルワイゼンはGypsyの慟哭と躍動、歓喜と悲哀を対比させた名曲だが、久保陽子さんのヴァイオリンは それらを超えて、神の御心を表現していた。
それもそうだろう。久保陽子さんは今年正月から4月の半ばまで 1日40人だけを対象に なんと橿原神宮の貴賓室で演奏されているのだ。

奇特を超えて、神の御わざである。

17歳でチャイコフスキー国際コンクールで好成績だったとかフランス政府給付留学生だったとかは、神のヨリシロからすると当然のプロフィールだ。

それよりも、四ヶ月半も神の御託宣の音色を 参拝者にお聴かせしておられるとは………

あまりに感動した。予定していなかった感動だった。
ゆったりするつもりが、「凛」としたものに 触れて 気持ちが 神々しくなった。
仏教徒だけど

橿原神宮に行くなら 今がチャンス参拝者にもなれて、久保陽子さんの「卑弥呼」ミュージックが貴賓室で 聴ける。

不定期なので、橿原神宮の総務課まで。0744223271