みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

修二会はコスモス

2012-03-14 14:42:33 | 日記
平成24年3月13日11時36分、二月堂に着いた。

聖武天皇の御代より続く悔過会法要。

どの宗派より、宗教より宇宙的なスペースファンタジーな仏教儀式である。

釈尊が体得、また体得を超越し悟った「真理」

しかし、真理は内観から始まり内観に帰結するが、東大寺・実忠和尚が発見したこの授法は 地球の地場を飛び出して、銀河の中心(とそつ天)にまでワープして観察体得したものである。笠置山の龍穴からワープしたらしい。実忠和尚は龍穴を一里と言い残しているが、当時の人たちには到底理解不能な体験を話すのだから、いたしかたない。いちおう一理。

拙僧が大好きな十一面観音菩薩を天人たちが周回して その功徳を称えるのだ。
天人とは天体で惑星である。実忠和尚(じっちょうかしょう)は丸一日ワープしたが、銀河の中心の1日は地球時間では400日になる。

しかし、実忠和尚は銀河の中心で見てきた宇宙の真理を再現した。天人たちが無理!無理!と言うのを押しのけて。

それが、「修二会」の悔過行である。

僧侶が天人になり、天体となり、惑星となり、十一面観音菩薩の周りを悔過、つまり懺悔しながら走り抜け、走り回る。下駄を履いてドンドン、ドタドタと。
リズミカルに太鼓の打音よろしく、ドタドタ、ドンドンと。何せ通常の400倍、「行」をしないといけないから。

正に動く曼荼羅、走る曼荼羅、喚く曼荼羅、ゴスペルする曼荼羅、音楽する曼荼羅、燃え盛る太陽と太陽系を再現する曼荼羅。

ハッキリ言って、中国仏教を遥かに超越した 曼荼羅の理解なんである。

チベットに源流があるに違いないが、チベットにいけなかった実忠和尚は、想念と内観で それをやった。チャネリングかな?
多分、笠置山での修行中、異星人に連れ去られて、宇宙の曼荼羅を体現し、連れ戻されて、東大寺で再現したのだろうか……

としか思えない。

火天人が二月堂の堂内を燃え盛る松明を持って走りまくるのは 人間の思いつくレベルを遥かに超えている。なのに火事は起こらない。何故なら火の粉の後を水天人が火を封じるから。実務的に火の粉を処理する係りの僧侶もいる。

地球人とは思えない実忠和尚はスポックかも。バルカン星人?

2012年3月14日01時18分あと1日を残して 本日の悔過会 修要は終了。
咳き込まないようにマスクをしていたが、外にでて、見ると灰色に煤けて汚れている。

二月堂に湧き出ている聖水で口をすすぐと、夜中の冷気がすぅーっと入ってくる。

深呼吸したら、腹が減った。

見て、感動したら、締めは二月堂の滋味なうどんが すぅーっと腹に入ってくる。

いろいろごちそうさまでしたっ
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ピタピタと参道

2012-03-14 03:30:03 | 日記
参道の石畳をピタピタと歩く。夜中の東大寺に牡鹿が一頭。

カツカツコツコツと歩いてる。

車を止めた正門から修法が行われている二月堂まで約8分。丁度真ん中辺りに二月堂の常夜灯がある。
坂を登りきったら二月堂だ。


上忍の里寺〓東大寺

2012-03-14 03:15:39 | 日記
13日の2243に里寺を出て14日の0243に帰着。

里寺から東大寺まで約45キロぐらいで約45分。昼間はもう少しかかるが、夜ならこれぐらいかな。

里寺は室生寺の更に5キロほど山奥にある。

上忍の司令所でスナイパー石川五右衛門の訓練所だから、秘境であることに相違ない。

東大寺は摂氏零度ぐらいで、里は氷点下三度。

ホッカイロを背中、腰、太ももに装着したので、じぇんじぇんさむくなか
東大寺に着いて 真っ暗ななか 目に飛び込んでくるのは 直径1メートル、高さ2メートルぐらいある「菊御紋入り」の提灯。

天皇の勅命で建立された故に。

この提灯の後ろにはあの仁王様が控える。夜中に独りで見ると こわいアル。