今日のソフト
極限脱出 9時間9人9の扉 公式サイト
『カイジ』あたりから兆候が見られ、
『バトルロワイアル』で爆発的に増えた
「密閉された空間に拉致され命がけのゲームをやらされる」
という設定。
これも例に漏れずその内容。
ルールは書くと長くなるので公式サイトをご覧あれ。
まずはシステム面の紹介。
ゲームの特徴的な部分は、単なるノベルゲーではなく
脱出ゲームも含まれているということ。
一時期ブラウザのFlashで流行った
画面をあちこちクリックしてアイテムやヒントを見つけて部屋を出るアレね。
ただ、ノベルゲーである以上、周回プレイが前提なのに
毎回同じ脱出パートをやらされるのが面倒すぎる。
1回目は考えながらクリア、2回目は手順が分かってるので最短でクリア。
3回目以降はやる意味ナシ。
セーブが1箇所しかないのにクリア後は最初からやり直しだし
メッセージスキップも大して速くないし
真ルートへの条件が結構酷いし
遊んでいてひたすらストレスが溜まった。
ストーリーは何を書いてもネタバレになりそうなので控えるけれど
伏線が超強引&全体がトンデモ設定。
生きるか死ぬかの場で寒いギャグが飛び交いまくるのも減点材料。
なんだか遊んでいるとテンションがガリガリ下がっていく感じ。
なのだけれど、真ルートを終えたあとは
不思議と最後まで遊んで良かったと思える内容。
ノベルゲーに目の肥えた人には薦められないけれど
ちょっとしたストーリー×パズル物を遊びたい人には丁度良い。
良い点を最後に。
キャラクターが非常に魅力的。
デザインの秀逸さと個性の際立たせ方が上手い。
さらには、各人にモチーフとなった数字をニックネームとすることで
9人の登場人物をスムーズに覚えられる。
また、「数字根」というわかりづらい題材を使っているけれど
実際に必要な場面になるとクドいくらいに解説を入れてくれる。
脱出パートも少し詰まるとすぐにヒントが表示される。
プレイヤーに対する親切さがなんとも気持ちよくて
ダメな部分に対して怒る気になれない。
発売当時はそこそこ注目されていたけれど
そのうち埋もれてしまいそうな作品なので
興味を持った人は早めに遊んだほうがいいかも。