今日のソフト
THE 裁判員 公式サイト
ゲームの発売が5月。
裁判員適用裁判の開始が7月。
長いこと放置したせいで時期を逃してしまったけれど
ようやく終わったので感想。
主人公は殺人事件の被害者となった青年。
その無念により、成仏できずに現世をさまよっている。
裁判員の1人に憑依することで、
事件を「正しい判決」へと導くのがゲームの目的。
「憑依」および「真実と嘘を見抜ける」というオカルト要素がありながら
裁判のプロセスはそれなりにリアル。
用語の解説も入るので、遊べば自然に裁判員裁判の内容を理解できる。
シナリオ重視の作品だけれど、ゲームがゲームたる部分は以下の通り。
ストーリーの各ポイントごとに3つの情報の中から
ひとつを選択し、「カード」として手元に残す。
べつに3つの中に嘘が入っているということはなく、
「被告人の特徴で重要なものは?」
→ 1.義理堅い 2.責任感がある 3.娘のことを想っている
といった感じの選択肢。
一見どうでもいい情報が証人尋問などで強力なカードに
パワーアップすることもあり。
裁判員裁判のルールに則り、3人の裁判官と6人の裁判員のうち
最終日までに過半数を説得し、正しい判決へと投票させられればクリア。
主人公が裁判員の一人に憑依するため、実質4人の説得が必要となる。
一日の終わりの「評議」において、そこまでに得たカードをぶつけることで
一人ずつ「説得率」を上げていく。
説得率はパーセンテージで表されており、100%までもっていけば説得完了。
選択肢の中に「これを選べ!」的なヒントが入っていることもあり、
クリアするだけならヒントに従えば簡単に過半数を説得できる。
ストーリーだけを楽しみたい人には、まったくストレスにならない。
ただし全てのシナリオでかならず偏屈な裁判員が混ざるため、
全員を説得しようとすると結構なやり込みが必要。
ここがゲーマー心をくすぐる要素。
ま、説明すると野暮ったいけれど実際はオマケ程度の要素。
あくまで作品のメインはシナリオ。
事件はとことんデフォルメされた、「ゲーム的」な内容で
荒唐無稽と言ってしまっても語弊はないけれど、
裁判員裁判の範囲内で起こりうる可能性を考慮したシナリオ。
エンターテイメントを強く意識しながら、
制度そのものに対する矛盾や疑問点を突いたりすることもある
なかなか意欲的な内容になっている。
お気に入りのキャラ
松園正照(33歳無職)
死刑反対に反対する典型的ネトウヨ。
不特定多数へ向けて発売する家庭用ゲームにおいて
ネットスラングの多用は個人的には反対なのだけれど
実際の裁判員裁判でもこういった輩が出てくることが予測される。
フィクションとして誇張した問題提起が見られるのもこのゲームの面白さ。
エロゲーのようなグラフィックや、いかにも法廷サスペンスなBGMも
ゲームを盛り上げるうえで効果的に使われていて
ずっと甘く見ていたSIMPLEシリーズに思わぬ佳作を発見。
プレイ時間もそんなに長くないので
年末年始の合間に是非。
THE 裁判員 公式サイト
ゲームの発売が5月。
裁判員適用裁判の開始が7月。
長いこと放置したせいで時期を逃してしまったけれど
ようやく終わったので感想。
主人公は殺人事件の被害者となった青年。
その無念により、成仏できずに現世をさまよっている。
裁判員の1人に憑依することで、
事件を「正しい判決」へと導くのがゲームの目的。
「憑依」および「真実と嘘を見抜ける」というオカルト要素がありながら
裁判のプロセスはそれなりにリアル。
用語の解説も入るので、遊べば自然に裁判員裁判の内容を理解できる。
シナリオ重視の作品だけれど、ゲームがゲームたる部分は以下の通り。
ストーリーの各ポイントごとに3つの情報の中から
ひとつを選択し、「カード」として手元に残す。
べつに3つの中に嘘が入っているということはなく、
「被告人の特徴で重要なものは?」
→ 1.義理堅い 2.責任感がある 3.娘のことを想っている
といった感じの選択肢。
一見どうでもいい情報が証人尋問などで強力なカードに
パワーアップすることもあり。
裁判員裁判のルールに則り、3人の裁判官と6人の裁判員のうち
最終日までに過半数を説得し、正しい判決へと投票させられればクリア。
主人公が裁判員の一人に憑依するため、実質4人の説得が必要となる。
一日の終わりの「評議」において、そこまでに得たカードをぶつけることで
一人ずつ「説得率」を上げていく。
説得率はパーセンテージで表されており、100%までもっていけば説得完了。
選択肢の中に「これを選べ!」的なヒントが入っていることもあり、
クリアするだけならヒントに従えば簡単に過半数を説得できる。
ストーリーだけを楽しみたい人には、まったくストレスにならない。
ただし全てのシナリオでかならず偏屈な裁判員が混ざるため、
全員を説得しようとすると結構なやり込みが必要。
ここがゲーマー心をくすぐる要素。
ま、説明すると野暮ったいけれど実際はオマケ程度の要素。
あくまで作品のメインはシナリオ。
事件はとことんデフォルメされた、「ゲーム的」な内容で
荒唐無稽と言ってしまっても語弊はないけれど、
裁判員裁判の範囲内で起こりうる可能性を考慮したシナリオ。
エンターテイメントを強く意識しながら、
制度そのものに対する矛盾や疑問点を突いたりすることもある
なかなか意欲的な内容になっている。
お気に入りのキャラ
松園正照(33歳無職)
死刑反対に反対する典型的ネトウヨ。
不特定多数へ向けて発売する家庭用ゲームにおいて
ネットスラングの多用は個人的には反対なのだけれど
実際の裁判員裁判でもこういった輩が出てくることが予測される。
フィクションとして誇張した問題提起が見られるのもこのゲームの面白さ。
エロゲーのようなグラフィックや、いかにも法廷サスペンスなBGMも
ゲームを盛り上げるうえで効果的に使われていて
ずっと甘く見ていたSIMPLEシリーズに思わぬ佳作を発見。
プレイ時間もそんなに長くないので
年末年始の合間に是非。