感想:特別編 響け!ユーフォニアム ~アンサンブルコンテスト~

2023-08-07 06:16:16 | 劇場アニメ




観てきました!!

舞台は2年目11月。黄前部長の初仕事!!

3~8人編成でのアンサンブルコンテスト。
出場できるのは各校1組のみのため、
部内でいくつものチームを編成し、部内投票と一般投票で出場チームを決める。



3年生が引退したことで部員同士の関係性にも変化が見られ、
久美子の人たらしっぽさが偶然にも部長に相応しく描かれている面白さ。
後輩たちから敬意のまなざしで見られる場面もリアル感に溢れていて
自分の青春時代がフラッシュバックして死にそうになった!!


前回の劇場版で強烈な腹黒キャラだった奏ちゃんが
懐いて媚びキャラにクラスチェンジしてたのも最高。
もっと冷笑してくれてもええんやで!



そしてこれまでのシリーズに出てきた部員が
そこそこバラけてチームを組んでいく過程が熱い。



久美子麗奈チームに加わるのも天才型ではない普通の部員。
マリンバのメガネ子ちゃんがとてもいいキャラだった。

アニメというものは当然ながら活躍するキャラにスポットが当たるけれど
陽が当たらないキャラにも強い個性や意思があって然るべきだし
それをしっかり作り上げるからこそリアリティが出る!!

「ぽっと出のキャラに回想シーンを入れてキャラ立て」のような
安易なやり方に逃げず、部の活動を通じて人となりを浮き立たせていく。
この流れるような花田脚本の美しさ。




最後の部内全チームの紹介が実に良かった。
各チームごとの記念写真と全員のパート・名前を表示。
どのチームも文化部特有のイキリポーズが最高だったw

部員全員の紹介にもつながるし、
キャラデザの秀逸さを前面にプッシュする意味でも非常に効果的!!



だからこそ、投票の結果発表が文字のみだったのが残念!!
せめて1フレーズずつでいいから演奏シーンが観たかった!!!
作るのがものすごく大変なのがわかるから要望するだけでもおこがましいが
それでもやはり期待してしまってたんだよなー。



幕間としての70分の中編作品ながら、
非常に細かい作り込みで楽しめた。

原画に関しては文句ナシにキャラの魅力を出せていたが
やはり演出がところどころ弱くなっていたのを実感してしまって淋しい。
旧演出の山田尚子は新天地でさらに飛躍してるので、そちらもあらためて応援。



内情に関しての邪推は書かない。
よくここまで作ってくれた。感無量。
来春に3期をTVアニメでやるらしいので、今から待ちきれない!!!


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする